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【第3話後半】日プガールズ感想 制服のマネキン / Body & Soul 1組

本日10月26日に第4話が公開される日プ女子ことPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS。この記事では第三話のグループバトルより「制服のマネキン」「 Body & Soul 1組」の感想を書いていく。

※「How You Like That」と 「LOVE DIVE」について書いた前半はこちら


制服のマネキン 1組

うーん…。正直このチームは、今回のチーム決めシステムの負の側面が全て出てしまった感じで、練習過程もパフォーマンスも見ていて痛々しかった。判官びいきになってしまうが、リーダーの藤本彩花は心が折れても仕方ない状況のなか、本番までよく頑張ったと思う。

とはいえ、藤本に頼りきりだった他5人を責めるのもお門違いだと思う。そもそも他のチームから自分たちのチームに引き抜くシステムは、選ばれる側だけでなく選ぶ側にとっても酷すぎる。運営としては、Aクラスの実力者を引き抜けるチャンスを与えたつもりだったのだろうか、これが裏目に出ることを予想しなかったのだろうか。

肝心のパフォーマンスだが「卒業を待ってみたところで何も変わらないだろう」のフレーズを歌った田淵美優山口愛咲のパートは光るものがあった。かなりすったもんだがあったが、最後までやり切った6人の頑張りは認めてあげたい。

制服のマネキン 2組

個人的に第3話のベストパフォーマンス賞を与えたいのはこのチーム。トレーナーに指摘されずとも曲の主題を意識する姿勢は、過去シリーズを振り返ってもなかなか見られない。楽曲をとことん掘り下げた結果、トレーナー陣へのサプライズ演出まで思いつく様子には「おいおいもうこの域まで達しちゃったよこの子たち」と戦慄を覚えるほどだった。結果としてこの演出は「間違えに見える」というトレーナー陣の指摘でボツに終わるも、その意識の高さは評価したい。

パフォーマンス最大の魅力は、表現力に長けた二人の天才がいたことだろう。一人目がメインボーカルの高見文寧。その歌唱力は既に注目の的だが、今回も1フレーズ全てがキリングパートになる勢いで神がかっていた。そもそも歌詞の意味を掘り下げようと最初に提案したのも彼女。練習では他の練習生に歌のレクチャーをする姿もあった。もう一人がセンターの八田芽奈。こちらは表情で楽曲の世界観を深めていった。特に練習生たちが自ら考案した「私はマネキンにならない!」という意思のこもったラストの表現が私は大好きで、あの鍵を担ったのは間違いなく八田だ。エンディング妖精でもその感情を残したまま自分の役を全うしていて鳥肌が立った。

勝敗は、やはりというべきか2組に軍配があがる。中でも高見は151票という圧倒的スコアを記録。

Body & Soul 1組

この「Body & Soul」というカードは曲が決まって間もない頃から、2組の櫻井美羽に誘われ共に振り入れをするという異例のスタートを切った。本番前のMCでも会田凛が「(2組には)たくさん助けてもらいました」と嬉しそうに語り、バトル前とは思えない和やかな雰囲気を醸し出していたがこれには深い訳があった。

何と1組、練習初日から体調不良で4人がダウンしてしまったのだ。おまけに相手となる2組はAクラス4人を擁するアベンジャーズ。それを尻目に残された会田凛栗原果乃はどんどん追い詰められる。やがて栗原がインタビューで席を外し、会田は一人ぼっちで練習する羽目に。心配した2組の練習生に声を掛けられるも会田はとうとう泣き崩れてしまう。自分の力ではどうしようもない現状に押しつぶされるなか、圧倒的強者たちに慰められるこの状況。会田はとても惨めな気持ちだったのではと想像できる。「自分にとって合宿で一番辛くて長い一日だった」と書かれたこの日の会田の日記は見ている私も胸がつぶれる思いになった。

それでも仲宗根先生のレッスンで会田は、4人が不在であることを言い訳にせず「バトルになるくらいしっかり完成度を高めたい」と闘志を見せる。その後仲宗根先生の前で1組の2人は踊るのだが、これには本当に心が動かされた。たった2人なのに不安を感じさせない強さを持ったダンスは、日プ史上稀に見る魂のこもったパフォーマンスだった。その様子を目の当たりにした仲宗根先生も感動で涙を流し「こういうアーティストが増えてほしい、世の中に」と二人の根性を絶賛。「このままだと本当に誰にも見つからず脱落してしまう」と日記に書いていた会田だったが、結果として栗原ともども、国プにその存在を知らしめるきっかけを得たはずだ。

休まざるを得なかった残りの4人も、2日に1回届く手紙を通して構成やトレーナーのアドバイスを受け取り、本番3日前にしてようやく全員揃った。ステージではやはり会田凛が輝いていた。特に2番の「傷つくことも増えてくけれど最後は自分には負けたくない」のパートは彼女が歌うからこその重みがあった。斉藤芹菜佐々木心菜も安定感があり、特に一緒に歌うパートは2人の声に親和性があって、流石レベル分けテストから組んでいる仲だと思った。

後書き

放送はここまで。残るチームの模様は第4話で公開される。予告では櫻井美羽率いるBody and Soul 2組で波乱があったようだが、それをどう乗り越えたのかは気になるところ。一方個人的に楽しみなのは石井蘭率いるTOKYO GIRL 2組。他のチームも含め、どんな過程で本番を迎えたのか、放送を心待ちにしたい。

※TOKYO GIRL 2組への期待を語った記事はこちら



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