お酒飲む人きらい

初めて父に手を挙げられた日

父はお酒が飲めないのに地域の習わしで付き合わされ、酔いつぶれトイレに篭城してた。

トイレの父を起こすため母と一緒に行く。
私は5歳とか未就学だったと思う。

もしかしたら私が用を足したかったのかもしれない。

「お父さん、どうしたの?うんこしてるの?」と
便器に腰かけたまま項垂れる父に冗談ぽく声をかけた母。
うんこの響に無抵抗に笑ってしまう子供。

「何笑ってんだ」とドスの効いた声と共に頭をばちんと叩かれる。

声と叩かれたことへのショックでわーんと大声で泣いた私。

居間には地域の人がたくさん居て「どうしたの?」と私の泣いてる理由を尋ねてるのに母は笑いながら「何でもなの」と繰り返し答えた。

私は酔っ払いがきらい。

酒を飲めば 酔っていれば許されると思ってる人が大半。

本音で話せるとか、関係性が良くなるみたいな言い訳もきらい。
昭和じゃないから、そんな飲みの席も今は無いんだろう。


先月妹に酒を止められる。

私は年に数回飲むくらい。年単位の飲酒。
それをたまたま飲んだと言う話の流れから、アルコール依存症の妹に飲むなと言われる。

かなり納得がいかなかった。
が、それを言い合いして飲む権利を獲得したいかと言えば、私からしたら無くてもなにも支障がない。
はいはい、わかりましたよ、とムカつきながら約束した。

妹曰く「お姉ちゃんは憑依体質だから」と。
(飲むと悪霊に憑依されると心配してる)

はいはい、わかりましたよ

毎晩飲酒しながら電話をかけてきて、同じ話を繰り返しする妹。

賢くて、誰もが羨むような生活をしてたはずなのに
今は自分を見失ってる妹。

おまえ、私の事馬鹿だとおもってるだろ?

馬鹿と思ってていいよ。

全てお酒のせいにして、良いことも悪いことも
お酒を通して語ればいい。

私は飲まない。
くだらないし、お酒でなにか変わるとも思わない。


私は妹が罵倒してきても何も思わない。
早く病院に入る準備が整えばいいなと 心落ち着かせながら願う毎日です。

今日も感謝して寝よう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?