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すみくらさんのグッズ
隅倉弘至さんというベーシスト
が自身の50歳記念ライブを行うとの事でグッズ製作を担当させてもらいTシャツとトートバッグを作りました。
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隅倉さんは初恋の嵐というバンドのベーシストでもあり数々のサポートをしているベーシストでもあるのでこれまでに関わって来た多くのミュージシャンがゲストで登場するようです。
「初恋の嵐」という一風変わった、だけどもかっこいいバンド名を僕が知る事になったのは10年以上前もっとかその辺りだと思う。当時所属していたユニバーサルの1室で行われた会議で見たビデオがきっかけでした。
この撮影チームに次のシングルを撮ってもらおうと思っているんだけど、
と言って見せてもらったのが「真夏の夜の事」というタイトルの曲のビデオ。一回聞いてすごく良いなと思った。
山本太郎さんの演技もすごく良かったし、緒川たまきさんも好きな役者だった。それからざらっとした感触の映像も良かった。
ただひとつ残念だったのは作曲者でもあるボーカルの西山くんがもうこの世にはいないという事でした。
その後しばらくしてベースの隅倉さんに新代田のfeverというライブハウスの隣にあったpopoというカフェで初めて会った。
その例のビデオを見せてくれた当時のディレクターSさんの紹介を受けたのだと記憶している。特に目的があって紹介されたというよりは、多分僕はタバコジュースのライブが終わった後でたまたまその場に居合わせたというのが正しいと思う。なんとなく挨拶をしたくらいで、特に込み入った話はなかった。にも関わらずビールをご馳走になってしまった。。
それからまた5.6年も過ぎて、次に会ったのは徳一くんという
シンガーのレコーディング現場だった。
ある日突然前出のSさんから連絡があって、お前今、スライドやってんだろ?ちょっと弾きに来いよと。よく分からないけど、人の曲で弾ける程やってないのに大丈夫かなと、とりあえず家で弾いた物を送ると、OK!いいねとの事で電話があって、スタジオに行く事になった。
ただレコーディングはその数日後とかだったのでとりあえず行くけど、今の段階ではフレーズも決まってないし、アドリブで行ける程スライドギターのチューニングも何もかも理解出来ていないので後日ダビングします。と伝えておいた。
徳一バンドのメンバーはプロデュースも担当していたLRの黒沢秀樹さんがギター(ひできさんともその後も色々お世話になる)そしてベース担当でいたのが隅倉さんで、ドラムは神谷くんという良質なバンドだった。
元々1曲だけダビングで参加するはずだったんだけど、なんだかんだで結局、すぐ先に決まっているというワンマンのライブでも弾けよという話になった。
ちなみにレコーディングの時は隅倉さんからここら辺でちょっと入って来る感じがいいんじゃない?とアドバイスも受けたんだけど、何しろどこを弾くとどういう音が出るとかもよく理解出来ていなかったので、「そうですね」とか適当に返事をしておいた。
電話があって呼ばれた最初の時点で、その日は何も出来ないとSさんには伝えておいたけど、そんな事はもちろん当然のように誰にも伝わっていないし、そもそもその場になるとそういう事ってだいたい通用しないものだ。
なのであの日はやり過ごすのに割と困った 笑
その後2度ほどライブのリハをしてから青山でライブをする事になったんだけど、なんと当日みんな黒っぽい衣装を着ていて自分だけ全然違う服を着ていた。なんだかみんなで揃えたようで、おれも黒っぽいのにすれば良かったなと。ぼそっと言うと周りの皆全員が「はあ?」という顔をしている。
あ?なんだ?と思う。
聞くとどうやらリハーサルスタジオの休憩中に衣装の話はまとまっていたらしく、当然僕もその場にいたようなんだけど、全然聞いてなかったらしい。あんまりそういう事はやらかさないタイプなので、まじで!?と焦る。。
その時に隅倉さんが余計に持っていた黒のハットを貸してくれた。
これ被ってればいいんじゃね?と。
確かまだ新品くらいのものであったんだけど、、そのハットとなんか、シャツは徳一くんに借りたんだっけな。。おかげで妙な浮き方をする事もなく(多分)ライブを終える事が出来た。そして洗濯もせずに終わってその場で感謝を伝えてお返しをした。ひどいですねいい大人が。
それで、グッズの事。
Tシャツは以前僕が描いたアルバートキングのイラストがあって、こんなイメージでとの依頼があった。胸の文字には何か隅倉さんらしいイメージの文章をいくつか上げて採用してもらった物で意味は
「知れば知るほど分からなくなる」
ジョンレノンのかつての名言から引用したのですが、
これ、50歳を迎えるベーシストの言葉としてはとても深いものを感じて、
Tシャツのメッセージとしても、とてもいいなと思いました。
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トートについてはなんとなく、50歳のそのもっと先を描いたら楽しいような気がして隅倉さんの地元が静岡清水との事だったのでその海をイメージしてます。
年を取ったら清水でレコード屋を開いて猫を抱えてのんびり暮らしている。そんな感じを思って描いたのですが、いくつかやりとりの後レコード屋でなくモーテルとなりました。(ちなみにご本人、猫は好きなんだけど、猫アレルギーとの事)
モーテルの名前は隅倉さんの提案でメモリーモーテルに。ローリングストーンズのそこまで有名ではない名曲バラードのタイトル。
トートのトップに書いてあるタイトル文字STILL ALIVE AND WELLは
ジョニーウインターの5作目だったかな?ちょっと曖昧ですが、ヘロイン中毒からの復帰作タイトルから。
当初仮で使っていたものがそのまま本採用となりました。
(もちろん隅倉さんがヘロイン中毒だったとかではありません!・・ので、苦労してよく頑張って戻って来たもんだなあ。などと思ってはいけません)
シャツもトートもどちらもすごく良いのが出来たのではないかと
思っていますので(なかなか好評のようです)
もしも会場に行かれる方がいたらお祝い記念日でもありますし、
是非ゲットして下さい。
トートの方は下に今回の豪華な出演者の名前が全員分入っています。
唯一2日出る高野さんは名前2つ。さすがだ・・
それから補足になりますが、
前述した徳一くんのバンドで対面した神谷くんにも、その後彼がプロデュースした ERWITくんというシンガーのジャケでイラストを採用してもらったりしました。この車が描いてある絵がそうなのですが、
当時この原画はすでに所有者がいたので、利用についてのお願いをしました。その所有者というのが先日グッズを担当させてもらった森真美さんというシンガーだったりするんです。なんだか不思議な縁ですが。。
まみさんは前回好評だったバンド編成ライブを10/14に渋谷で開催されるそうで、その時はまたグッズの販売もあるそうです。
最後にすみくらさん、
ちょっと早いけどおめでとうございます。良い誕生日になりますように。
失礼な言い方になるかもしれないけど、50歳になっても最高な形で音楽やってるなんてすごい事だと思う。尊敬します。それと、いつもスムースで楽しいやりとりをありがとうございました。
60歳記念ライブまでこれからもまたがんばってください。
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