kanan+加藤康夫

1999~2016年まで香港華南で会員制月刊ビジネス誌等々を企画発行。中国系法律事務所(深圳)を経て2017年に本帰国。kananplus合同会社代表。当アカウントは概ね日本社会復帰リハビリの場です。

kanan+加藤康夫

1999~2016年まで香港華南で会員制月刊ビジネス誌等々を企画発行。中国系法律事務所(深圳)を経て2017年に本帰国。kananplus合同会社代表。当アカウントは概ね日本社会復帰リハビリの場です。

マガジン

  • 「香港の次は日本」に備える

  • 中国現地で食べたほうが旨いもの

    2000年から2020年の10年間で、中国現地で実際に食べたローカル飯の、独断と偏見のまとめコラム。アテンドの時の、うん蓄も少しだけ。日本の中華料理店では、なかなかお目にかかれない/割高すぎて食べる気が起きない/味がかなり異なるもののまとめ。

最近の記事

2000年初の深せん南山区の空気

上記事を拝読。 2000-2005年当時の深せんバブル感を思い出した。 2001-2002年頃、羅湖区は香港人のレジャーエリア、 福田区は香港人の男性寄りレジャーエリア、 南山区は蛇口港の近所以外は、僻地扱いされていたと思う。 タイトルに、悲劇の「闇」と含まれている。 なるほど、南山区から宝安区まとめて予算ジャブジャブ開発予定確定で、利権が渦巻いていたのだなあと思った。 深せん大学の卒業生から、 ・学園祭で行われたコンテストの賞金が偽札だった ・金持ちに囲われた女性が、昼間

    • 上海・中国華東エリアレポート③/カルフール(家楽福)の引き際の美学

      第4弾よりこちらのほうがオモシロイとのご指摘どおりでした。 たしかに、このような《中国企業の手口》には、 大なり小なり、規模や性別、会社であろうが個人であろうが、 中国で「経営」に携わる日本人であれば遭遇しているでしょう。 現地駐在員の方でも《中国企業の手口》を日本側に説明するのに、 悪戦苦闘し、日中間両挟みになっている方が多くいらっしゃいました。 道理の有無や、合法非合法問わず、 大事なモノをもっていかれたら敗けなのです。 全速ダッシュして逃亡する犯罪者は地平線の彼方。

      • 上海・中国華東エリアレポート②/カルフール(家楽福)の断末魔

        蘇寧に買収された元仏系→現地場系カルフールの断末魔。 往生際が悪いというか、しぶといというか……。 「閉店セール」や「工場が倒産しましたセール」は中国本土のよく見る風景だが、 本当にヤバいというのは、こういう有り様なのでしょう。 これ(写真下)で営業している理由が分かりません。 ということで、敬愛する呉先生による上海発レポート第4弾を転載します。 https://gendai.media/articles/-/119491 上海の日本人御用達スーパー「カルフール」が「夜逃

        • 上海・中国華東エリアレポート①/カルフール(家楽福)の落日

          あのカルフールが、ラオックス買収や“爆買い”で名を馳せた蘇寧に買収されたせいで、中国大陸から無くなるかもしれない――。 中国企業の買収下手は、マネジメント能力が欠如しているからという説もある。キラキラ外資@大陸としてのブランドイメージを上げるだけ上げ、対中仏式外交との合わせ技で、上手に売り抜けたという見方もできる。 カルフールの新規出店にあたっては、中国式不動産バブルと無縁ではないだけに、周辺産業からガタがきているのだろう。 ということで、敬愛する呉先生による上海発レポート

        マガジン

        • 「香港の次は日本」に備える
          5本
        • 中国現地で食べたほうが旨いもの
          3本

        記事

          <「香港の次は日本」に備える⑤>目先の利益を確実に確保するための、ああ言えばこう言う。

          余計なこと言わなければいいのに。 「だってお前らが、そう言っていたじゃないか!」 ああ言えばこう言うの布石になりかねない。 下手に挑発すると、ほんとうにそうなるぞ……。 入試時偏差値が高い大学や、入社試験時に卒業大学名で足切りを行っていた大新聞社など、上流なグループに属し、賢く人生を歩んできたであろう方々は、利害が伴った中国本土人の言い訳をリアルに聞くチャンスは、かなり乏しい。 彼らにとって、中国本土人の言い訳は「研究」や「分析」の対象にすぎない。ときにはエンタテイメン

          <「香港の次は日本」に備える⑤>目先の利益を確実に確保するための、ああ言えばこう言う。

          <香港の次は日本に備える④> 香港でも人気のSNSアプリ「LINE」。香港民主化デモ活動隊に敬遠されていた理由を考えた。

          【7年間も日本政府は何をしていた?】LINEの「危うさ」について、元FACTA編集長の阿部重夫さんとじっくりと語りました。 Zホールディングス株式会社/アリババ/中国/韓国国家情報院/NISC/PPC 拙稿の前に、わかりやすい解説&分析をご覧くださいませ。  <監視→執行>はとても怖いです。監視の痕跡がないまま、有無を言わさず執行されるからです。  中国政府が監視できうる状態だった件について、「関連会社側が中国政府への情報提供などを否定」するのは仕方がありません。 

          <香港の次は日本に備える④> 香港でも人気のSNSアプリ「LINE」。香港民主化デモ活動隊に敬遠されていた理由を考えた。

          <香港の次は日本に備える③>在香港日系企業のHSBC口座、民主派と接点(の嫌疑)で即凍結→お手上げ。理屈は通用しない。

          <香港上海銀行(HSBC)の、香港民主派の銀行口座が凍結> UK vows to stand up for people of Hong Kong as HSBC under fire いよいよ伝家の宝刀の登場だ。 じきに企業もやられるだろう。 自由や民主主義云々の前に、意に沿わない場合はカネを抑える。 イデオロギー云々の前にカネを抑える。 そういう「フリ」をするだけでも、じゅうぶん圧力になる。 圧力をちらつかせ「今は凍結されていないだろ? それはオレのおかげだ」と囁け

          <香港の次は日本に備える③>在香港日系企業のHSBC口座、民主派と接点(の嫌疑)で即凍結→お手上げ。理屈は通用しない。

          <香港の次は日本に備える②>「敷金を没収する」ヤバい中国人大家@日本のソロバン勘定~日本の不動産が安くてオイシイ理由

          中国本土駐在名物といえば、、、嫌な思い出しか残らない、敷金「取られ損」の泣き寝入り。 アウェイの日本に乗り込んできた中国人もなかなか狡猾で、裏でしっかりソロバンを弾いています。 中国人どうしの「自浄能力」に期待していたら、「時すでに遅し」の恐れがあります。

          <香港の次は日本に備える②>「敷金を没収する」ヤバい中国人大家@日本のソロバン勘定~日本の不動産が安くてオイシイ理由

          <香港の次は日本に備える①>中国人大家に「お前は日本人らしくない」と称される退房のやり方

          中国で租房するときに、押金等々でトラブった方は少なくないと思われます。すでにトラブルの種そのものが、日本に輸入されていました。 最近ようやく、中国共産党と中国人を「区別」しましょうと米政府幹部が言い出しています。 そもそも行動原理の本質は、いやらしい中国人大家レベルと考えたほうが、シンプルに対応できるでしょう。 都市部の賃貸物件だと、オーナーが中国人なのはままあることだ。だが、中国人と日本人では、金銭感覚もそうだが、「家を賃貸する」感覚がまるで違う。しばしば、入退去者とト

          <香港の次は日本に備える①>中国人大家に「お前は日本人らしくない」と称される退房のやり方

          中国現地で食べたほうが旨いもの(3)

          今回は深圳に16年住んだ著者が、愛した客家料理の紹介。メニュー名は「家猪八刀湯」で、注文するときは「家猪」を付けなくてもたいてい通じる。豚のハツやレバー、胃など8種類の内臓をごった煮したスープ。客家料理店には、必ずある定番料理。 ふと気づいたが、日本人の紹介する中国料理の9割以上が「店屋もの」だろう。このスープ、店屋ものも外れなく旨いが、客家人の自宅でご馳走になると、さらに奥ゆかしい。家庭料理のこいつは、猪臭が濃厚で、身体が温まるかんじ。お婆さんがいる家庭で、遭遇率が高

          中国現地で食べたほうが旨いもの(3)

          「海外在留邦人にも10万円」で、中国の税務局の建物は、どんな都市でもひと際立派だったことを思い出した

           この際、給付を受けた海外在留邦人と在日外国人の「マイナンバー」登録を、とりあえず義務化したらどうだろう。  引用した記事によると、「日本国内の外国人には給付があるのに、同じ同胞なのに海外にいるというだけで給付がないのは日本国民としておかしいんじゃないか」がアポなし直訴の理由だという。 青山繁晴参院議員「(海外邦人に)何も手当てしないというのは信じられないこと」  ↑アポなしのわりには、しっかりお付きのメディアに報道してもらっている点はさておき、知り合いから指摘されたので

          「海外在留邦人にも10万円」で、中国の税務局の建物は、どんな都市でもひと際立派だったことを思い出した

          中国現地で食べたほうが旨いもの(2)

          新型コロナ渦直前、2019年末頃から広州で流行っていた「卜卜貝火鍋」。 ご覧のような鍋料理。鍋底にぎっしりと敷き詰められている貝は皿貝。通称・白貝。日本海側の寿司店では刺身にされるそう。 中国語では「卜卜貝」。ぐつぐつ煮てぱかっと開いた時の音が「卜卜」(bu3bu3)が名前の由来だとか。 大手日系企業様では、こうしたローカル料理店(「現地メシ屋」とも言う)でのアテンドを禁止しているケースもあるらしい。まあ、海鮮系なおかつ貝系は避けましょうという理屈も分かるが……。 皿貝その

          中国現地で食べたほうが旨いもの(2)

          中国現地で食べたほうが旨いもの(1)

          日本にも「小肥羊」など四川式の火鍋チェーンが進出しているが、潮州式鍋料理の定番「牛肉火鍋」のほうが好きだ。牛肉の美味しい食べ方をもっとも極めた中国料理のひとつだと思う。中国で地元飯というと、豪勢すぎたり大量だったり辛すぎたり脂っぽかったりで、心の準備が必要とされるたが、潮汕牛肉火鍋はまず外すことがなかった、あっさり牛骨出汁&塩味ベースのスープ。コスパも良く、注文も簡単。広東在住時の定番メニューの1つ。 「小肥羊」や「海底撈」など中国の火鍋レストランチェーンは日本に上陸済みで

          中国現地で食べたほうが旨いもの(1)