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菜の花

菜の花


文: 金室 蓮


菜の花。それは、一般ではアブラナと呼ばれることが多いだろう。菜種油。これは、菜の花が油として使われる姿である。菜の花の菜。それは、食用と言う意味があり、食べられるのだ。菜の花。これは、3の目を持つ化身の姿である。化身と私とには、なんの縁もなく、なんの接点もない。友達でもなければ、親友でもない。恋人であって欲しいが、出来れば恋人は、化身ではなく人だあって欲しい。目から涙がこぼれるトイレの中。私は何を考えているのだろうか。今から塾だと言うのに、私は何を考えているのだろうか。村上春樹の「鏡」。私は大の怖がりで、昔から今にかけて、1度もお化け屋敷に入ったことがない。ある日学校の課題に読書感想文が現れた。レベル45は必要の魔王戦の前にいるモンスターだ。選択肢には、芥川龍之介の「羅生門」。などあった。私は本名が同じの村上春樹を選択肢した。時刻は夜の2時。私は「鏡」を読んだ。人によっては意見が異なるが、その小説は、とてもとても恐ろしかった。魔王を倒した後のフィールドにいるモンスターであった。レベルは70は必要だ。私はトイレには行かなかった。寝れば大丈夫。そう信じ、私は読書感想文を速攻で終わらせ、布団に潜り、羊を数え、周りをチョロチョロ見渡した。そして、眠りについた。
菜の花。それは、化身であり、私である。

これにて私は塾に行ってきます。その前に、トイレからでなければ。私の日常には、第3の目が必要なのかもしれない。