日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ  シリーズ『出エジプト記』に読む神のご計画 出エジプト記 12章37節~13章16節②

日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ  

シリーズ『出エジプト記』に読む神のご計画
 出エジプト記 
12章37節~13章16節②


『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。

その最初の選びがイスラエル民族にありました』。

この神に選ばれた民族イスラエルが、神から求められたことが、出エジプトの『過ぎ越し』を記念して、『過ぎ越しの祭り』を守ることです。

この章では『過ぎ越しを覚えるための規定』に触れていきます。

10. 過越を覚えるための規定

【聖書箇所】 12章37節~13章16節

過越を覚えるための規定 - 牧師の書斎

2. すべての初子は主のものとして聖別する(ささげる)こと

12:1

主はエジプトの国で、モーセとアロンに告げて言われた、

12:2

「この月をあなたがたの初めの月とし、これを年の正月としなさい。


12:3

あなたがたはイスラエルの全会衆に言いなさい、『この月の十日におのおの、その父の家ごとに小羊を取らなければならない。すなわち、一家族に小羊一頭を取らなければならない。


12:4

もし家族が少なくて一頭の小羊を食べきれないときは、家のすぐ隣の人と共に、人数に従って一頭を取り、おのおの食べるところに応じて、小羊を見計らわなければならない。


12:5

小羊は傷のないもので、一歳の雄でなければならない。羊またはやぎのうちから、これを取らなければならない。


12:6

そしてこの月の十四日まで、これを守って置き、イスラエルの会衆はみな、夕暮にこれをほふり、


12:7

その血を取り、小羊を食する家の入口の二つの柱と、かもいにそれを塗らなければならない。


12:8

そしてその夜、その肉を火に焼いて食べ、種入れぬパンと苦菜を添えて食べなければならない。


12:9

生でも、水で煮ても、食べてはならない。火に焼いて、その頭を足と内臓と共に食べなければならない。


12:10

朝までそれを残しておいてはならない。朝まで残るものは火で焼きつくさなければならない。


12:11

あなたがたは、こうして、それを食べなければならない。すなわち腰を引きからげ、足にくつをはき、手につえを取って、急いでそれを食べなければならない。これは主の過越である。

(出エジプト記12.1〜12.11)

イスラエルの民が救い出されるに当たって、エジプト中のすべての初子(人も家畜も)のいのちが犠牲となりました。

それゆえ主は、「すべて最初に生まれる初子は、みな主のものとして聖別すること」を求めました。

「イスラエルの人々のうちで、すべてのういご、すなわちすべて初めに胎を開いたものを、人であれ、獣であれ、みな、わたしのために聖別しなければならない。それはわたしのものである」

(出エジプト記13.2)


初子(イサク)を献げる

ただし、家畜の場合の初子は「雄」、人の場合の初子は「男子」と規定されています。

ですから、初産で生まれた子が女児であったり、雌であった場合には適用外ということになります。

また一度流産したあとで、生まれた長男も対象外ということです。

特例として、ひづめの割れていないロバの場合は子羊で贖わなければならなかったようです。

「初子」をあらわす語はヘブル語では二つあります。

ひとつは「べホール」בְּכוֹרで「長子」とも訳されます(出11:5/12:12, 29/13:2, 13, 15)。

もうひとつは「母の胎から最初に生まれるもの、はじめて胎を開くもの」という意味の「ペテル」פֶּטֶרです(出13:2, 12, 13, 15)。

ここでは類語を重ねていますが、同じ語を重ねることで強調するのは、ヘブル語特有の表現法です。

ちなみに、「初子の思想」はより広く展開していきます。最初に収穫された物を「初穂」と言いますが、初子と同様に、それも主のものとしてささげるべきことがレビ記で規定されています。

「イスラエル」は諸国における初穂であり、その中のレビ人も「初穂」であり、神ご自身の所有とされます。

また、イエスご自身は「死者の中からよみがえった」初穂であり、イエスの御名によって救われた人は、ユダヤ人であろうと異邦人であろうとすべて「神の初穂」となるのです。

初穂の祭りとその預言的意味 - 牧師の書斎


初穂なるイェシュア


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