日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ 。シリーズ『出エジプト記』に読む神のご計画 11. 紅海渡渉の経験③

日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ 。シリーズ『出エジプト記』に読む神のご計画 

11. 紅海渡渉の経験③

出エジプト記 13章17節~14章31節

『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。
その最初の選びがイスラエル民族にありました』。

「11.紅海渡渉の経験」について学んでいます。
今日はその第三回目です。

本文

11. 紅海渡渉の経験③

【聖書箇所】13章17節~14章31節

はじめに

  • 神はご自身の民を造り出すために、単に、彼らをエジプトから脱出させただけでなく、紅海渡渉の経験をさせることで、明確にエジプトに対する訣別経験を与えようとされます

  • それが紅海渡渉という出来事です。

紅海渡渉の経験 - 牧師の書斎

3. 神の導きは神の民(子ども)に与えられている特権


13:17

さて、パロが民を去らせた時、ペリシテびとの国の道は近かったが、神は彼らをそれに導かれなかった。民が戦いを見れば悔いてエジプトに帰るであろうと、神は思われたからである。

13:21

主は彼らの前に行かれ、昼は雲の柱をもって彼らを導き、夜は火の柱をもって彼らを照し、昼も夜も彼らを進み行かせられた。


13:22

昼は雲の柱、夜は火の柱が、民の前から離れなかった。

出エジプト記13章より

出エジプト記13章17節と21、22節に出てくる「導く」という動詞は「ナーハー」(נָחָה)で、出エジプト記では、他に15章13節と32章34節に出てきます。

15:13

あなたは、あがなわれた民を恵みをもって導き、み力をもって、あなたの聖なるすまいに伴われた。


旧約で39回。そのうち18回が詩篇で用いられており、詩篇特愛用語の一つです。その多くは「導いてください」という嘆願の祈りの中で使われていますが、23篇3節、および、78篇14節と53節には、肯定的に神の恩寵としての導きが述べられています。

主はわたしの魂をいきかえらせ、み名のためにわたしを正しい道に導かれる。

詩篇23篇3節

昼は雲をもって彼らを導き、夜は、よもすがら火の光をもって彼らを導かれた。

詩篇78篇14節

彼らを安らかに導かれたので彼らは恐れることがなかった。しかし海は彼らの敵をのみつくした。

詩篇78篇53節

私たちは、日毎に、神の導きを経験しているかどうか、神が自分の生涯に備えられた道を歩みそこなっていないかどうかを点検する必要があります。

なぜなら「主は、…御名のために、私を義の道に導かれ(נָחָה)ます。」とあるとおり、主の導きは神の子どもに与えられた特権であり、実り多い生涯を送れるようにと神が愛のうちに備えてくださったものだからです。

「御名のために」とは、「神ご自身が、ご自分の名にかけて」という“強い責任を表わすことば”です。

主は常にあなたを導き、良き物をもってあなたの願いを満ち足らせ、あなたの骨を強くされる。

あなたは潤った園のように、水の絶えない泉のようになる。

イザヤ58章11節

「主は常にあなたを導き」とあります。

「常に」とは「継続的に」という意味です。

私たちが意識してもしなくても、神の導きは継続的です。

わたしたちの父である神は、本質的に与えることを喜びとする神であり、子である私たちの益のために、つまり、ご自分の聖さにあずからせようとして懲らしめることをする方です 。

肉親の父は、しばらくの間、自分の考えに従って訓練を与えるが、たましいの父は、わたしたちの益のため、そのきよさにあずからせるために、そうされるのである。

ヘブル書12章10節

大切なことは、神ご自身が私たちを導きたいと切に望んでおられるということを知ることです。

神の導きに全托して

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