私とaccess


中学生の時、accessは私の全てだった

小学生の時から我が家は昼ドラのような、いろんなトラブルが起こる家だった

婿養子である父親と母の両親の不仲
からのまさかのダブル不倫
そして泥沼の離婚劇プラスそれによる親戚を巻き込んだ遺産分配問題

もちろん姉は非行に走った
時に金髪ルーズガングロになり、時にドレッドに紫の口紅で黒人さんと夜の街で遊び狂ってた

ギャル自体珍しい田舎の田んぼ道でその姿でチャリに乗る姉は近所で有名人だったし
別れた父親がお金関係でバットを持って家に襲撃しに来た事もあった

友達には「kanちゃんの家の前昨日パトカー2台もきてたね!すごーい!」と無邪気に言われた

今ではネタの尽きない家でおもしろいよねー笑
位のメンタルに育ってはいるけれど、当時の私は
きちんと傷つき、少し歪んだ

ありがたい事に友人にとてもとても恵まれていたので人生に絶望する事はなかったし
姉を反面教師にしていたのでとても真面目な問題を全くおこさない良い子だったけれど
何にも関心を持てない子供に育った
母はあらゆる習い事をさせてくれたけど、やる気がなさすぎて全てすぐ辞めたし、勉強もしない
中学生まで何してたのか冗談抜きで記憶があまりない

でも友達はいたので、ゲームやカラオケなどの普通の中学生の遊びはしていた

ある日、友達数人とカラオケに行き学年一可愛い友人が入れた曲

それが私とaccessの出会いだった

正直雷に打たれた感じではなく、電気少し走る程度で「めちゃくちゃカッコイイお兄さんだな、それにしてもこのPVやばいな」という感想だった
(ちなみにドラマメとスキャブル)

そしてその友達にCDを借りて再生した瞬間、
本当に本当に身体が震えた
意味が分からなくて一日中そのCDを聴いていた
カラオケではわからなかった大ちゃんの音が身体に刺さって、ヒロのハイトーンボイスがシンセの音に重なってうまく言葉に出来ないけど衝撃でしかなかった

それからというもの、私は全ての前借りを駆使してCDを集め、それでも足りなかったので成績を上げればそれに応じてアルバムを買ってくれるという母の提案に乗って死ぬ程勉強して350人中320番位だった成績を50番以内まで一気に上げた
どんだけ勉強してなかったんだ、私

その甲斐あって、全ての曲を聴けるようになり毎日毎日歌詞カードを見つめながら大切に曲を聴いた
家の中て姉が大暴れしている状態でもaccessの
「不安抱いた夜こそ僕達のこと思い出し一人じゃないと気付いて」
を何度も何度も刷り込むようにリピートして夜を乗り越えたし
辛い事があると
「遥か遠く君と僕を繋ぐものと思うたびに空の青さ胸にしみる単純だけど見逃してた」
というフレーズを思い出しながら空を見上げた

私にとってaccessが全てであり、accessの歌詞に生かされて、全ての頑張る理由がaccessだった

でもお察しの方もいると思うけれど、私がaccessに出会ったのはスキャブル

数ヶ月しかなかった。

今も詳細を書こうと思うと涙ぐんでしまうので、詳細は書けない

とにかく絶望だった

もう何も無くなってしまった

しばらくはソロを追っていたけど、
ヒロの歌声を聴いてもなんであの見事に合わさり合うシンセの音がないんだろうと思ったし、大ちゃんの曲を聴いても何でこれをヒロが歌っていないんだろうと思い、どうしても心が受け入れを拒否していた(今はソロもプロデュースも全部大好きです)

そして少しずつ少しずつ2人から離れていった

そして再結成
私は当時美容学校生で上京しており、周りは田舎では見た事のないオシャレなひとたちばかりだった
私はオシャレでも何でもなかったのでついていくので精一杯だったし
ヘアショーや国家試験、アルバイトなどで全く余裕がなかった

なによりまだ信用できなかった

中学生の時の私の情報源は雑誌とテレビだけだったので、活動休止は音楽性の違い、ヒロが新しい音楽を試してみたいから
という理解をしていた

当時はそれもショックだった
accessは最高なのに、大ちゃんの音楽は最高なのに、ヒロはそれが嫌なの?もうaccessの音楽は嫌いなの?とめちゃくちゃ悲しい気持ちになっていた

ヒロソロのビジュアルを見ても(実は今は1番好みのヒロだったりする)accessの中性的なイメージを壊して男をアピールしているように感じたし、音も電子音楽の逆をいこうとしているように感じて、それをチャレンジと捉えることができなくてaccessを否定されたような気持ちになった

だから少し、今更言われても…みたいな謎に浮気されて別れた元彼に復縁を迫られてるみたいな複雑な気持ちになっていた

そこから信じられない位のブラックな美容室に就職したので正直美容以外の時間なんてほとんどなかった
ちょっと病むくらいにブラックな毎日で音楽も聴かない日々が続いた

でもずっとどこかにaccessはいた
やっぱり辛い時に頭の中に流れるのはaccessの曲だったし、ふと、今日本のどこかに2人は生きてるんだなぁってなんとなく思ったりもしていた

そして月日は流れ2020年
「コロナ」によって仕事が自粛となった

それまで本当に休みなく働いてきたので、いきなり訪れた休息の扱いに戸惑った

断捨離もして、掃除もして、それでも時間があったのでふとあの2人は今どうしているのだろうか…

とパソコンを開いた

そこからは正直時系列はよくわからない、
映像をもっと見たい!曲を聴きたい!

ハマりたくない‼︎もうあの絶望はしたくない‼︎

との自分の中だけでの大戦争が起こっていた

それをなんと一年も続けた
どれだけ粘るんだよ私、とも思うけれどそれだけaccessが無くなってしまった時のショックが私にとっては大きかった
あの思いは本当にもう二度としたくない
だから戻らない
と自分に言い聞かせていた

そんな時出会ったのがTwitterで使い方がわからないながらもaccessの事を検索しまくった

そこでアククラさんたちの愛のあるツイートに沢山出会った

私の知らない2人がそこにはいて、強い強い絆を感じさせるエピソードが沢山あった

正直私はaccessに出会って数ヶ月で活動休止になってしまったので、ヒロと大ちゃんの人となりはほぼ知らなかった

ファンになってから出ている音楽雑誌は全て買ったし、テレビもチェックしていたけど、ラジオはチェックしておらず
2人のイメージは寡黙でクールなかっこいいヒロと可愛い系のしっかり者の大ちゃん
というイメージだった
(もちろん最初大ちゃんの方が年下だと勘違いしていた)

しかしTwitterや映像でみる2人に驚愕した

クールと寡黙どこ行った…?
え、なにその触れ合い
仲良しが溢れ出てるけどドウイウコト?

とにかく大ちゃんを大切に甘々に甘やかして、何でも受け入れるヒロ

ヒロに抱き寄せられる事にも何も動じずに当たり前のように身を委ねる大ちゃん

そしてアククラさん達によるお2人の死んでも一緒、伴侶等のエピソード…


これはもしかしてもう、あの思いはしなくても済むんじゃないかな…
と覚悟を決めてTwitterに最初の投稿をした

そこから今に至るまで本当に楽しくて、幸せな日々が続いている
きっと2人はもう離れないと信じている

そしてなんと、あと数日で私は2人に会える

私の幼少期を救ってくれた2人に

実在するのかまだ実感はないけれど、2人のおかげで今の私があるのは間違いない

ありがとうaccess‼︎
そして無事ライブに参加できますように…

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