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THIRD GIRL サード・ガール

以前載せた「アルコール」の著者
西村しのぶ先生の、恐らく初めて連載して単行本になった作品(そして、完全に話が終わった感じでは終了してないが、多分これで終わり)

筆者がこの作品に出会ったのは小学校6年生の頃(今から31年前Σ(゚д゚lll))
当時初めてコンビニで漫画などのコミックス的な本もちょこちょこ置ける様になった時代(最初のコンビは本的な物が扱えない仕様になっていた)

【ざっくり過ぎるあらすじ】
聖K女学院という神戸ではかなり名門の中学生の夜梨子(ヨリコ)は「若いうちに遊んでおくんだ!」「おばさんになんてなりたくないわ!」と着飾って、色んなところにいって今から遊んでおこう!と繁華街へ繰り出すと大学生グループにナンパされる。
その中の1人が彼女持ちの「涼(リョウ)」ひょんな流れから彼女持ちの「涼」とお茶するも、会話の途中で夜梨子の年齢がバレて「涼」に振られる夜梨子。
その後も偶然街で出くわせたりして「涼」の彼女「美也(ミヤ)」とも仲良くなり、夜梨子の中学2年生〜大学3年生になる迄の女性としての成長と、大学4年生から社会人として成長し、お互いに、同棲しながら夫婦同然の生活を送りつつ、自分たちなりの「カップル」のカタチを創って人間として成長していく涼と美也。。
そして、彼女達を取り巻く友人や、姉兄弟などの人間模様などが、計8巻に納められている。



筆者は、元々はリボン漫画はなんとなく当時「なかよし派VSリボン派」と別れてはいた時代にちょうど小学生でしたが、なんとなーくリボンを小学校四年生〜中学一年生位の3年間ほどしか読んでおらず、、(その後のリボンは兄弟に継承されていたので、一応何作品かは、読んでいる)

たまたま、コンビニでこのコミックスに出会って内容がかなりリボンに比べると大人で、謎にめちゃくちゃな衝撃を受けた覚えがあります。

主人公の夜梨子の成長もさることながら、涼と、美也が付き合う前と、付き合うきっかけになったエピソード等々。。
「女の人はこんな風に大切に扱われるものなのか?」と、目から鱗な作品でした(が、筆者は、壊滅的にだめんずが好き過ぎる為、このコミックスの様にちゃんと大切にしてくださる紳士を選べた事は皆無)

私の中でこのコミックスの4巻に出てくる
美也と涼が付き合うキッカケとなる過去を回想する回の最後の方の美也のセリフで「貴方と居て、贅沢とわがまま身についたみたい」って、凄い言葉だなぁ笑
と、一度は言ってみたいものよのう。。
と、思った事がなくもない筆者です笑笑
まあ、もちろんそんな言葉を相手に吐くこともありませんが、でも、私の中で映画版恋愛の原典的なものが「恋人達の予感」なのであれば、コミックス的な原点はこの「サード・ガール」ですね。

著者の西村しのぶ先生が、かなりバブリーな時代をリアルタイムに生きてきた年齢のご婦人なので画風や、ファッション、演出には随所に当時のバブリー感が漂いまくりではありますが、可愛い女子も、カッコいい女性も、普段かっこいい女性が好きな男性には健気に「女子」に戻る場面も。。。いろーーんな「女性」の顔が詰め込まれてる。。
そんな、作品です。
かなり古い作品なので、この写真に紹介したスタジオシップ発行のコミックスは恐らく一般販売はされておらず。
古本屋さんや、古本を扱うサイトなどで入手可能です。
また、サード・ガール自体は一度2007年に小池書院からサード・ガール完全版として、1巻から8巻まで(8巻にのみ、最終話的な描き下ろし作品有)が出版されています。


サード・ガール 1巻〜8巻
著者: 西村しのぶ
出版社: スタジオ・シップ
初版: 1987年 1月

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