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平均乳腺線量の算出

少し期間があきました。
実は、いろいろと他にも勉強をしていまして、更新が滞りました。

さて、今日は認定(更新)試験において出題頻度の最も高い問題の一つと言ってもよい、平均乳腺線量(AGD)の計算について触れてみようと思います。

トップ画像のテキスト見てもピンとこない方も多いと思います。
実際の測定の場のイメージがつかないとピンときませんよね。きっと・・・。

以前の計算に比べると算出は楽になったと私個人的には思っていますので、この問題がでたら絶対に1ポイントゲットできるように準備をしておきましょう。

1.線量測定のイメージ

つぎのようにA. B.の2つにわけて考えるとわかりやすいと思います。

<A.普段の条件でファントム撮影>

① 普段撮影している環境で、アクリル(PMMA)ファントムをオート撮影
② その線量を記録する。
③ さっき測定した線量を装置に入力して、線量計をセットしてマニュアル撮影&線量測定
④ 表示された線量を記録。3回程度撮影してその平均値を測定値とする。
(線量計によってR表示なのか、C/kg表示かもきちんと確認)

※③は全く同じ値は入力できない可能性が高いので、その際には、その線量にできるだけ近いちょい高の条件を入力します。

例)25kV、42mAsの条件で撮影、装置に表示されていても、マニュアルでは25kVの入力はできると思いますが、42mAsとビンゴで入力できない時もあります。その際はワンタップあげた条件にします。

次は、その線量の半価層を測定です。

<B.その条件での半価層を求めるための実験をする>

①アルミ板を線量計とX線管の間において(0枚から1枚ずつ)撮影、都度線量を測定
②半価層測定できる枚数まで続ける(テキストに載ってる対数内挿法参考)
※普通に縦軸に線量、横軸にアルミの厚みをとったグラフを書けば半価層は求められます。

大きくは上の2つの手順を理解して、ダンスの式に当てはめるべき数値を求めることをめざせばOKです!

以下については、講演等でお仕事をいただいたりもしていますので、有料とさせていただきます。

実際にどのように式に当てはめていくのかの解説、また例題も取り上げていますのでよろしければご購読くださいませ。

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