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目には見えない人との違いを抱える当事者として私が伝えたいこと

カランコエの映画上映会&ワークをするにあたり、私個人として考えたいテーマがありこのNOTEを書くことにしました。

これからお話しすることは、これまであまり伝えたことがないことになるのでどういう風に伝わるか不安がありますが、大事なことなので伝えることでみなさまの反応を見ながら、自分に返したいと思っています。


私が前職を退職した理由は2つあります。1つは、どうしてもコミュニティに携わることを仕事にしたかった、この日常を繰り返しているだけではそこに気付いたから。
もう1つがそれを決心する条件として私の特性と違和感があったから。

その部分についてこれからお話しします。

先日、誕生日を迎え、この1年で信じられないような変化があったことに自分でも驚いています。
1年前の誕生日は私は生きるのも苦しいくらい悩んでいて、メニエール病を抱え、心身共に疲れ果てていました。

1、優しさが苦しい

私は発達障害かもしれない

それまで自分の事務作業の苦手やどんくさいところに対し疑問を持ちながらも教育現場にいて、発達の凸凹を抱える子供達をみながら自分のことについては得意でカバーができていたことがあり半信半疑のままにしてきました。
本格的に感じ始めたのは、前職の貿易事務をはじめてからです。

数字の間違いが多い、書類の管理ができない、タスク管理ができない、集中力が保たない。
更には空気が読めない、コミュニケーション上手くいかず、人間関係が上手くいかず八方塞がり。
最初の頃は周りも大目に見てくれていたことが、月日を追うごとに明らかに周りとの差が生まれ、じりじりと自分自身でもどんどん疲弊してしきました。
メニエール病の治療が進まず、根本的な原因であるストレスの問題を解決するべきだと言われ、やっと自分の疑いと向き合うようになりました。

そして、自分では解決しきれない課題だと思い、意を決して会社に相談をすることにしました。
唯一信頼できる役員に、自分が発達障害かもしれないこと、苦手な分野を自分でも工夫をして改善したいと思っているので、理解とサポートをしてほしいと伝えました。
その方は私の話に耳を傾けてくださり、色々調べたり、会社としてできることを考えてくださいました。
その気持ちや行動には今でもとても感謝しています。

でも、私の中でどうしても違和感があったのが『薬を飲みながら治療をして工夫や改善をする』という提案でした。
病院と相談し薬を飲むためには、診断が必要になるケースが多く私も診断を受けることにしました。
また、その過程で上司にも自分課題などを伝えて、仕事が上手く回るようにコミュニケーションをすることになりました。
一生懸命受け止めて、フラットに仕事できるように向き合ってくださる姿勢は感じましたし、その点については感謝しています。
それでもやはりコミュニケーションや捉え方、私がわかってほしいことが伝わっていないというモヤモヤを感じていました。

そして、診断が終わり結果を待つ中で自分の中である疑問が降りたのです。
「本当にこの仕事を治療を続けてまで、続けていきたいのか、それは私にとって幸せなのか」

それが相手の優しさであることは十分理解しています。
それでも、このままだと永遠に自分の人と違う部分を否定しながら、不として抱えながら生きていくことになるかもしれない。と、その優しさが苦しくなりました。

そう考えていた時に、いつも私が仕事をやめるきっかけとしている川村元気さんの「しごと。」を読み、このままの生活を続けるのを辞めることにしました。

結果的に私には発達障害の診断が出たので、会社に対して辞める理由としてその部分をお伝えすることにしました。


2、目には見えない人との違いを持つ当事者として、その違いを周囲にどのように受け止め、相互理解のためのコミュニケーションを知りたい

今でも私は発達障害であることを周囲にどのように伝えていいか悩んでいます。
転職を始めた時はそれをオープンにして関わるべきかと思ったとこもありますが、それは私が自分を大事にしながら取り組めるのか、どういう反応がまっているのかなど様々な不安と疑問があり、自分の中で納得感のある答えがでていない状態です。

私のように、目には見えない人との違い抱えながら、そのことについて周囲がどのように受け止め、お互いを尊重するようなコミュニケーションができないか、模索したり悩んだりしている人がいるかもしれない。

それが私がカランコエの花の映画上映+ワークを開催する私の後押しになりました。

<多様性>や<協働>が叫ばれる中、「人と違っていいんだよ」と伝えること簡単かもしれませんが、どうやって多様性を受容するかについては語られていないと思うんです。
その中で『優しい差別』『優しさという暴力』が起こっていることも事実だと思います。

誰もが抱えうる人との違いや個性。
その時に生まれる『優しい差別』まさに、そういうコミュニケーションと理解の壁が薄まるような機会が減るようにと私の思いがある企画です。

https://onpaper.jp/08-31-2019/

あくまでも私自身の思いであり、他のメンバーとの総意ではないのでそれをご理解いただけると嬉しいです。

自分のことについてここまでオープンに書いたのは初めてで、もっとちゃんといい言葉にしたかったのですが、時間が過ぎていきそうだったのでこの時点で出すことにしました。
やっぱり怖さがありますが、飾らずに言葉にすることで、自分に返ってくるものは何かを考えながら進めていきます。


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