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不妊治療ヒストリー29 ~模擬移植当日~

不安とドキドキを抱えて迎えた模擬移植当日。

当日は感染症と血糖の採血があるので、4~5時間以上の
絶食が必要とのことだった。
(飲むのはOK。ただし、糖分や脂質を含む飲料は不可)
模擬移植はクリニックの休憩時間に行われるとのことだったので
必然的にお昼はヌキ!食いしん坊の私には地味に辛かった…。

クリニックに着くと採血をまず行い、終わると回復室へ案内された。
サイドボードに置かれた術衣とハット。
前回同様術衣の下はスッポンポンにならないといけないのかと
若干憂鬱になっていたら、「上の洋服は身に着けたままでいいですよ」と
言われた。
ああ、よかった…。
妙に安心した私であった。

2度目となればハットの中に髪の毛を入れるのも慣れたもの。
前回よりも素早くキレイに入って大満足!

トイレを済まるとすぐに呼ばれたので、採卵室へ入る。
台に上がる前に住所・氏名・生年月日・夫の名前を確認された。
自分んちの住所を間違えるというポカをやらかすも、無事に台へ案内された。

中は少し暗い。
広さは前の病院と同じくらいで、いろいろと機材が置いてある。
部屋の右側にはモニターが2台あった。

看護師さんの指示に従い、台へ上がり横になる。
天井には手術室にありそうなライトがあるのが見えた。
(大きくてまるい明かりが8つくらいあるやつ)

お尻を台の縁ギリギリまで下げて、脚用の台に脚を乗せ固定された状態のまま先生を待つ。
年齢のせいなのか、散々内診されて慣れたせいなのか、恥ずかしさは微塵も感じない私。「はよ終われ」と頭の中で念じていた。

少し経つと先生がやってきた。
「よろしくお願いします」と挨拶をお互いに交わし、いよいよ模擬移植が始まった。

「まずは消毒するね~」と優しく言われたが、割とゴシゴシされて痛い…。
消毒が終わった後は器具を入れていくとのことだったが、無理矢理こじ入れるみたいでものすごく痛い!!
思わず「痛った!!!!!!!」と声を上げてしまった…先生は謝っていたけど、それでも手は止めずに黙々と作業は続く。

準備ができたらしく、管を中に入れていくと言われた。
管が入っていく感覚は全くない。しっかり感覚なのかと思っていたので少し拍子抜けした。
先ほどのモニターに入れていく様子が映っている…らしいが、どれがどれなのか分からない。どうやらモニター下部に映っていたうっすら白いのが管だったようだ。

内膜の一番厚いところに生理食塩水を置く。
ベストな管の長さを見つけて、記録を取ったようだ。

そこから先はささっと終わった。
消毒を再度され、着替えた後は診察を再度受けるよう言われた。

麻酔も何も打っていないのに、なんだろうこの疲労感…。
のろのろと着替え、待合室へ戻る。

診察では続けてプラノバールを飲むこと、飲み終わったら5日ほどで生理が来るのでD2もしくはD3で来るよう指示を受けた。

終わってしまえばどうということはなかったが、妙な疲労感が残る。
が、「ご褒美に」と事前に買っておいた某コンビニのバスク風チーズケーキが冷蔵庫にあるのを思い出し、少しだけ浮かれた足取りで家路についた。

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