好きという感情の奴隷

今までの人生、好きという感情にそこそこ振り回されてきた。
というのも、自分は他人に好かれるために生きていると言っても過言ではない。

才能はない。自分の代わりはいくらでもいる。ただ私の人間性は他人に代わりようがないと思う。どれだけ私に似たような人間がいても、人間性が私と完全に一致することはないと信じたい。秀でた点がないからこそ、私はその人間性を他人に認めてほしいと思う。
それに私の代わりがどれだけ世界にいようとも、ここにいるのは私だけだ。私がここにいてくれてよかったと周りに思われること、それが私の唯一性なんだと思う。

恋愛的な好意はタチが悪いと以前にも言った。「お互い好きで、話をしなくても一緒にいるだけで幸せ」みたいな関係を最初から構築できれば、そんなことは思わずに済むだろうに。
だからせめて恋愛的な意味合いはなくとも、私は好ましい性格だと思われたい。


好ましいと思われることが、私が生きていていいと思える理由だと思う。