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埼玉群馬長野山梨別視点ツアー 1日目

7月13日〜14日に、埼玉・群馬・長野・山梨の珍スポットを巡るバスツアーに参加してきた。
そもそも、このツアーに参加しようと思ったのはマニアフェスタで知り合った裏パネOLのらんちゃんと、ゴムホースマニアの中島さんが参加する!と言っていたからで、ふたりとキャッキャとお泊まり旅行したい!という不純な動機からだった。
直前にらんちゃんは仕事が入ってしまい、中島さんとふたりでの参加になってしまったが、多分ひとりで参加しても楽しめたと思う。実際、ひとり参加の人も多かったし、ひとり参加かどうかは関係なしに、自然とみんな話しかけ・話しかけられ…の謎に一体感のあるツアーだった。
そもそも、一泊二日で珍スポットを巡り倒したいと考える人間の集まりなのだ。話が合わないわけがない。


7:45 新宿に集合

私は高知から参加のため、前日の夜行バスに乗り、当日の7:00に新宿に到着。7:45にはツアーのバスに乗り込んだ。
インターバルが45分しかなく、尻が死んだ状態だった。夜行バス→バスツアーは屈強な尻の持ち主にしかおすすめできない。

バスが出発すると、ツアーを主催する「別視点」の松澤さんからツアーの説明が。そのあと、一人ずつにマイクが回され、自己紹介+最近買ってよかったものを順番に話していく。
参加者は30人ほどいたので、2日間ではさすがに全員の顔と名前は一致しなかったのだけど、「何を買った人ですか?」と聞くと「ああ!あれ買った人ですね!」とピンとくるので、ツアー中とてもありがたかった。
さすが松澤さん!イベントを回すテクがすごい。めちゃくちゃ感心して、いつか自分もこの技を使いたいと思った。


人面石だらけ!「秩父珍石館」

ツアー1か所目は「秩父珍石館」。
初代館長さんが50年以上かけて集めた人面石が900個以上も展示されている、私設の博物館だ。今は館長の娘さん夫妻が継がれているそうで、ひとつひとつの石を熱心に説明してくださった。

初代館長さんのポリシーが「タバコもギャンブルもやらないけど、石はやる」だったというのもすごいけど、その情熱が伝わったのか、全国の石を集めている人たちからどんどん人面石が送られて来たというのもアツい。

ちなみに、石の台座は木でできていて、それぞれの石に合わせてオーダーメイドで作られている。それぞれ違う大きさ&違う形の窪み!これだけでもすごい。


ちなみに本業はお寿司屋さんみたい。

石に命名できるということで、私もひとつ命名させてもらった。「奈良美智の絵」の女の子に似ている石。
どんどん命名してくださいと言われるのだけど、大喜利的な力が試されるので、なかなかハードルが高い。朝からめちゃくちゃ頭を使った。


わらじカツ丼「東大門」

お昼は秩父のB級グルメ・わらじカツ丼が食べられる焼肉屋「東大門」へ。
わらじなので、ご飯の上にカツが2枚乗っている。

甘めのタレにひたされたカツが、しっとり柔らかくておいしい!
普通のサイズでお腹いっぱいになるボリューム。

ツアーに申し込みする時点で「+650円でメガわらじカツ丼に変更できます」とあった。その時は、変更する人なんて2〜3人だろうと思っていたのだが、当日行ってみると10人近くもの参加者がメガわらじカツ丼に変更していてびっくり。しかも、5人くらい完食していた。引いた。


走れ!ジジィー、走れエロス!「アダルト保育園」

廃物廃材で野外アートを制作していた中條さんが作り上げた集会所。
もともとは家電などの廃材を利用してアート作品を作っていたのだが、保育園を解体したときにもらった遊具を「冷蔵庫や洗濯機を並べとくよりいいだんべや」と設置したことをきっかけに、『アダルト保育園』と呼ばれるようになったそう。

全体の説明をしてくださる中條さん。なんと、来年80歳らしい。
そんなお年には見えないほどの作業量で作り上げた集会所。ここで、近所の人たちと花見など折々のイベントを開催するそう。最高!

入り口には取材履歴とその感想が。
左下に今回のツアーのことが書かれている。日々のアップデートのスピード感がすごい!!

そしてなんと言っても、「だんみつの部屋」の威力がすごい。妖しげな赤い光に照らされた壇蜜、壇蜜、壇蜜!!!
部屋の中にはテーブルと椅子が1脚。中條さんは日々この部屋で壇蜜と密談しているのだろうか。私も椅子に座らせてもらったが、壁一面の壇蜜を眺めているうちに、なんだか壇蜜のことが好きになってきた。ポニーテールの壇蜜もエロいな…。
まさに、「走れ!ジジィー、走れエロス!」な集会所。

「年齢に唯一逆らえるのはエロ」とおっしゃっていた中條さん。これからも元気に逆らい続けてほしい。


何にでも蜂の巣をくっつける!「蜂天国」

だるま、招き猫、天狗、家電など、ありとあらゆるものに蜂の巣をくっつけたものを展示している『蜂天国』。展示作品数はなんと、800点!!(でも、展示するスペースがなくて展示できていない作品もあるらしい。本当は何点あるんだ…)

入館するや否や、全員でオーナー塩澤さんのドキュメンタリービデオを見ることに。オーナーの塩澤さんは、蜂の勤勉さに感銘を受けて作品作りを始めたそう。
蜂すごい!塩澤さんもすごい!蜂も塩澤さんもすごすぎる!!という感想。キイロスズメバチの巣を合体させるのは難しく、その際に蜂が興奮して人に襲いかかることもあるそう。そうなると命に関わるのだ。並大抵の覚悟でできることではない。
ギネスに挑戦する大作を作った際には、全員が遺書を書いて臨んだという。そこまでするのか…とドン引きする気持ちと、アツいぜ塩澤さん!という尊敬の気持ちが入り混じり、鑑賞後は不思議な空気に包まれた。

体に砂糖水を塗り、スズメバチをくっつける。「ハチは悪者に非ず」ということを証明するためだけのパフォーマンス!!クレイジー!!
(本当はこのとき、めちゃくちゃに緊張していたそう。)

蜂を褒め称える標語があちこちに掲示されている。

ギネスに挑戦しがち。



この日は長野県安曇野の宿「ごほーでん」に宿泊。
一日でこれだけの珍スポットを巡り、大満足どころか、脳が全然追いつかない状態!

そしてこの記録も1日目にして、すでに3000字に迫る長さ!!
このまま2日目のことを書くと死んでしまうので、また後日書こうとおもう。

ちなみにこのツアーは9月便もあって、まだ申し込み出来るみたいなので、気になる方はぜひ!

個人的に車で行けばいいんじゃ…と思ってたけど、実際に行ってみて絶対無理だと実感した。ひとりで行こうものなら、各スポットに3時間くらい滞在してしまって、全然進めない気がする。
バスツアー、めちゃくちゃおすすめだ。時間を仕切ってもらえることの、ありがたさ!!

あと、観光カメラマンが同行しているので、ひとりで参加しても写真を撮ってもらえるのもいいな〜〜と感じたポイント。今回は1泊2日のツアーだったのだが、400枚以上の写真のデータをいただいた。
今死んだら、蜂の巣とのツーショットを遺影にしてほしい。

9月ってまだギリギリ夏だよね…?
滑り込みで、夏の思い出づくりにぜひ〜〜

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