2021年、相場で儲けるために

改めまして、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日から何回かに分けて、以下のことについて大事なことをまとめていきます。

・2021年の相場展望
・2021年の相場で資産や収入を増やすには
・今年、準備しておくべきこと
・私個人や株式会社メデュとしての方向


順番に書いていきたいと思いますが、順序が前後することや、必要に応じて複数のテーマを行ったり来たりすることもあると思いますのでご了承ください。

まず、2021年の相場展望からです。

■どんな年になる?
―2020年以上の苦難の年になると考えています。

■何が起こる?
―具体的にはわかりませんが、2020年に生じた問題の発生源からさらに大きな問題が噴出しそうです。

■相場は?
―仮に円高になるとしても、また円安になるとしても、良い円高でも良い円安でもないという認識です。
ドルが売られても、ドルが買われても、良いドル高やドル安ではありません。

現時点の月足相場からは、今年は、長期的なドル安相場が加速する年になる可能性が高いと判断しています。

■その他の背景
―株式、暗号通貨(ビットコインなど)、またコモディティ(商品相場)の価格からは、インフレ(つまり、貨幣への信認の低下)が顕著に表れています。

言葉遊びのように受け止めていただきたくないのですが、インフレだから株や暗号通貨、コモディティが上がっているのではなく、貨幣への信認が下がっていることがインフレにつながっているとの理解です。

日本は消費者物価指数等(日常生活で感じる物価感覚)ではまだデフレかもしれませんが、潜在的なインフレが確実に進んでいると判断しています。

誰の目にも明らかなインフレの場合、現金をとにかく株や不動産に換えておけばよいので難しくないですが、潜在的なインフレの場合は資産の逃避先を探すのが困難になります。

世界ではインフレが進んでいますが(日本は現在のところ表面的には蚊帳の外)、経済成長による健全なインフレというより、これは通貨発行残高の増加による資産バブルが主導するインフレです。

資本主義経済では、通常、何も特別なことがなくてもマネーサプライ(通貨供給量)は増加させてしていくものですが、この増加曲線が急激なカーブを描くようになると、副作用が生じます。

その一つが、資産バブルです。

消費者物価と比べて資産価格(株、不動産、商品、貴金属など)の上昇が大きくなるのです。

実体経済が健全に成長しようとしており、成長に伴う栄養(お金)の供給を必要としている場合は消費者物価も資産価格も均等に上昇していくのですが、実際には実体経済がむしろ危機的状況になっており(新型コロナ感染症による経済疲弊等も主因の一つ)、栄養(お金)を吸収して成長できない状況なので、栄養(お金)は金融資産や不動産に行かざるを得ない状況なのです。

経済は人間の体でイメージするとわかりやすいです。

成長期には、よく食べて、よく寝て、よく運動して、どんどん成長しなければならないので、食べても食べても足りない状況です。

どんどん国債を発行して、国債の裏付けのもとに通貨供給量を増やしていっても、育ち盛りの子供のように、活発な企業活動や消費活動がお金を市場にどんどんお金をエネルギーに変えて、体(実体経済)を大きくしてくれます。

しかし成長できない時に供給量を急激に増やすと、エネルギーを消費できずに脂肪として体にたまり(これが資産バブル)、これ以上貯めることができない段階までくると、生活習慣の改善や治療が必要になります。

適切な改善や治療ができないままいると、経済の死亡(リセット)で強制的に元に戻す必要が出てきてしまいます。

巷ではMMT派と緊縮派の対立で消耗していますが、これは不毛です。
そもそも資本主義経済を選んだ時点で、私たちは通貨供給量を増やし続けなければならないのであり、減らせば飢え死にします。

字義通りに理解するなら、緊縮というのはあり得ません(あってはなりません)。

しかし一方で、どれだけ急激に国債発行により通貨供給量を増やしても問題ない、毎日全国民に10万円ばらまいても何も起こらない、という議論は無責任というものです。

経済政策というのは、ある意味、壮大な「実験」です。
その正しさを証明しようとすれば、実験するしかないのです。

実験の結果、多くの死人が出るでしょうし、政情不安等も発生するのだと思います。

経済理論の論争ではほとんどの場合、各自が自分の「正義」や「正しさ」を追求しようとしますが、経済においては宗教と異なり、形而上学的な論争では済まないので、正義や正しさの証明は無意味となります。

私たち個人投資家、またトレーダーとしては、経済理論の正しさの追求ではなく、資産を増やすこと、収入を増やすこと、富を拡大することが中心にあるということを忘れないようにしたいものです。

大事なことは、現在の経済状況として、資産バブル進行中であるという現実を認識することです。

それが良いことなのか悪いことなのかを評価するのは私たちの役割ではありません。

(この続きは、「鹿子木健の勝ちパターンシグナル」にて掲載)
https://vc.medu.biz/kanakogiken-fx/

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