「地域寄席主催者サミット静岡編」はじめに

2019年1月27日、静岡・七間町コミュニティホールで開催された「地域寄席主催者サミット静岡編」、主催・進行を務めました、東海落語往来編集・金澤実幸のあいさつです。

*             *            *

本日は寒い中「ななよせを楽しむ会・七間町寄席スピンオフvol.2、地域寄席主催者サミット静岡編」にご来場いただきありがとうございます。
私はこの企画の言いだしっぺ、インターセクション・東海落語往来の金澤と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
簡単ですが、この会の開催のいきさつを少しお話しさせていただきます。

東海落語往来という、静岡・愛知の演芸情報を集めて発信する媒体を十年以上続けて、数多くの落語会情報に接してくる中で、スタートした落語会もありますが、同じくらい終わる落語会もありました。
意欲あっても続けられない落語会もあります。
また、その理由はお金だったり出演者の都合がつかなかったり、主催者の高齢化であったり、事情はさまざまです。


 落語会を始めるというのは、それまでは自分の中だけで「好き」であった落語が、受け身で客席で消費者として関わっていた落語が、会という形で表に出すことによって、自分の「好き」が社会と関わるという形に変わるということだと思うようになりました。

 例えば会場を借りるということでホールとやりとりしたり、集客のために営業や宣伝をしなければいけなかったり、商売とか仕事で心得ている方は上手くゆくんですけれども、失敗してしまったり負担が重くなって落語会が続けられなくなる。そういった件でのご相談とかお話とかを時々受けています。
 ちなみに、ベテランの落語会主催者の方に「落語会ってどうやってやればいいんですか?」って聞いたんですよ。
「あ、簡単だよ。落語家さんにちゃちゃっと電話して、ちゃちゃっと会場借りて」(会場笑)…ちゃちゃっと連絡するのも大変ですし、ちゃちゃっと会場を借りるのも、やり方を知らない方には大変なんですよね。…話戻します。

 今日はこの会をやるにあたってお三方に声をかけました。
その結果、静岡市でやりながら、この四人、静岡市に住民票を置いているのが誰ひとりいないという、期せずしてそういう集まりにになりました(会場笑)。湖西・寺道落語会の矢頭さん、東京・シェアする落語の四家さん、札幌・狸寄席の住出さん。お三方ともお願いしたところ、快諾してくださいました。ありがとうございます。

お声掛けさせていただいた条件が三つあります。

ひとつが「会場オーナーではない」ということです。
既に施設とか会場を持っている、本日もそういう方が何組かいらしてくださいましたけれども、通常、演者主催者双方が都合の良い日に落語会ができる良い会場を見つけて借りるというのは大変なことでして、多少形式的なものであったとしても会場を借りるという形で会をやっている方に連絡をとらせていただきました。

二つ目は「積極的に外に情報を発信していこうと考えている方」
街づくりなど発信するテーマがあったり、あと、拡散など
発信ということを意識してやっていらっしゃる方を選びました。

そして三つ目は「プレゼンができる方」。お仕事などでプレゼンの経験が多々あって人前に出る度胸がある方、ということで
こちらも図々しくお願いさせていただきました。
本日は、ここで、これから話し合うことが、落語会をやっている方ややりたい方のために、少しでも参考になればというふうに願っております。

ふわっとした夢のような話をするのではなく、何らかの形で現実に落とし込める役立つノウハウを皆さまに持ちかえっていただければと願っております。ご都合のつく時間まででけっこうです、最後までお付き合いいただける方はどうぞよろしくお願いいたします。

今日は落語会ではないので、会場で携帯とかパソコンを使うのは問題ありません。常識の範囲内でお願いいたします。ただ、電話が鳴った場合は会場の外に出てください。
SNSなどへのアップも大丈夫です。動画はお控えいただければと思いますが、テキストや画像とかは大丈夫です。
では、どうぞよろしくお願いいたします。

(ここまで)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?