週一回は出したいシリーズ:「聖王 終わりの移民」11-2
【前書き】
皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。
連載漫画に考えていた企画を、今「小説家になろう」の掲載中です。
面白いと思っていただけたら、そちらも読んで頂けると嬉しいです。
https://ncode.syosetu.com/n2644iw/
少しの間でも、お楽しみ頂けていることを願います。
【聖王 終わりの移民】11-2
「町村ツカサ②」
作:カナモノユウキ
《登場人物》
・高瀬タケル(20)大学に通うヤマトの親友、自分勝手なところもある。
・町村ツカサ(32)聖王のプレイヤー、クリア回数5回。
聖王 終わりの移民
《町村ツカサ②》
――〘対真月アカネ戦直前〙
【アラヤ】を最初に聞いていたお陰で、ツカサさんの現在地を把握して向かったけど…。
ケイさんを容赦なく…、リスポーンのこと…教えてなかったのに。
やっぱり、この違和感は間違いない…ツカサさんは何かを隠してる。しかも、大事なこと。
あの魔法少女もだ、ここは戦いに飛び込まず…今は様子を伺いながら自分のコンディションを整えよう。
〈千里眼〉『自分ノステータスヲ確認シマスカ?』…イエス。
状態:特になし《体力239・腕力240・脚力268・知力140・運220》
「〈レベルの確認〉がしたい。」『最速攻撃での撃破』
『現在プレイヤー1ノレベルハ〈33〉、取得補助スキルハ以下ニナリマス。補助スキル《ブースト:レベル2》固有技ハ以下ニナリマス。』
固有技:〈迅雷じんらい〉〈牙突がとつ〉〈聖眼せいがん〉〈昊天こうてん〉〈火焔斬かえんぎり〉〈須臾しゅゆ〉
〈須臾しゅゆ〉は33になった時に取得した〝回復技〟だ、効果は一定時間自己回復を強化する。
動きながら傷を癒せる…便利だけど、リキャストが6分と一度使うとしばらく使えない。
これも切り札の一つだ、ここぞというときにだけ使う…でも、基本は〈迅雷じんらい〉〈昊天こうてん〉
この二つの最速攻撃での撃破を主体に…。
――〘対ツカサ戦開始直後〙
〝最速攻撃での撃破〟って考えてたけど銃弾の速さには僕の速さは…そりゃ負けるよな。
この人は多分、今いるプレイヤーの中で一番早い戦い方が出来る。
「〝プレイヤー2の情報を再確認したい。〟」『プレイヤー2ノ情報ヲ表示シマス。』
プレイヤー2 状態:特になし《体力450・腕力250・脚力377・知力389・運250》
特に何もないのに、安定した数値…しかも僕よりステータスは高い。
「何か分かったか?俺の数値はどうだったよ。」
「…強いですねやっぱり、勝ち残って来ただけはある。」
「知ったような口きけるようになったな…何があった?」
「…また、人を殺しました。」「どうした、〝ただ殺しただけ〟だろ?何を感傷的になってるんだよ。」
「…ツカサさんは、分かると思ったのに。」
「分かる訳ないだろ事情も素性も知らんやつが、ただ死んだ…それだけだ。」
「そうかもしれないけど、あの人は…貴方の様に優しかったと思いますよ。少なくとも…人を思いやっていた。」
「…俺とは、違うな。」「ツカサさん!本当の貴方を教えて下さい!本当の目的を!」
「だからさ…それは俺に勝ったらって言ってんだろうが!」不思議なマンホールの様な扉が現れた。
…あれが〈兵器庫〉か。無限の武器庫…何が隠されてるか、慎重に戦か…。
「手榴弾…何発避けられるかね?」
分身を呼び出して一人が〈兵器庫〉から手榴弾を出し、もう一人がピンを取り投げる。
「あっぶない!!!!」《ブースト:レベル2》×〈迅雷〉!
思考加速で手榴弾の軌道は理解できるけど…今は!逃げる!!
「逃がさねえぞ、タケル。」分身がもう一人リキャスト、あの銃は…ホーミング弾を撃っていた銃!
「〈ガラハッドの盾〉を装備!」これなら貫通を防いで銃弾をやり過ごせる!
「チッ…いい盾拾ったじゃんタケル、いいじゃないか。」…やっぱり、何か変だ。
一旦物陰に隠れて…。「でも知ってるか?この銃のホーミングな、ビックリする程制度イイんだよ。」
「ぐう!」…ここって視界に入ってない、瓦礫の影だよね!?なんで…まるで人感センサー付きのドローンだ。
「盾は一定方向だよな…どれだけ耐えられるかな?」ヤバい、両サイドに銃弾が見える。
避けてもきっと、さっきの女の子みたいに銃弾の雨が襲ってくる。…仕方ない。〈須臾しゅゆ〉を使用!
〈雷霆バズーカ〉を装備!ココから奇襲する!
――「隠れても無駄なのに…ん?」瓦礫に向かい隠れて直ぐに出て来て、何なんだと思ったが…なんだアレ。
バズーカか?「くらえ!」引き金を引いた直後…おいおい、現実味のある武器にしとけよ!!!!
「ぐううううう!」せっかく出した分身二体が一気にやられて…武器庫の扉も壊された。ついでに肩も…。
「お前、強くなったなマジで。数分前とはマジ別もんだな。良い戦いしたんだな。」
「くっ…今褒められても、嬉しくないです。」…何だ、ココからでも分かる、アイツ傷が治ってないか?
「〝回復系〟の技でも使ったか?」「使いましたよ…銃弾の雨はこりごり何で。」
「言えてるわな、大丈夫だ。もう俺は撃てないよ。」「…なら、僕の勝ちで良いですか?」
「〝俺は〟撃てないだけだからな?」鷹匠はそのパートナーとの信頼関係が重要なんだ。
俺が攻撃されることにより、鷹はフラストレーションを溜め…攻撃性が増す。
「俺のターンはしばらくお休みだ…、その間は〈天〉と楽しめ。」
鷹の滑空は攻撃性が高ければ高い程、〝捨て身〟の様に早く突っ込んでくる。
それは、一度目にすれば…体が強張るほどだ。
「ひっ!!!?」
「俺の分まで怒りを溜め込んだ〈天〉の攻撃だ、そいつは今…このゲーム中最も最速だ。」
言ってる間に、タケルの横わき腹が抉られるのが見えた。
続く
【あとがき】
最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。
元々は漫画のネタなので、何だか説明が足りないなと感じつつも。
荒っぽくても楽しんでもらえるようにと。
頭を雑巾のごとく振り絞って書いてますm(__)m
完走まで頑張るので、応援して下さると嬉しいですm(__)m
何卒、宜しくお願い致します。
※面白いと思っていただけたら、こちらから続きが読めます。
https://ncode.syosetu.com/n2644iw/
では次の作品も楽しんで頂けることを、祈ります。
お疲れ様でした。
カナモノユウキ
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