腎細胞癌4︰初診

人間ドックから2週間後。
いよいよ、泌尿器科での初診です。

初めて行った総合病院の泌尿器科はご高齢の方ばかり。
普段、小児科か歯医者にしか用がない私には無縁の世界。
たまに同年代の方がいても、だれかの付添のよう。
暇を潰すものがない。

担当の先生は穏やかな方。
よかった、気が合いそう。

紹介状についてなにか聞かれてますか、と質問されたので、腎臓に3cmの腫瘍があるときいていますと答えました。

これまでの腹部エコーの有無、親族の癌・腎腫瘍の有無、他の疾患について尋ねられます。

そして、検診センターの画像を見ながら、所見を話してくださいました。

左腎の下の方に腫瘍がある。
腎盂にはかかっていない(腎盂かかってると転移しやすいなどある)。
エコー画像が白っぽいので、充実性(なかみが詰まってる)のようだ。

今日はこのあと、血流も測れる腹部エコーをとって、造影CTの予約をとって終了とのことでした。

ほうほう、血流を見れるエコーとかあるんだね。

せっかくなので、先生方と一緒に食い入るようにエコー画面を観察。
ほほー、なんか、腫瘍の周りと内部を、赤と青の線がチカチカと…。

「うーん、内部にも血流があるから、やっばりなにか棲んでる感じだね」

棲んでる…!
棲んでるっていわれると別の生き物な感じがしますが。
癌は私から産まれたけれど私とは別の個体ってことですか?
それとも医学的になんか他のなにかが棲んでる可能性があります、もしかして?

と、あれこれ考えながら帰宅したのでした。

さて、予習大好きな私は当然、今日の診断やエコー所見なんかも予習しておりました。
そして今回でわかったことは
・充実性の腫瘍=腎嚢胞ではない
・血流あり=腎血管筋脂肪腫の可能性低い

あ、やっぱぼぼ腎細胞癌だな、と確信したのでした。

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