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明治大学国際日本学部と合同ゼミ(第2弾)を実施しました

はじめに
 
こんにちは。国際日本学部国際文化交流学科4年生、平山ゼミ(担当教員:平山昇准教授)所属の後藤亮太と申します。
 初夏の香りが微かに感じられる時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は就活にサークルに卒論にと大学最後の1年を急ぎ足で過ごす日々ですが、本稿はその中のちょっと長めの1ページ。明治大学の眞嶋ゼミ(担当教員:眞嶋亜有先生)の皆さんとお互いの研究内容をシェアする為に、新宿行きの快速急行に飛び乗った日の事です。

合同卒論発表会の流れ
 2023年6月20日(火)の、東京の神田は御茶ノ水。桜の花弁がぽろぽろと降り注ぐ明治大学駿河台キャンパスのリバティタワーにて合同卒論発表会を行いました。
 眞嶋ゼミの皆さんの研究プロポーザルと我々平山ゼミの4年生の卒業論文の中間発表会を合同で行った形です。会の流れとしては、第1部では1Fホールにて研究の発表、第2部では最上階の宮城浩蔵ホールへ移動しピザとシウマイ片手に全員で議論を行いました。

研究発表
 まず第1部では平山ゼミ4年生と眞嶋ゼミ全員の研究内容の発表&質疑応答を一人11分の持ち時間(時間が限られる中、眞嶋ゼミ皆さんのご厚意で平山ゼミは15分頂きました。この節はありがとうございました!) で行いました。時間の都合上、1人5分の発表&質疑応答6分というスマートな進行の中で、ひとりひとりの発表が聴衆に深く問いかけていきました。具体的な内容はここでは詳述しませんが、私は皆さんの研究から「現代人はなぜ孤独になるのか」を問われている気がしました。これを読むあなたはぼんやりとした孤独感を経験した事はありますか?私はそんな孤独感が社会に蔓延する理由の一欠片を今回学んだような気がしています。
 私自身は他人を見下したりないがしろにしたりするような行為をすると、かえって有益なチャンスや情報、そして楽しい時間の数々とそれに担う自己肯定感を失うことになると考えています。しかし実際現実としては、大衆を利益のために煽り、また友人や恋人を自分の見栄のためのアクセサリーとみなすような心理現象が社会の中である程度確認できるのではないかという仮説が議論されました。もしあなたがぼんやりとした孤独感に悩まされているのなら、あなたを苦しめる環境要因の一つはこれなのかもしれません。


 研究テーマはこれだけではありませんでしたが、そういった人の心のあり方を問う議題の数々が全員の質疑応答に火を付けるのに時間はかかりませんでした。各々から質問が次から次へと投げ掛けられ、質疑応答はあっという間のひとときでした。会全体が踊るように進行し、あっという間に第2部です。

最上階にて踊る議論
 そして第2部の議論では各々が消化しきれなかった疑問を3切れのピザとシウマイもろとも消化すべく、5人程度のグループを編成&シャッフルして各々の考えや感慨を交換しました。眞嶋ゼミの4年生の皆さんとは昨年の合同ゼミ(こちらの記事もあります:明治大学国際日本学部と合同ゼミを実施しました |神奈川大学国際日本学部note )でご一緒しているため顔見知りなのですが、初めてお会いした3年生の皆さんも暖かい方々で、まるで以前から意見を交わしあう仲であったかのように感じられました。
 双方のゼミをごちゃまぜにしたメンバーでの議論は、話題も闇鍋の具の如く多岐にわたります。敢えてその内容をまとめようとするならば、お互いのゼミの普段の学びや研究内容に関する疑問点、そして今回の発表で興味深かった部分について各々の考えを共有し合った、というところでしょうか。議論内容をまとめようとするとどうも煮え切らない形になりますが、いずれにせよお互いが双方の考えに真摯に向き合って話し合った事は間違いありません。お互いの考えを大切にしながら(無批判でいる、という意味ではありません)対話する事が、本当の意味で「交流した」と言えるのではないでしょうか。

おわりに
 今回の発表会では皆さんの研究や質疑応答に多くの刺激を受け、また第2部では対話の重要性を再確認しました。今回の私にとっての一番の学びは人を大切にする事が孤独の連鎖を断ち切るかもしれない事、そして「人を大切にする」とはどうする事でどのような意味を持つのか、その答えの一つを再確認したことです。
 同時に、社会に蔓延する(若者の)孤独と自分自身がぼんやりと感じている孤独感との結びつきを考えさせられました。そしてその改善のために我々一人一人に何ができるのかという問いに対する、非常にシンプルかつ奥深い答えもこの日に得られました。
 最後になりましたが、眞嶋ゼミの皆さんと「人を大切にすること」を問う機会に巡り合えたことに心から感謝申し上げます。私がこのような学びを得られたのは、他でもない平山ゼミと眞嶋ゼミの一人一人があの場に居合わせて対話を行ったからです。
 これを読むあなたが、孤独を一人で抱えぬ未来が訪れますように。

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