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『山﨑 天』を、ずっと考えている、この頃。(8th フォーメーションとこれまでの歩みの想起)

その発表に、思わずたじろいだ。

日付が22日に変わり、しばらくドキドキが止まりませんでした。待望の8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』、フォーメーション発表。「Wセンターか?」「三期生くるか?」などと、予想を膨らませ、SNS界隈は色めき立っていました。

センターは、山﨑 天さん。思わずたじろぎました。

「えっ!天ちゃんっ!!うおわ!」と、夜中にも関わらず、声を上げてしまうほど、嬉しい驚きでした。そして同時に、なぜこのタイミングなのか?とも、よぎったのです。それはなにか、彼女が力不足だったり、インパクトに欠けるからではありません。むしろ、これまで十分すぎるほど、前線で戦い続けてきたからです。昨年のAsia Artist Awards受賞で、今後もっと世界的にインパクトを与えられる!という戦略なのでしょうか。わかりませんが、そんな雑念も、さらりと流れていくほど、この采配に唸りました。ぐうの音も出ないほど、納得してしまったのです。(もちろん、あくまでも個人の感じ方と、その時の熱量ですので、あしからず。)

鉄壁のフロント、盤石さ、安定と希望。

フロントメンバーは、森田 ひかるさんと、藤吉 夏鈴さん。これも熱い顔ぶれです。前作、7th『承認欲求』と、前々作、6th『Start over!』で、センターを務めたお二人。昨年、圧倒的なパフォーマンスと表現力で、私たちを驚かせてくださいました。今、この3人が並ぶと、画面越しにも、段違いの覇気がビシビシ伝わってきます。そして、2列目も盤石な布陣です。3rd『流れ弾』の田村 保乃さん、5th『桜月』の守屋 麗奈さん。前回のフロント経験者の三期生、山下 瞳月さんと、谷口 愛季さん。そして、村井 優さんは、昨年の歌番組にて、眼帯姿にも関わらず、惹きつけるパフォーマンスが、記憶に新しいことでしょう。BACKSも、安定感と将来への希望を感じさせる面々です。

 『コンセントレーション』を忘れない。

さて、発表から夜が明けて、もう一度、今回のフォーメーションを思い返していました。そんな折、ふと郷愁のおもいとともに、『コンセントレーション』が聴きたくなりました。山﨑 天さんの過去と、これまでの歩みを思い返したくなったのです。2019年、欅坂46時代。幻の9thと言われた、フォーメーション発表では、選抜入りならず。「僕たちの嘘と真実 documentary of 欅坂46」で見た、あの光景が脳裏に焼き付いています。選抜メンバー以外は、会議室からの退出を指示され、足取り重く去っていく、あのシーンです。今の弾ける笑顔とは真逆で、うつむく幼い女の子の姿、それがあの時の山﨑 天さんでした。けれども、選ばれなかったメンバーでの楽曲「コンセントレーション」はすごかった。悔しさを跳ね飛ばすかのような、笑顔とキュートな振り、とっておきの衣装。楽曲自体も魅力的でした。欅坂46 THE LAST LIVEや、W-KEYAKI FES. 2022でのパフォーマンスは、素晴らしかった。

欅から櫻、個人としても。

そして、欅坂46の活動休止発表後に初披露された、『誰がその鐘を鳴らすのか?』では、覚悟を決めた力強い眼差し、最後には唇を震わせ、涙を堪える姿が印象的でした。「うわ、強い子だな。」胸が苦しくなりました。大好きなグループが、ゆるやかに終わっていく。自らで終わらせていくという経験は、その年の頃の女の子には、(こういう言い方はもしかすると、時代にそぐわないものかもしれませんが。)さぞ、寂しい経験だったのではないでしょうか。

櫻坂46に改名後は、再起をかけて、グループのカラーを模索しながらも、  『Buddies 』、『思ったよりも寂しくない』、『それが愛なのね』等、センターを経験し。(どの作品も本当に素晴らしいので、是非。)様々な表情で、楽しませてくれました。W-KEYAKI FES.2021の1日目、雨と濃霧の中での『Buddies 』は、先の見えない暗闇を(当時はコロナ禍でした)、明るい方へ切り開いていくんだなと、私たちに期待させてくれました。その後も、表題曲4th『五月雨よ』、1st アルバム『摩擦係数 (Wセンター)』で先頭を走り、『2nd TOUR 2022“As you know?”TOUR FINAL at 東京ドーム』では、ヴァネッサ・カールトンよろしく、ピアノで颯爽と駆け抜けて行きました。めきめき頭角を現した印象です。モデル、CM、ドラマ、そして、我が愛すべき相鉄線での起用!見かけない日はないほどです。最近も、THE FIRST TAKEでは、ソロでも歌唱力、表現力が、パワーアップしているところを見せつけ、私たちを驚かせてくださいました。

経験と実力に裏打ちされた説得力

酸いも甘いも味わって、確かな成長を経て、今、再びセンターへ。(これでまだ10代というのは驚きです!) 「私たちが“新・櫻前線”」と掲げられるにふさわしい、経験と実力に裏打ちされた説得力。今回の櫻坂46のフォーメーションは、ワンピースで言うところの「新たな四皇」のように、目の前に立ちはだかっているかのように感じました。もちろん、BACKSもメラメラ燃えていることでしょう。前後とも目が離せません。圧巻と豪傑、山﨑天さんがセンターを務める、8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』に、期待です。

文・神奈川 がな


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