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11月 ルワンダより

みなさん、こんにちは。お元気ですか?
私はとても元気です。10月26日にルワンダに到着してそろそろ1か月が経とうとしています。穏やかで治安のよい町、優しい友人・先生、過ごしやすい気候という最高の条件の中、生活しています。全てが私にとって新しく面白いことがたくさんなのでみなさんにもお伝えできたらと思います。授業や新生活に必要な準備等で忙しくしていた1か月、観光などはできませんでしたが、それでもとても充実していました。


住んでいる場所

ルワンダの首都キガリから車(バス)で約3時間のところにある、フイエという町にいる。キガリは交通量も人も建物も多く「都会」という感じがするが、フイエは穏やかな町だ。中心的な道は舗装されていて、コンクリートやレンガでできているが、少し脇道に入ると舗装されておらず、雨が降ると歩きにくく靴が泥まみれになる。
町の中心にはマーケットがあり、野菜や果物をはじめ日用品が安く手に入る。寮の周りには小さな売店(キオスク)がいくつかあり、そこでサモサやチャパティといった軽食や飲み物、石鹸などを買うことができる。道端ではアボカドやマンゴー、バナナを売って歩いている人もいて、気軽に買うことができる。
ビニール袋の使用を禁止しているそうで、マーケット以外の場所で買い物をすると紙の袋に入れてもらうことができる。

食べ物

野菜や果物はマーケットで新鮮なものを手に入れることが出来る。キロ単位で値段を交渉して買い物をするのは楽しい。英語が話せる人もいるが現地語であるキニヤルワンダ語しか話せない人も多いので、覚えたてのキニヤルワンダ語とスマホの電卓を駆使して交渉している。肉はマーケットで購入することができるのだが、その場で捌いているので血とハエがたくさんで購入するのに少し勇気がいる。しかしとても新鮮な肉を買うことができる。牛肉が一番よく売られているのだが、日本のものと比べて大変固い。エサや育て方の違いでこんなにも味や触感が変わるということを体感した。鶏肉の値段が一番高く、豚肉はなかなか見かけることはない。また、内陸国のため魚を購入することは難しい。小魚や輸入した魚をマーケットで見かけることもあるが、新鮮そうには見えず買っていない。
外食はビュッフェ形式のレストランと、カフェ、近所のレストラン、中華料理レストランに行った。ビュッフェは米、パスタ、芋類(さつまいも・じゃがいも・キャッサバ)など炭水化物が多く、肉は一人一切れまでと決められている。肉を一切れ以上とると追加料金がかかるそうだ。また追加で取りに行くことが禁止されているため、一度に食べたい量を盛り付ける必要がある。レストランでは注文してから料理が到着するまでに1時間ほどかかる。また注文をしても材料がないと言われ、注文の変更を求められることも多々ある。フイエにおそらく唯一のアジア系レストランである中華料理屋は、他のレストランと比べ高めの値段設定で外国人向けではあるが、味はおいしく注文から提供までの時間も短い。

学校生活

私はPIASS大学開発学部平和紛争学科に所属している。PIASSの授業形式は集中講義の形だ。日本では毎週同じ時間に同じ授業を受け半年で1つの授業が完結するが、ここでは1週間から2週間の間に集中的に一つの授業が行われる。到着してから今日までに受けた授業は、“Nonviolence in Theory and Practice”である。ガンジーやマーチンルーサーキング等の非暴力運動を分析した資料を読み、そこから非暴力運動の戦略や実践を学んだ。予習で求められるリーディングの量が多く、慣れない専門用語に苦戦したが、なんとか授業を全て受けることができた。授業中に驚いたことは、学生の積極性だ。「質問はありますか?」と言われる前から質問をしたり、意見を述べる人が多い。また、意見を述べたクラスメイトに対して補足をしたり、主張を後押しするような意見を述べる人もいる。クラスメイトの出身国はルワンダの他に、コンゴ、ブルンジ、スーダン、南スーダン、カメルーンで、コンゴやブルンジからの難民の学生も多い。多様なバックグラウンドを持ったクラスメイトが、自分自身の経験をもとに発言する意見は大変興味深い。

PIASS大学外観

寮生活

私は大学の隣にある学生寮に住んでいる。家賃は光熱費込みで1か月約1700円だ。狭い4人部屋で、2段ベット以外部屋の中にはなにもない。3つの4人部屋に対してリビングが1つ、シャワーが1つ、トイレが2つある。シャワーは冷水しか出ないが、朝晩は日本の秋のように冷えるので何も感じないように精神を統一してからシャワーに挑んでいる。寮には食堂があり家賃に追加料金を払えばそこで食事をすることができるが、ほとんど毎日芋や豆、カウンガ(トウモロコシの粉を練って作る主食)が出ると聞き、自炊することを選んだ。キッチンは部屋の外にある小屋の中にあり、電気・冷蔵庫はなく、虫も多いが調理をすることはできる。私は留学生のため、インターナショナルの寮に入っているが、ルワンダ出身の学生はルワンダ寮に入っている、同じ敷地内にあるがルワンダ寮の環境はインターナショナルよりも劣悪で、特に水回りに問題があると感じる。ルワンダ寮にはキッチンがないため彼らは寮の食堂で食事をしなければならない。
コンゴ出身が2人、ブルンジ出身が1人、そして私の4人で1つの部屋で生活している。それぞれが爆音で音楽を聴いたり、歌ったり、踊ったり、動画を見たり、電話をするので私にとっては賑やかすぎる部屋だが、慣れたのでストレスには感じていない。寮の友だちもクラスメイトも皆とても明るく、温かく、親切である。道や校内ですれ違う時は必ず声をかけて握手をして話をする。クリスチャンが多く、誘ってもらい日曜礼拝に参加するという経験もできた。料理のうまい友達にブルンジ料理を教わり一緒に作って食べたりもしている。

平和紛争学科で学ぶインターナショナルの学生とピクニックに行った日


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