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プログレスの月

未来予測と言われると難しいと感じるかもしれませんが、そんな時はプログレス(セカンダリープログレッション)で大まかな流れだけでも見てみるとおもしろいですよ。
自分が星に沿って生きているんだな~という実感を得ることができれば、未来にもワクワクする事ができます。


プログレス

一日一年法と呼ばれる未来予測の技法。

一日一年ってどういうこと?

「一日と一年は似てるよね?」という考えのもと、生まれた〇日後のホロスコープを〇年後の状況に見立てて占います。
なので、木星以降の星はほぼ動かないので個人天体を使って見ていきます。

個人天体のサインが変わる時やハウスが変わる時に自分の中でテーマが変わったり、状況が変わったり…。
月は満ち欠け(月相)があるので、さらに満ち欠けによって自分が今いるフェーズを見たり等ができます。
また、チェンジする時期だけでなく、ネイタル天体とのアスペクト等も参考にしていきます。

月は動きが速い

月は動きが速く、約29日半で一周します。
プログレス上で言えば約29年半。
その間の月の満ち欠けやサインが変わる時期、ハウスが変わる時期を見る事で何が起きたか?何が起こるのか?を見ていくのがプログレスの月を見る時の方法になります。

これを見るだけでも今までの自分の振り返り、これから起こるであろう事が見えてくるのでお勧めです。
しっかりとした未来予測をするには、プログレスだけでは足りなくなるので他の未来予測法(トランジットやソーラーアーク等)との組み合わせも必要になってきますが、まずは月相、サインやハウスのチェンジ時期だけでも使ってみましょう。

プログレスの月相

プログレス上での満ち欠けを見て約29年半の大きな流れの中で、自分がどんなフェーズにいるのか?を確認できます。

<新月:New Moon>

これから約29年半に渡り、始まっていく事にチャレンジを始める時期。
ただし、本人はそのテーマに気づいていない場合がある。
それでもちゃんとテーマに関する事は始まっているので、「やりたい事がわからない…」と思っていても不安にならずに始めたい事を始めてください。
ここで始めた事が直接テーマになるとは限りません。
でも、間接的にでもテーマに繋がっていきます。

<三日月:Crescent Moon>

少しずつテーマの骨格が見え始めます。
でも、まだ間接的な事をしている場合も。
新しく始まる事に不安を抱いたりするかもしれませんが、やりたいと思った事には積極的に関わっていく時期。
それがやがて満月の達成感に繋がります。

<上弦の月:First Quarter>

三日月までのぼんやりした感じが徐々に明確になっていきます。
明らかに以前までのテーマと違う事を始めている事に気づきます。
ただ、成長するための変化に恐れを抱くかもしれません。
周囲からも成長を止められる事があるかもしれません。
それでも将来のためには足を止めないのが肝心。

<十三夜月:Gibbous Moon>

もうすぐ満月。
達成感を得るのはもうすぐ。
自分に自信を持って満月への達成感に向けてがんばる時です。
ただ、がんばりすぎてハードワークになる場合もあるから、そこは注意。

<満月:Full Moon>

新月から始まったテーマが成就した事で収穫できるようになりました。
達成感があり、欲しかった物を手に入れます。
ただ、手に入れた事で燃え尽きてしまう人もいるかもしれません。
満足してそのまま現状維持をしたくなるかもしれません。

でも現状維持のままではモチベーションが低下してしまう事も…。
ここから徐々に形を変え、次のテーマに向けての取捨選択や手に入れたテーマの練り直し等をしていきましょう。

<種まき月:Disseminating Moon>

満月までの自分の欲求を満たすフェーズから他者とも向き合うフェーズへ。
手に入れた物を社会に還元していくようになります。
エゴを出さず、分け与える事を意識していきましょう。

<下弦の月:Last Quarter>

今までの経験をもとに自分をどう変化させていくかを見つめていく時期。
次の新月に向けて少しずつ手放しをしていきます。
自分が変わっていかなければと感じる時期になるかも。

<鎮静月:Balsamic Moon>

新月から続いたサイクルを振り返りながら静かに過ごす時期。
こだわりを捨てて不要な物を手放しましょう。
不要な物を手放すのに勇気がいるかもしれませんが、新月で新しいテーマを始めるためには大切な事。
不要な物を捨て、次へ向かっていきましょう。

サインチェンジ、ハウスチェンジ

細かい説明は省きますが、プログレスの月がサインやハウスを変える時、そのサイン、ハウスに対応するような出来事が起きます。
サインはその時の感情やムード、ハウスはその時にエネルギーを向けるべき領域。

プログレスの月を確認

月相(月の満ち欠け)

ASTRO SEEKでFree Horoscopes > Secondary Progressions > Progressed Lunation (8 Lunar phases)と進んでいけば確認できます。

Calculateのボタンを押せば月相を確認できます。
自分が今どのフェーズにいるのか?
満月までどれくらいか?
もしくは新月までどれくらいか?
大きな流れを把握するだけでも、自分がやっている事が間違えていないかを確認できるので、ぜひ確認してみてください。

サインチェンジ、ハウスチェンジの確認

Free Horoscopes > Secondary Progressions > Progressed Moon Calendar

サインチェンジとハウスチェンジの時期の両方を見たい時はIngresses/Lunation cycle/Conjunctionsのプルダウンで、Into Natal Houses & Zodiac Signsを選択します。

ケースワーク

実際に見ていった人の中から印象的だったケースを紹介します。

ケース1:Aさん

現在月相は上弦の月、徐々にやりたい事が見えてきている状況です。
新月、三日月の時は今やりたいと思っている事とは直接関係ない事をしていました。
ただ、そのやりたい事に間接的に関わってくる知人との出会いが新月に起こり、三日月ではその知人から知識を教えてもらっています。
見えていないけど、しっかりとテーマが根付いていっている状態ですね。

天秤座にチェンジした時に公私共に交友が増え、一気に友人、知人が増えていきました。
また、蠍座にチェンジした時に結婚。
まさに深い人間関係へと移り変わっていく事に。

1ハウスに入った時には第一子が生まれ、人生のステージが変わった事で自分も見つめなおす機会に入っていきました。

ケース2:Bさん

現在は新月サイクルが始まった頃。
その前のサイクルでは満月で手に入れた資格を活かし、徐々にその資格の講師をしたり、働き方を変えたりして現在に向かっていきました。
鎮静月あたりから不要な物を捨て始めて、新月に近い頃に新しいビジネスを始める事になります。

この人も1ハウスに入った時に第一子が生まれました。

ケース3:Cさん

Cさんは現在下弦の月。
満月の時期に達成した事を徐々に手放しはじめている状況のようです。

蠍座に入った時に、親友ができ、卵巣の手術もしたそうです。
蠍座は体のパーツでいうと生殖器に当たります。
射手座では強制的に今まで経験がない別部署へ異動。

ケース4:Dさん

Dさんは現在満月期。
種まき月へと向かっている時期になります。
新月、三日月では現在の職業と違う業種だったのですが、上弦の月の6ハウスに入った時に現在の職業へと転換。
ただ、この現在の職業は業種は違えど、新月、三日月の時の業種の時と同じ経営者からの指示で転換していったもの。
ぜんぜん違う事をやっているように見えて、しっかりと新月の時期に種がまかれていました。

乙女座に入った時には、本業のほかに副業もがんばり、健康も意識し始めるように。

ケース5:Eさん

来年から新月に入るという事で、不要な物を捨て、次のテーマに向かって取り組んでいる状況です。
1ハウスに入った時には新しい業務に取り組んだり、2ハウスに入った時は本業で資格試験、副業もゴリゴリに取り組むと言う状況になっていました。
ネイタル2ハウスがステリウムなので、なおさら2ハウスの状況が強調されたのかもしれません。

また、魚座に入った時にはメンタルが崩れる事があり、飲み屋通いをしていたそう。
魚座にはアルコールの意味もありますから、飲み屋通いをしていたのも納得できます。
また、双子座に入った時に新しい資格の勉強を始めて資格取得もしています。

まとめ

ケースワークでは特に印象に残った出来事だけを記載しましたが、他にも興味深い流れ等もありました。
ぜひ自分のプログレスの月を眺めて、この時はこのサインだったからこんな事が起きたのかな?とか、もうそろそろ結果が出そうだ(満月に向かっている)な、なんて考えてみてくださいね。

そうやって自分や他の人の出来事を見ていくうちに、未来のこのサインの時にはこんな事が起きるのでは?とか、この時期に今取り組んでいるテーマが成就しそうだ、なんて事が見えてくるようになりますよ。

サインチェンジ等についても書いた資料はこちらで購入できます。


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