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ピルもサブスク。オンライン処方受けてみた

突然ですが私は20代の前半からかれこれ8年くらい経口避妊薬(以下ピル)を飲んでいます。

目的は避妊とPMS(月経前・中の症状)の軽減のため。

ピルを飲み始めてから体調も整うし、婦人科系の病気を防ぐ効果もあるし、予期しない妊娠も防げるし、いいことばかり... なのですが、問題もありました。

一番めんどうだったのが3ヶ月ごとに病院に行かなければいけないこと。

そうでもないことに感じられるかもしれませんが、3ヶ月って本当にあっという間で、そろそろピルなくなるな...と思って数日がたち、ギリギリになってやっと平日昼間に予約の電話をして、病院に行く。

それだけでも、フルタイムで仕事をしていたり子育てしているとなかなかタイミングが合わなかったりして大変なんです。

しかも私の場合カナダに来てカレッジを卒業したため無保険になってしまい、ピルを切らしたまま数ヶ月が経ってしまいました。

でもどうしても体調が悪いので、なんとかしたい!

そんなときにカナダにオンラインのみで自宅にピルを配達してくれるFelix というサービスがあると知ったので、試してみることに。

今回はそれがどんなサービスかご紹介します。

※カナダ在住なのでカナダの話です!日本のオンライン処方については最後にちらっと書いてます

どんな仕組み・手順なの?

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仕組みは至ってシンプル。

まずはFelixでアカウントを作り、過去の病歴や子宮頸がん検査を3年以内に受けたか、血圧に問題がないか等の質問に答えます。病院で問診票に記入するのと同じです。(血圧は近所のドラッグストアで無料で測れる)

その問診票をリアルなドクターが24時間以内に確認し、追加の質問などのメッセージがきます。ここで希望するピルのタイプをリクエストすることも可能。メッセージのやり取りはかなりスムーズでした。

私は飲むタイプのピルと貼るタイプのピルで迷っていたので、値段と効果の違いを質問。今回は安さをとって飲むタイプに。

このやりとりを経て医師が処方できると判断したらFelix提携の薬局へ処方箋が送られ、自宅まで配送してくれます。今回手元に届くまでにかかった日数は約6日間でした。

また、この処方箋の有効期限は12ヶ月。

最初の問診票で配送の頻度を毎月 or 3ヶ月おきどちらかを選んでおけば、あとは家で待つだけ!

処方箋が有効な限り自動的に自宅に配送されるサブスクリプション形式です。

もちろん合法。法律関係もしっかりQ&Aで説明してあります。

https://www.felixforyou.ca/how-it-works

値段

今回は無保険で処方してもらったわけですが、総額はCA$113.16(約1万円)でした。

■内訳
ピル3ヶ月分... CA$73.16(約6,500円)
診察料... CA$40(約3,500円)
(ちなみに貼るタイプのピルは薬だけで約1万円)

自宅までの配送料は無料です。

日本では保険適用で3ヶ月分約6,000円ほど払っていたので、無保険の割に法外な金額じゃなくて安心しました。

ちなみにカレッジ在籍中は留学生用の保険でピルもカバーされていたので、診察・薬共に無料。(年間に免除される額が決まっていて、その金額を超えたら支払いが発生する仕組み)

もし会社の福利厚生等で保険があれば全部カバーされて無料または安くなります。

オンタリオ州では25歳以下なら州の保険でピルがカバーされて、25歳以上の場合は会社の保険や民間保険によってカバーされるかが変わります。(外国人で州の保険に入れるのは永住権保持者・フルタイムの就労ビザ保持者のみで留学生は入れません)

従来のピル処方との違い

日本の場合

1. 診察時間内に産婦人科に電話

2. 予約を取る

3. 病院に行って診察を受ける

4. 薬を受け取る

5. これを3ヶ月毎に繰り返す

カナダの場合

1. 病院に電話

2. 医師から電話がかかってきて電話で診察

3. 処方箋を薬局に送ってもらう

4. 薬局へ受け取りに行く

5. これを3ヶ月毎に繰り返す

Felixの場合

1. オンラインで問診票に答える

2. ドクターとチャットでやり取り

3. 自宅に届く

4. 以降12ヶ月間は何もする必要なし

メリット・デメリットは?

メリットはやっぱり家から一歩も動かなくていいことですが、英語ネイティブではない視点からもメリットがありました。

- 自宅から好きな時間に診察から処方まで受けられる
- テキストベースのやりとりなのでドクターへの質問を落ち着いて考えられる
- 英語が不得意でもテキストのやりとりなので会話しやすい

デメリットは今のところない ... 笑

でも一般的にデメリットになり得るとしたらこんな感じでしょうか

- 初診は対面が安心できるかも?
- 身体に心配なことがあったらやっぱり対面の方が安心
- 子宮頸がん検診をちゃんと受けてるか問診で聞かれるが、オンラインだと受けたと嘘をついてしまうのでは?(嘘をつくハードルが下がる)

特に自分に合うピルが見つかるまでは副作用が出たりする場合もあるので、そういうときは処方してくれたドクターに相談できる方がいいのかも?

日本ではどうなってる???

ひととおり調べたところ、日本でもオンライン診療でピルを処方してくれるみたいですね!

保険適用になるところもあるみたいだし、ちゃんと時代は進んでますね!

良かった良かった...だって田舎だと、市内に産婦人科がないから隣の市まで行かないといけなかったりするんですよ?アクセス悪すぎるんです。

サブスクで定期的に届くところはないような感じでしたが、それでもオンラインで診察受けて自宅に届くのは本当にありがたいので困ってる人は利用してもらいたいなと思います。

そういえば日本では避妊目的のピルは自費、PMSの軽減のためなら保険適用と違いがありますが、今のところカナダでは何が目的なのかとか聞かれたことないですね...

ただbirth control pillがほしいと診察のときに言うだけです。

私が日本で通っていた産婦人科の先生も特に理由問わず保険適用にしてくれてました(ゆるい先生でした)が、別の産婦人科にかかってた友達は保険適用にしてもらえなかったって言ってたな...

避妊目的でも保険適用にしてほしいですね。

それではまた来週!

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