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ローザンヌ2022見ようよ

世界陸上も終わり、ダイアモンドリーグも残すは3戦。見どころしかない競技ばかりですが、私のお気に入りの選手が沢山参戦する男子200mを今回は紹介したいと思います。レーンは変わる事もあるので許して下さいね。

公式サイトはこちら⬇︎

1レーン
charles dobson🇬🇧
2018年のU20銀メダリスト。先日のヨーロッパ選手権でも5位に入るなどイギリスの期待の星でしょうか。ヨーロッパ選手権では4×400mRに出場し優勝に貢献し400mも走れる緩やかなリズムが特徴ですが、展開はコーナー抜けで先頭に立つ事も多いです。400も走れてコーナーから先頭に出る展開は後に紹介するノーマンと似ていますね。

スパイクはプーマ。

2レーン
joe fahnbulleh🇱🇷
2021年に『フロリダに100.200.400.両リレーでNCAA出てるとんでもないヤツがいる』と噂になり、さらに近年では見たことのないような怒涛の追い上げ展開をした事で一気に注目が集まったように思います。更に勢い止まらず東京五輪でも決勝に進出。そして今年はNCAA100.200で個人二冠。そしてオレゴン世界陸上でも4位と安定して結果を残し続けています。

そして遂に先日プロ契約をアシックスと締結。
しかしマックスフライからソニックスプリントエリートになった影響か他の要因もあってか、全く奮わず。そうした意味でも早く完成させて彼の才能を輝かせて欲しいですね。

スパイクはアシックス

3レーン
andrew hudson🇺🇸→🇯🇲
変わった経歴の持ち主のアンドリュー。アメリカ生まれでNCAAにも所属していましたが今年から父のルーツでもあるジャマイカの国籍となり見事ジャマイカ選手権で優勝(国籍変更のルールからか世界陸上には参加せず)。昨日nacaチャンピオンシップにおいてPB19.87を出して好調をキープ。今後のジャマイカの顔の1人になっていくかもしれませんね。

スパイクはアディゼロプライムsp2

4レーン
エリヨン・ナイトン🇺🇸
言わずもがなネクストスターの1番手。オレゴン世界陸上では先代のネクストスターだったライルズに敗れはしましたが、期待の若手ではなく王者を争う選手の1人だと見せつけた大会だったと思います。素晴らしいフォームで隙のないレース。青天井のようなタレントをリアルタイムで見れる幸福を噛み締めていきたいですね。

スパイクはアディダス。東京五輪ではprimeSPでしたが今年はFinesse、世界陸上決勝でのみprimeSP2。足下にも注目ですね。

5レーン
ノア・ライルズ🇺🇸
現在のスプリント界のスター。かつては2016年にノーマンと共に高校生で全米選手権の予選を突破し、U20の100mで優勝したスーパールーキーでしたが高卒でアディダスとプロ契約。シニアでも頭角をすぐにあらわし2019年にはドーハ世界陸上で優勝。細かいことはこちらでも⬇︎

世界陸上では1996年アトランタ五輪で記録されたマイケル・ジョンソン氏の19.32を遂にアメリカ人としてアメリカの地で優勝と共に更新しました。間違いなく彼を中心にレースは進みます。全米選手権から世界陸上にかけて前半、後半と様々なレースプランを見せてきました。今回はどんな展開を見せ、強さを見せるのか。楽しみですね。

スパイクはアディゼロプライムsp2

6レーン
マイケル・ノーマン🇺🇸
母が日本のルーツという事もあり日本でも馴染みのある選手。上記のライルズの時にも触れましたが彼もスーパールーキーとして頭角を現し、NCAAでも200.400において活躍してきました。その頃から年1くらいで同世代のライルズとダイヤモンドリーグで対決しており、マニアックな人間達にはたまらないレースでした。

2018年はライルズが当時のPBで勝利
2019年はノーマンがPBで勝利
毎回接戦かつPBが出るような熱いレースを繰り広げています。

400の王者ですが、100m9.8・200m19.7と申し分ないショートスプリントの能力を持っています。上記の二戦共にライルズをリードする展開で走っているので、今回はどんな展開になるのかも楽しみですね。

スパイクはナイキ、マックスフライ。

7レーン
Alexander Ogando 🇩🇴
オレゴン世界陸上にて好調っぷりを見せNRを更新してファイナリストとなったアレクサンダー。MIX4×400mRで東京五輪で銀、オレゴンでは優勝と400m44.6のロングスプリントの能力が持ち味です。

個人として肩書きを持って戦っていく、1番面白くなる瞬間だと思います。個人的にはふてぶてしいドヤ顔が好きなので選手紹介の顔が楽しみですね。

スパイクはナイキ、マックスフライ

8レーン
Jereem Richards 🇹🇹
人によっては個人のイメージよりリレーのイメージが強いかもしれません。それもそのはず、2017年のロンドン世界陸上で優勝。2019年の横浜世界リレーでも優勝。東京五輪でも決勝に残っています。

しかし個人では400mより200mで活躍しておりロンドン世界陸上では3位、東京五輪では8位、オレゴン世界陸上では6位と世界のファイナルの場に立ち続けています。もちろん400mも世界室内で優勝するなどロングスプリント2種目でファイナリストレベルの稀有な選手の1人です。

選手紹介の指をウェーブするジェスチャーや優勝した後の弓矢ポーズとひょうきんな雰囲気のある選手です。

こうして見るとアンドリュー、ナイトン、ライルズ以外は400mでも結果を残してきたスプリンターです。マイケルジョンソン氏の後にしばらく見なかった200.400を両立するスプリンターが増えてきたなと実感します。MJやアリソンやバンニーキルクが挑戦した時は過密日程過ぎると議論が起きていましたが、上記のようなロングスプリンターが増えてくる事で彼らが挑戦する日も遠くないような気もします。

そしてカーリー🇺🇸やシェリカジャクソン🇯🇲のように400mからショートスプリントに転向してくる選手がこの中から出てくるかもしれません。

200.400は効率性のある動きがより求められるので勢いで押し通せる100mに比べるとスムーズな動きをする選手が多く、素晴らしいフォームで走る選手が多いのも特徴と思っています。

100mのスピードに、ゴールまで耐え抜く持久力、勝負を見据えたレース展開。スピードと戦略が詰め込まれたのも200mの特徴です。

200mはダイヤモンドリーグの種目から外すなんて言われた時期がありましたが、今1番アツイラインナップが200mでこそ見れると思います。

皆さん是非観戦しましょう!
YouTubeの公式チャンネルでストリーミング配信してますよ!8/27の深夜から!座して待て!

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