2023年出雲陸上振り返り
最近久しぶりに映画館で映画を見に行けました。映画館で映画を見るのは好きなんですが、2時間程度集中を向けるってエネルギーがいるんですよね。
でも2時間没頭できた時の気持ち良さは格別と思うアクセルトラッククラブの草野です。
今日は出雲陸上の振り返りをしたいと思います。
予備予選スタート
今回は予備予選なるものが新しく取り入れられ、僕はそこからのスタートになりました。
ラウンドが増える事に対しては苦手意識はなく、むしろ本戦の入りが良くなると思って前向きに乗り込みましたが…
やってきました爆弾低気圧💣
低気圧の影響で体が崩れる事は想定内、もはや昨年から受け入れている変化です。
気圧の変動はコントロールできないからこそ事前の準備と覚悟、そして状態の把握と対策。
しっかりとベンさんの緩さや浮腫といった症状を目覚めてから確認して受け入れウォームアップに向かいました。
大事な事は良くない事を受け入れる事。良くないなりの完成度を高める事。
低気圧で体が緩むなら、体を締め付ければ良いじゃない。筋肉で。
という理に適った脳筋思考で試合当日にウェイトトレーニングをしようと決めていました。
どうやらホームページを見ると予備予選の日はトレーニングルームが開放している…
行くしかねぇ!バーベルが俺を待っている!
というわけでレース開始3時間前くらいに
・ベントオーバーローイング
・プッシュプレス
・デッドリフト
・ハイクリーン
・ベンチプレス
上記のバーベル種目を取り入れました。
当日のウェイト。しかも低気圧の対策として取り入れるのは今回が初めてなので回数も負荷も手探りではありましたが、体のネガティヴな変化は具体的なイメージがあったので逆の影響を与えるようにすれば良いだろうと日和らずに負荷を設定しました。
結果として作戦は功を奏し、予備予選を10.55(-2.5m)という翌日に期待の持てる内容で通過できました。
ウェイトの刺激の万事順調!だったわけでなく、直前のダッシュでも『万全ではない』と感じてはいましたが寒さ・低気圧といった昨年苦しめられた課題を対策したからこそ良くないなりの完成度を高められたという自信になりました。
次は疲労がどう出るか。天気予報は今ひとつな模様。やれる範囲のやる事をすると決めて2日目を迎えました。
画竜点睛を欠く
出雲陸上2日目は波乱のスケジュールでした。
・11:40
レース直前で突如雷雨、試合中断
・12:00
約1時間遅れで再開とアナウンス
・13:00
再開後、雹が降り始める。再び中断。予選を決勝時刻1時間後にタイムレース決勝として行うとアナウンス。
・15:10
レース開始
寒さもあり、気圧の変化による体の緩みも怖かったので都度ウォームアップを丁寧に行いました。多少疲労しても今日に限ればメリットもあるだろうし、基礎体力はトレーニングが順調にできたから不安視する必要はない。
そして集中力が切れてしまう事への対策として中断をされるたびにリラックスモードになって、ウォームアップで仕切り直して準備をしました。
昨日の刺激もあって毎回良い準備ができて中断されるたびに『1本くらいダッシュしようかな…』と欲が出ましたが、あえて我慢して『走りたい欲』を残しておこうという作戦を実行していました。
気持ちも十分、体も十分。あとは待ちに待ったレースを走るだけ。
直前のダッシュも自信を深める内容で意気揚々と召集時刻丁度に1番乗りで向かいました。
そう、コレが最後に残った落とし穴でした。
仕上がりも良く、あえて我慢して意欲も十分。
だから早く走りたかった。
今になって思えば、
・召集所に向かうのは今までと同じくグラウンド状況を確認してからで良かった。
・他の選手の動向を確認してからで良かった。
・関係者に進行を確認してからで良かった。
こちとら9時について6時間お預けされてしまったわけです(自分のメンタル設定のせい)
走りたい気持ちが先走り、
『もう時間通りに進むだろう』
と無意識に信じてしまっていた。
レース開始時刻は15:10予定でした。しかし実際には15:15〜20と少しばかり遅れました。
僕は良い状態で入ったものの、焦れた気持ちで少し待ち過ぎてしまった。
焦らす手法をしたのなら、待機場所での時間を減らす(あるいは短く感じるような)手法も合わせるべきだった。
なぜそんなに早く入ったのか。振り返っても理由はありません。つまり痺れを切らしてしまった。その瞬間には気付かずに。
いよいよレースが始まるという時に落ち着いていると感じていました。号砲の後に気づきました。落ち着きではなく緊張が切れていたのだと。
画竜点睛を欠くとは、事を完成させる為に最後に加える仕上げができなかった事を指します。
様々な準備と対策が積み上がりながら、最後の最後に冷静でいられなかった。
雷雨に雹、度重なるレース時刻の変化。20年以上陸上競技をしてきて未だになかった経験でした。
様々な変化の中で傾向と対策に緊急対応もカバーできていただけに、本当に最後の最後で我慢できなかった事が悔しくてたまらない。
大西監督も遥々来ていたのだから、意気揚々と召集所に向かう前に一言相談をすれば良かった。と、チームとして来ていながら活用できなくて悪かったと羽田に帰ってきてから反省を伝えました。
昨年の反省は今年に活きていた。これは大きな収穫。そして新しい課題。
痛い目を見るから学ぶ。痛いと感じるから対策をする。
2度と同じ思いをしない為に、また取り組んでいきます。
応援してくれた皆様、ありがとうございました📣
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