見出し画像

共に白髪の生えるまで

フーが居なくなってもうすぐ5ヶ月。居なくなった、という表現は自分としてはあまりピンときてなくて、居るんだけど前とは少し違うと言った方が近いかもしれません。朝起きておはようと声をかけてフーとムーの水を換えて、いってきます、ただいま、おやすみと言って1日が終わる。それは前と同じで、違うのはあの子のスベスベの毛並みに触れられないこと。あの子のおひさまのような匂いを吸い込めないこと。
もっと美味しいものを食べさせてあげればよかった、留守番ばかりさせず、もっと家に一緒に居ればよかった、ふと思い出してはそんなちいさな後悔に胸が締め付けられることもありますが、あの子の病気が分かってからの約8ヶ月にその都度決断し行動したことにはひとつの後悔もありません。私たち夫婦にできることは全てやったと言えるだけのことをあの子がさせてくれたから、もっとやれたことがあったのではないかという後悔だけは残さないでくれたのだと思います。

8年前、Creemaでたまたま見つけてうちの子たちの再現度があまりに高すぎて即買いしたぬいぐるみ。今年の自分の誕生日に大きいサイズを注文してみました。膝に乗せるとフーが乗っていた時のような自分の視界に、懐かしいようであの子の不在を実感させられるようでもあって、ほんの少しだけ複雑な気持ちになりました。でもこういうことを繰り返して少しずつ受け入れていくんだと思います。

自分で自分にプレゼントしたものでしんみりしてしまったけれど、今年は5歳になった姪っ子が初めて誕生日に絵を描いてくれたりと嬉しい思い出も増えました。
並べてみて初めて8年前に買ったちびフーぬいぐるみの白地がオフホワイトになっていることも発覚。時の流れを感じつつ、でかフーもちびフーもムーもこれからも末永くよろしくね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?