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おじさまと猫

今ではめちゃくちゃに有名になられた作品。
筆者は元々Twitterのアカウントはプライベートの友人等とは全く繋がっておらず、趣味の映画・本・絵画・写真系の方々の作品を見る為だけに作ったアカウントで第1作目から拝見させて頂いていた作品。

【ざっくり過ぎるあらすじ】
自国・他国問わず世界的に天才ピアニストと
名高かった主人公のおじさま・神田冬樹は
妻の死をキッカケにステージ上でピアノを弾く事が出来なくなり、ピアノ教室で子供達にピアノをおしえる日々。
そんな折、ペットショップで完全に売れ残りとして育っていたエキゾチックショートヘアの
猫と出会う。
生きる意味や希望を失いながらも生活していたおじさまと、成猫としてこのままペットショップでずっと売れ残る事を予感していた猫が偶然に出会い、一緒に生きていく過程で、お互いに
生きていく意味。愛される喜びを生活しながら感じ、そして沢山の記憶を乗り越え、いつしかそれは彼等の周りの人々をも巻き込んで、幸せの波紋を拡げていく。。。



筆者はずっとネット上から拝見していて、色んな意味で「自分が生きている意味」も「誰に必要とされているのか?」もイマイチ分からないままに拗らせまくった面倒くさい大人だったので、どのお話も刺さりまくって、画面越しによく泣いていた作品。
手元には1巻しか持っていませんが、爆発的にベストセラーになり、現在では5巻まで書籍化されて販売されています。
(アニメ化も進んでいる様子)

猫が好き過ぎる筆者にとってもう、これは
好き×好きが合わさって、爽やかに泣けてそして番外編でクスりと笑わせてくれる。
いつの間にか読む人が気づいていなかったかもしれないココロの傷口の手当てをしてくれる。
読み終えた頃にはポカポカとココロが温まっている。

そんな、作品です。
誰でも生きていれば多かれ少なかれ悩みや不安は持っていて、誰の方が重くて誰の方が軽いなんて事はなくて、その悩みを抱えている本人にとっては、とても重く、苦しいのが「悩み」で
時にそれはストレスとなって気分を陰鬱とさせたり、気づかないうちにストレスが重なって身体に症状が出てしまったり。。

あらゆる生き物に大敵な「ストレス」
様々な意味合いを持つそのストレスをどう発散するのか?
どう、自分のココロと向き合うのか?
どうやって、凍てついた自分のココロを温めて、抱きしめ溶かすのか。

その方法を「おじさま」はペットショップで売れ残っていた「猫」に出会って、自分1人では抱えきれなかった凍てついた自分のココロの
ケアを「猫」と一緒に生活していく事で手当てしていきます。
帯にもある様に「猫」はおじさまによって
「出会えたことが、幸福だからふくまるだよ」
と、とても素敵な名前をつけられます。

出会えた事が幸福。
それは猫だけに限らず、人間でも、植物でも、例えば住む部屋でも、ちょっと手に取る毎日使う雑貨でも文房具でも、調理器具でもなんでも同じ。

でも、意思疎通のできる人や動物に対して
そう思える出会いがある生き方はなんて素敵なのだろう。
と、筆者個人としては思います。

筆者の様に拗らせて生きてる人も。
そうで無い人も。

ココロがホッコリ。
ポカポカする作品。
是非!

こちらの作品は、書籍よりも先にwebの
pixivにて、連載中。



おじさまと猫(2020年11月現在は5巻迄出版)
作者: 桜井 海
1巻初版: 2018年2月22日
出版社: スクウェア・エニックス




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