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僕の姉ちゃん

Amazonprimeで先行放送
とかで、視聴。
ほのぼのしたタッチの画風漫画を
描かれる益田ミリさん原作のドラマ化

【ざっくり過ぎるあらすじ】

両親が海外滞在中に新社会人に
なったばかりの順平は姉ちゃんのちはる
と、期間限定の二人暮らし。
それぞれに仕事を終えた後は食事をし
お酒を呑み、仕事に恋に趣味に人生に
まつわる話を姉弟の視点でぶっちゃけて
話す。
一見ひねくれて、意地悪に聞こえる姉の
一言は、実は至極真っ当で、順平は姉の言葉に翻弄されつつも、納得してしまう。


筆者には男兄弟が一人も居なかったので
姉弟や、兄妹がどんな会話をするのか?
は、皆目見当もつかない。

姉のちはるが発する言葉は、とても共感できる部分もあれば「ん?」と思う事もなくもない。
が、弟である順平がこの作品の中ではとてつもなく「無難」で「フツー」で
「あまり目立たない」けど「何処かで逆転ホームランを打ちたい気持ちだけはある」いわば、本当にごくごくフツーに良い家庭で育ち、それなりの大学を出て、新社会人になった後の生き方や、偏りすぎたりする「女性への憧れ」だったりを
姉である、ちはるのピリリと辛辣さの効いた一言で段々と、弟である順平が少しずつ社会人として、育っていく。
結果として、何となーく正論を言っているようで、矛盾した事を言う理不尽な上司への不満だったり、仕事に対する考え方だったり、そしておそらく「女性」であれば絶対に分かるであろう「家庭的アピール」や、色んな人に対して蜘蛛の巣を張るように、様々な自分を男性にアピールし、如何にその後の人生において、男性にチヤホヤされる様に仕向けている会話のキーワードなんかを、純粋な弟さんで、盛大に「会社の同期の女子」に対して勘違いしている順平に、姉であるちはるが格言の様なまとまった一言で、絶妙に表現し互いに落ち込む日があっても、姉弟の会話で何となーく元気になったりする。
そして、男兄弟のいない筆者からすると
この作品で男性目線と女性目線での物事や言葉の捉え方を両方とも楽しめてとても
気持ちの良い作品でした。
姉弟の住む地域が江ノ島に近い地域に設定されていて、その地域特有の古民家風なレトロな佇まいの住まいと、とても丁寧な暮らしをご両親がなさっていたのだろうなぁ。。と、随所に散りばめられた「良いご家庭」のエッセンス。
でも、決してセレブではなく、姉弟は
あくまでも「ごくフツー」そして、姉を演じる黒木華さんの衣装がとても可愛らしい。レトロ風なオフィス服と、家の中での
めちゃくちゃリラックスのお洋服。
そして、姉弟で会話している時にシートパックしながら話してたり、足をびろーんと伸ばして完全リラックスモードだったり。。そこに、女性のリアルがとっても詰まってて、この作品が完全なるフェイクなんだけど、現実味を帯びて観れる。
「居るよね!そういう人!」とか「分かるーーー!」みたいな、ものすっごい涙するとか、盛り上がる!とか「感動」するものではなくて、でも
「何となく心に誰しもが抱えてるモヤモヤ」だったり「ん?」って何となーく違和感を覚える事柄を、この姉弟の束の間の二人暮らしの二人の会話の中でたーーくさん話している。
そして、それは多分とっても大切な事で
確かに姉は人生の先輩であり、時に弟をこき使うも、姉なりの最大の優しさで
弟に謎解きの様な辛辣でユーモラス溢れる一言で絶妙なアドバイスをしてくれる。

姉のちはるも、ちはるなりに恋をしてみようとしてみたり、男性と食事に行ってみたり彼女なりに「日常」にたまにスパイスを効かせて、楽しみつつ。
彼女なりのキッチリとした基準で、恋を愛を楽しみつつ日々仕事に勤しむ。

ラストシーンで最後に弟に言われた一言に「ハッ」としたのが印象的な作品でした。

弟順平の成長と、最後その純粋な順平から純粋な男性目線での「発言」に「ハッ」とする。順平も成長しつつ、最後は姉も何かに気づいて終わる。

一話30分程度で全十話まで。
地上波での放送は2022年テレビ東京での放映予定との事。

姉が弟に放つ、様々な格言とも取れる言葉と、最後弟に言われた言葉で「ハッ」とする姉と。。
どんな言葉なのか?が気になった方は是非!


僕の姉ちゃん テレビドラマ全十話
監督:吉田善子
脚本: 吉田善子・清水匡・高田亮
原作:益田ミリ
主な出演:黒木華・杉野遥亮
一話放映時間:約30分
2022年地上波放映予定

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