5.Stop Dragging Your Toes!

前回の続きです。最高のアスリートは他のアスリートの大多数ができないことができるという事、また平均値に基づいてモデルを作成すると一人のアスリートにも当てはまらないバイオメカニクスモデルになってしまう可能性がある、という話でした。

マガジン形式でまとめてるので他の章と合わせて読んでもらえると嬉しいです。では本編です。

では、「トゥー・ドラッグ」について考えてみましょう。

ジャマイカのスプリンター、マイケル・フレイターのメカニカルな適応として始まったことは、彼のより有名でより速く、チームメイトのアサファ・パウエルに採用され、すぐに世界クラスのスタートを切るための「秘密」となった。

しかし、フレイターに適していること、パウエルに適していることは、必ずしも他のすべてのスプリンターに適しているとは限らない。 『トゥー・ドラッグ』スタートをうまく操ることができるすべてのスプリンターのために、おそらく何十人もの選手がスタートから5mの為に足をシャッフルしているだけで、その過程で自分の靴を台無しにしている。

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若くて、まだ遅い選手には、フレイターやパウエルがやったような、そして多くのエリートスプリンターが今やっているような事を効果的に行うための力を生み出す能力や技術的な能力がないだけです。実際には、エリートであろうとなかろうと、どんなスプリンターも爪先を引きずってはいけないし、そもそもローヒールリカバリーという概念は、私たちがあまり重視していないものです。リカバリーの高さの指標に時間を費やすよりも、スタートの成功を決定する本当に重要な要素があまりにも多くあります(先に述べたように、リカバリーの高さが過剰でパフォーマンスを制限する場合は別です)。これらの要因については、この記事のパートIIで詳しく見ていきたいと思います。

続く

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