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講義科目「ポップカルチャー論A」に、瓶子修一(サンジゲン 取締役)さんをお招きして、アニメ制作についてお話しいただきました!

2021年度、前学期の講義科目「ポップカルチャー論A」では、日本のアニメ文化をテーマにした授業を行いました。
アニメを表現文化としてどのように捉えるのか——
受講生と教員がともに色々な角度から考えてきました。

その総仕上げとして「アニメを実際に制作している方からお話を伺おう!」ということで、株式会社サンジゲンの取締役 瓶子修一さんをお招きしました。

サンジゲン(https://www.sanzigen.co.jp)といえば、言わずもがな日本を代表する3DCGアニメーションの制作会社。
『BanG Dream!』シリーズなどの作品で知られています。

そして、瓶子さんは、アニメ史に名を残す名作『交響詩篇 エウレカセブン』、劇場版『ヱヴァンゲリヲン 序・破・Q』などの制作で、重要な役割を果たしてこられた方です。

ご講演では、『エウレカセブン』や劇場版『ヱヴァンゲリヲン 序・破・Q』でのクリエイターとしての稀有なご経験はもちろん、アニメを制作することの実情から、スタジオ・ジブリとご自身の交流まで、多岐に渡る内容をお話しくださいました。

また、プロとしてアニメ業界で活躍し続けることの厳しさ、それを乗り越えるための「仕事の哲学」と呼べるような、独自の仕事観も伺うことができました。

そして、とても面白かったのは、これまでの授業で学んだいくつかのポイントが、図らずもクリエイター視点で語り直されたことです。
受講生たちにとっては、「とても贅沢な授業の復習」であると同時に、「新たな観点から学び直し、思考し直す」時間にもなったわけです。

さらに、瓶子さんからは、現代思想的な文脈にも接続可能な「アニメ・クリエイターならではの言葉」が発せられる場面もあり、担当教員の水川がその可能性についてコメントを行いながら、「アニメの思想」とも言えるような思考が練り上げられました。

瓶子さんには、受講生からの質問にも丁寧に答えていただき、充実した質疑応答になりました。

本当に貴重な話題の連続で、Zoomでのご講演とは思えないオフラインさながらの高揚感に満ちた時間が続き、あっという間に授業時間の100分が過ぎていました。

瓶子さんにご講演いただいたことで、普段知ることができないアニメ制作の世界を垣間見ることができたと同時に、アニメを〈楽しむこと〉と〈文化として学究すること〉の両方の醍醐味に触れることもできました。

オーディエンスとして、アニメ文化の研究者である追手門学院大学 国際教養学部の禧美智章 先生も参加してくださいました。御礼申し上げます。

コロナ禍での学生の学びにご配慮くださり、ご多忙の中、国際日本学部の授業に参加してくださった瓶子修一さんに心から感謝申し上げます。


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