レアルマドリー攻撃での矛盾
先日行われたレバンテ戦は得点0で負けた。
チャンスはあったが、決めきれず。
ではなぜ点が入らないのか?
今回はそのことについて書いてみようと思う。
1.ベンゼマ頼み
現在のチームはベンゼマに依存していると言っていいだろう。
その証拠となるデータがある。
これは、マドリー内でのリーガ得点ランキング。
1位 ベンゼマ 13ゴール
2位 ラモス 5ゴール
3位 クロース、モドリッチ、カゼミーロ 3ゴール
1位がベンゼマなのはわかる。問題はそこから。
2位と3位にFWの選手がいない。
良い意味で捉えれば多くの選手が点を取れる。
悪く捉えればベンゼマに依存している。
Q、なぜベンゼマに依存するのか?
A、他に得点を取れる人がいないから。
2.不甲斐ないFW
サッカーは勝つためには得点が必要。守りが鉄壁でも、得点が無ければ勝つことはできない。
先ほどのデータからわかるように、今のチームに得点を期待できる選手が少ない。
現在のマドリーのFW達の状況を見てみよう。
アセンシオ・・・怪我
アザール・・・不調&怪我
ヴィニシウス、イスコ、バスケス・・・点を取るプレイヤーではない
ヨビッチ、ベイル・・・不調
ベンゼマ・・・得点ペースが落ちてきている
ロドリゴ、マリアーノ、ブラヒム・・・招集外
大きな誤算だったのは、アザールとヨビッチのパフォーマンスの低さだろう。
3.エースの不調
レアルマドリーにおける最大の得点源であるベンゼマだが、今年に入ってから好調とは言えなくなってきている。
ベンゼマの現在リーガでの得点数は13。
しかし、今年のリーガ7試合で取ったゴール数はわずか1。
去年まで好調だったが、今はブレーキがかかっている。
メッシとの得点王争いも遠のいていく。
ただ、それでも13ゴールは立派であるし、信頼できるプレイヤーには変わりない。
少し前の勢いを戻してもらいたい。
4.矛盾
ではここでマドリーの攻撃パターンを見てみよう。
基本は後方からパスをつなぎ、SBが高い位置を取り相手を押し込む。そして、幅をとったSBかWGに、クロースやラモスがロングフィード。最後は中央めがけてクロス。またはモドリッチなどがミドルシュート。
これが押し込んだ時の、大体のパターンである。
この戦い方はCR7がいた頃から変わらない。
ロナウドは空中戦に強い。
中央にロナウド、ベンゼマの2人がいれば敵のマークは分散され、緩くなる。
しかし、今はいない。今の7番はアザール。
レバンテ戦で中にいたのは、ベンゼマただ1人。しかもベンゼマが下りてきた時には、誰もいない。いたとしてもモドリッチ。
相手からすれば何も怖くない。
この状況にも関わらず、クロスを上げ続ける。これが、やっている戦術と選手の特徴との、矛盾である。
5.バルベルデ新たな可能性
ここからはあくまで可能性の話。ただの興味本位である。
バルベルデのトップ下が見たい。
詳しく言うと
臨機応変にモドリッチとバルベルデが入れ替わり、相手を押し込んだ際に、バルベルデがトップ下に入る形を個人的には見たい。
その理由は、
1、状況判断が素晴らしい
彼の持ち味でもある裏抜け。彼ならベンゼマの空けたスペースに飛び出せるはず。または相手CBとSBの空いたスペースにだって顔を出せる。
トップ下ならある程度リスクなく実行できるだろう。
2、身長
バルベルデの身長は182cm。モドリッチやヴィニシウスに比べれば大きく、サイドからのクロスに合わせられると思う。
3、シュート技術
普段試合を見ている人なら分かっていると思うが、シュートが上手い。
長い足を鞭のようにしならせて打つ。彼がシュートをふかしたシーンを見たことが無いくらいの技術。
4、守備時
守備時はモドリッチとポジションを入れ替わるか、トップ下の位置からガンガンプレッシャーをかけにいく。
バルベルデが右サイドで出場した際に、良さでもある、ボールを刈り取る動きが少なかった。
これはサイドの選手としてプレーしたため。
トップ下ならこのような問題は生じないだろう。
以上の事からバルベルデのトップ下を見たい。
ただ、理論通りにいかないのがサッカーだし、そもそもジダンがこれをやるとも思えない。
これは本当に自分の妄想。
終わりに
どんな状況でも、今シーズンは今のメンバーでやるしかない。
今できることは、ジダンや選手を信じること。
シーズンもまだまだ長い。半年後どうなっているかが楽しみだ。
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