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神奈川大学とハサヌディン大学(インドネシア)の交流授業を実施しました‼

2023年11月21日、28日に国際日本学部で開講する「社会の民俗」において、インドネシアのハサヌディン大学日本語日本文学科との交流授業、報告会を実施しました。ハサヌディン大学は、インドネシアのスラウェシ島のマカッサルにある国立大学です。今回、カウンターパートとなったハサヌディン大学のFithyani Anwar先生とは、非文字資料研究センターの「戦時下国策紙芝居と大衆メディアの研究」で研究交流を行っており、その縁から交流授業が実現しました。
交流授業は、ハサヌディン大学と神奈川大学の学生が合同チームをつくり、チーム内でインドネシアと日本の身近な文化や若者文化について紹介し合い、そこからテーマをつくり報告会を行うという流れで行われました。
交流授業では、お祭りに焦点をあてたもの、日本のアニメがインドネシアでどう受容されているのかなどが議論されました。さらには、手づかみで食事をする手食について議論するなかでお互いに出てきた言葉から食文化を考える報告などがなされました。
この報告会で1位(1位は2チームありました)となったチームの神奈川大学メンバーが今回の交流授業について紹介します。

発表準備

1回目の交流授業では、発表テーマと役割分担を行いました。最初は緊張もあり意思疎通もぎこちなかったが、私たちのグループでは、ハサヌディン大学生から日本のコスプレについて質問されたことをきっかけに、これを題材にした発表を作ろうと考えました。また私たちのグループには、中国人留学生もいたので、日本、インドネシア、中国の3カ国のコスプレ文化について比較して行こうと考案しました。

神奈川大学の学生と議論するハサヌディン大学の学生
ハサヌディン大学での交流授業の様子

2回目の交流授業は各グループで、日時と時間を設定し再度Zoomで交流を行うのですが、私たちのグループでは日程がうまく重ならなかったため、LINEを使って各自で課題に取り組みました。その際、詳細な内容を文面で綴ったため、しっかりと意思疎通がとることができて、スムーズに進められることができました。

ハサヌディン大学の学生たちとLINEでの打ち合わせ場面

冨岡志宇(国際日本学部歴史民俗学科 3年)

報告会

交流の時間が短かったけど、交流の内容は深かったです。僅かな時間で完成度が高いパワーポイントを作ることができ、そして発表の内容も想像以上によいものになりました。報告内容としては、日本、中国、インドネシアにおける3カ国のコスプレやアニメ文化の差異と共通点をテーマに、議論のなかで出てきた各国の若者がコスプレやアニメ文化に対して抱くイメージを取り上げて発表を行いました。また、ハサヌディン大学の学生から自分たちが行っているコスプレの写真を大量に共有してもらい、充実した報告になった。メンバーが協力したおかげで1位を取ることができました!
発表準備の段階では、ハサヌディン大学のアイマルさんと色んな話を交わし、アニメに対して共通の興味を発見しました。日本のアニメに大きな関心を持つインドネシアの大学生と出会えたことにはびっくりしました。遠く離れた場所に住みながら同じ興味を持っている人がいる。これはデジタル化、グルーバル化した世界だからこその現象かもしれません。

ハサヌディン大学の学生たちのコスプレを紹介するスライド
「手食」の文化について報告したグループのスライド
報告会の様子
報告会終了後の集合写真

辛宇航(国際日本学部歴史民俗学科 2年)

買い物

報告会終了後は、1位となったメンバーへ賞品を贈ることになりました。ハサヌディン大学の学生たちへの有意義で実用的な贈り物を見つけるため、グループのメンバーは、宗教の違いやハラルを考慮しながら、何が良い贈り物となるかについてディスカッションをしました。ディスカッションでは、お菓子を贈ろうとするが、このお菓子はハラル的に問題ないのだろうかなど、異文化交流の実践にもなりました。その後は、ハサヌディン大学の学生たちが日本のアニメ文化に強い関心を示していることに気づき、日本の漫画をプレゼントのひとつにしました。それによって、ハサヌディン大学の学生たちに独特な日本文化体験をお届けしたいと考えたからです。
また、今回交流したメンバーの中には2人の女性がいたので、日本の文房具をプレゼントすることも考えました。私自身も留学生ですので、日本の文房具デザインは精巧で実用的です。なので、これらの文房具が気に入ってもらえたらいいなと願っています。

ハラルについて調べながら議論した賞品候補


ハサヌディン大学へ贈った賞品
賞品を受け取ったハサヌディン大学の学生たち

林旺鑫(国際日本学部歴史民俗学科 2年)

謝辞

この度は、神奈川大学と交流授業を行っていただきましたこと学生全員からお礼申し上げます。ハサヌディン大学の皆様が声をかけてくださったおかげで実現したものです。今回の交流は、海外の方から実際に話を聞くという貴重な体験ができ、また自文化についても考えるいいきっかけとなりました。互いに貴重であり良い経験になったと感じております。各自疎通が上手くいかないときもあったと思われますが、丁寧に伝えることと理解しようとする姿勢を皆が持つことで協力し合いながら作業に取り組めました。非常に短い期間ではありましたが、有り難うございました。

井上咲希(国際日本学部日本文化学科 3年)

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