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答えはすでに出ている、選びたくないだけで…

タイトルが全てです。そう、あらゆるトレーニングの悩みは基本的に選手の中で答えが出ている事が多いです。

これを見て私は何も言ってないのに言い訳が口から飛び出そうとしてる方も多いかと思います。まさにそんな事ばかりです、一緒にほんの少しでも受け入れる覚悟を作っていきましょう…

正論のデンプシーロール『なんで?』

世界陸上メダリストである某氏が、後輩の取り組みについて『なんで?』と納得がいくまで突き詰めたら泣き出してしまったというエピソードがあります。

この『なんで?』という言葉は、たったの3文字で構成されているに関わらず恐ろしい破壊力があります。あらゆる説明に対して『なんで?』は投げかける事ができ、会話のキャッチボールをしているかに見せて自問自答の螺旋に引きずり込む事ができます。

この『なんで?』の螺旋は聞き手あるいは語り手が納得を示す答えを提示して決着します。着地点はかなりシンプルになる事が多いのではないかと思います、着地できれば…

逆に着地点が定まってない、または逸れてしまうと地獄のような展開になります。まさに自分でも何が何やらとなるでしょう。


避けるのは選びたくないだけ

そして、何が何やらとなってしまう人は確証がない事に取り組んでいるかと思えばそうではありません。おそらく着地点となるものを言葉にしたくない、あるいは無意識に避けています。

なぜなら競技をやる以上、トレーニングのゴールはパフォーマンスに繋がるものでなくてはなりません。更に言えば自身の課題に向き合えているかが求められます。

陸上競技は何かしら秀でた能力をぶつけ合う競技です。そもそも『長所』となるものは既に発揮されています。短距離は早く動けること、長距離は長く動き続けられること。その中で共に早く長く動き続ける事によって、どちらも平均速度が上がりパフォーマンスが上がります。

得意分野を活かすには、ある種苦手分野のカバーが。あるいは他分野に通じる能力が結局必要になってきます。

得意分野でない能力の発掘はストレスを伴います。だからこそ必要となっている、理解しているのに避けたがるのです。

背中を押す存在

だからこそ背中を押す存在が選手には大事だと思います。苦手に取り組むと言えば、万象が同じと言いたいですが競技アスリートの取り組む課題はやはり心身のストレスが非常に高いです。

だからこそ選手を後押しする、『やろうよ』『やるんだ!』『これができれば…』『びびってんの?』様々な立場や声かけによって選手をそこに向かわせる事が大きな手助けになります。

自分自身で向かう事も素晴らしいですが、『やらされる』というのも実は選ぶ事へのストレスを減らす事ができます。使い方と考え方です。

選手は自分で考えると言った価値観から、いずれ少し進んで…考えた結果誰に自分の手綱を預けるか?という選択の価値観が求められると思っています。

選手は自分は鞭打たれたらそれを全力でやりきる!だから正しい方向に正しいペースで向かわせてくれ!
コーチは正しい方向とペースを指示するから全力でやりきってくれ!

そういった信頼関係になれば良いなぁと日頃考えています。

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