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『1/fのゆらぎ』終了しました

4週間という長丁場だったMONO GRAPHYさんでの展示が昨日無事に終了しました。足を運んでくださった皆さまありがとうございました。

今回の写真たちは2年前に家族が誕生日プレゼントにくれたちょっと風変わりなレンズで撮りためた私の何でもない日々の中で心がゆれた風景でした。
1999年に写真を始めてから撮り続けた街に生きる猫たち。彼らの姿を記録することが私の存在意義のように思っていた10年間を経て、2009年頃から自分の日常を記録するようになりました。
振り返ればただ私が撮りたいと思って撮ったものしか残っていないのですが、それが私以外の誰かの記憶を呼び起こしたり、私が感じたのと似た心地良さを感じてもらえたり、その想いを共有してもらえたことはとても嬉しい出来事でした。
最終日に来てくださった写真家のハービー山口さんに頂いた言葉も宝物になりました。この12年間でそれまでとはまた違った私だけの世界を見る目を育んでこられたのなら、写真と共に生きる人間としてこんなに幸せなことはありません。

また、SNSなどで少しお伝えしたこともあり、我が家の猫の体調を気遣ってくださる方が本当にたくさんいらっしゃって、治療を始めて3ヶ月、良い兆しを感じながらもやはり常に不安と隣り合わせな日々を過ごしていたので皆さまにかけて頂いたあたたかい言葉がどれだけ励みになったか分かりません。
そして昨年に頂いていたこの個展のお話でしたが、昨年末にフーの病気が分かり、精神的にも金銭的にも正直余裕がなかった私を全面的にバックアップしてくださったMONO GRAPHYのコムロミホさんやスタッフの皆さん、額装で協力してくださったRoonee247fine artsの篠原さん、素敵な缶バッチを作ってくださったアイアイエーギャラリーの稲葉さんなどたくさんの方たちの協力があったからこそ実現した写真展でした。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

少しのんびりして、またひとつずつ日々の記憶を積み重ねていきたいと思います。

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