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高齢猫の看取り①

〜猫伝染性腹膜炎(滲出型)と思われる症状が出て14歳で他界した愛猫みーこちゃんの記録〜

年の瀬も迫る師走。

食べなくなった日。
その日は突然やってきた。

愛猫みーこちゃん14歳、数日前から食事量を少し残すようになっていたがこの日は明らかに食べる量が少ない。

いつものドライをふやかしてあげてみると、少し食べた。

みーこちゃんが、咳のような音を出し身体で呼吸をしていることにも気づく。

さらに驚いたのは、体を撫でると背中や脇腹や鼠蹊部の皮膚に丘疹が出来ているのを発見。

皮膚が赤く腫れている。

毎日毎日ご飯をあげて、トイレのチェックをして、撫でていたのにいつの間に‥と気付けなかった自分を責める。

夕方
食事量が取れていないので、試しにドライからウエット食に変更しあげてみる。
ウエットは、スーパーで高齢猫用のものを購入した。

ドライと混ぜて出すと、ウエット部分のみパウチの半量を食べてくれた。

みーこちゃん14歳、秋の頃


食べなくなって2日目。


ウエットなら食べられるのかと、ウエットだけでご飯を出してみたが、摂取量はさらに減り、数口程度。

トイレで硬めの便を確認。
お水は少し舐める程度。

痩せた肩まわりに対して、お腹が垂れて毛もふさふさなので、見た目には痩せているのが分からない。

症状から推測された病気は、

皮膚の状態は、全身に赤く丘疹ができていることから、粟粒性皮膚炎の可能性が。
皮膚炎がでた要因を様々考えると、みーこちゃんの状況からは免疫機能の低下が推測された。
ただし、ノミやダニによるアレルギー、食事をウエットに切り替え、メーカーが変わったことによる食物アレルギーなども否定できず。
対策として、我が家にいる猫達全てにスポットオン剤と、みーこちゃんには普段あげていたドライと同じメーカーのウエットタイプを準備。

呼吸状態などからは、猫コロナウイルス感染からの猫伝染性腹膜炎で滲出型の可能性。胸水もしくは腹水が溜まっている状態なので呼吸が困難になってしまうという。
有効な治療法は未確立で対処療法も有効とはいえず、診断(飼い主が気がついて病院に連れて行った時)から1週間程度で亡くなってしまうという。

予防ワクチンは日本での取り扱いが無く、海外の物も有効性は不明。

みーこちゃんは元野良猫、既にウイルスを保有していたのかもしれない。そして、みーこちゃんにとってストレスが強くかかり、発症してしまった。

辛い現実を突きつけられる。

ウイルス感染という点から、他の猫達へのウイルス感染対策も必要だった。

幸いみーこちゃんは猫嫌いで、みーこちゃん専用のゲージを使用し、他の猫達との接触が元々少なかった。トイレも砂をかくことはせず綺麗に使っていて、水のみも自分のゲージ内のみ使用。他の猫達もみーこちゃんの気迫には敵わないようでわざわざそのゲージには寄りつかない。

飼い主としてすぐ出来ることは、猫達の環境を清潔にすること。抗体検査をして、保有しているかどうか知っておくこと。

飼い主が調べて導き出した病気は、あくまでも推測。

全ては可能性。

状態をみて少しでも楽にしてあげられるようなら、病院に連れていくことにした。

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