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【番外編】梅棒 ラヴ・ミー・ドゥー!!

久しぶりの更新となりました。
新年に観劇した舞台に出演なさっていた塩野さん所属の梅棒さんの舞台を観劇して参りました。

【ざっくり過ぎるあらすじ】
過去に伝説となった「アイドル」を巡って同じ学校の三人組が友達になるも、喧嘩別れしたまま、バラバラになった三人。
彼等が大人になりひょんな事からまた「アイドル」を通じて再会し、様々な「アイドル」とそれを取り巻く人間模様が動き出す。。。

梅棒さん主体の舞台は初めての観劇。
何よりも「台詞のない舞台」という話を前々から聞いていたので「台詞のない舞台とは??しかし、チャップリンの映画みたいな無声映画も存在するし。。」と、楽しみにしていた舞台。

勿論、筆者も「台詞のない舞台」を観劇するのは生まれて初めての経験。

冒頭と、ストーリーの鍵となるキャストがほんの少し台詞があるだけで、後は様々な楽曲に合わせてキャストが踊ってその感情を伝えるという演技スタイル。
新旧様々な楽曲が演者達の心情を歌詞で表し、キャストは本当にダンスと表情だけで演技をする。殆どのキャストに台詞は一言もなく、それなのに、彼等のその時々の心情が楽曲とダンスだけで痛い程伝わる。

ストーリーは青春群像劇的な物と、絆と、其々の立場での気持ちと。。

どんなに端っこにいるキャストさんも、全てがそのワンシーンでちゃんと、其々の心情を同じ楽曲の中で、ダンスと表情で表現している。
舞台の中心に立つキャストだけではなく、舞台の端の端のキャストさんも、ちゃんとそのシーンのその役の心情をキッチリとダンスで表現している舞台でした。

日本の古典落語は落語家の声と身振り手振りだけで、筆者は究極の表現方法だと勝手に思っていますが、今回の梅棒さんの舞台は、一般的なミュージカルや一人芝居等とは全く異なる、確かにセットや、楽曲、照明や絶妙なタイミングで入る現代ならではの映像での演出もありながらも、やはり「台詞」という物が省かれた舞台でここまで心に響く表現が出来るのか!!と、筆者は観劇しながら度々ストーリーに入り込んで泣き笑いつつも、新しいお芝居の世界を観せて貰えたな。。と、心地よい気持ちで会場を後にしました。

言うならば、バレエのダンスバージョン。
なのかもしれないけれど、筆者の心にはバレエとは全く別のジャンルでの表現方法の様に思いました。

台詞が無い舞台で笑いあり、涙あり、そして出演者全員がダンスをキッチリと踊れる。
ごくごく当たり前に「舞台」を見る感覚で観劇しに行きましたが、台詞が無いからこそ感じ取れる、キャストの心情や台詞が無いからこそ余計に心に刺さる感情が伝わってきたのかな?
と「台詞」がないからこそのこの舞台の良さを
ヒシヒシと感じた舞台でした。

また、コロナ対策もバッチリで、入場時には必ず検温をし、アルコール消毒も至る所に設置されており、席数も、普段の半数での席数となっておりました。退席時はロビーが混み合わない様にスタッフの方の誘導で順番に会場から退出し、スタッフの方々のお声がけにてなるべく密にならぬ様、そして観劇した後のお客様が困らぬ様スムーズに誘導して下さいました。
この舞台が千秋楽を無事に迎えられ、観劇した方々の心に沢山の様々な感情の芽を生やす事が出来る事を、そしてキャストの方々も無事に走り抜けられる事を切に願っております。


筆者は、この年齢になってもまた新しいジャンルの舞台を観劇できて、今後の人生の楽しみがまた一つ増えました。

こちらの舞台は東京公演のチケットは、完売したそうですが、3月6日〜7日の名古屋公演と
3月11日〜14日の大阪公演もあるそうです。
チケットについては、下のリンクから興味が出た方は是非!

http://umebou11th.dynamize.net/index.html

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