レアルマドリーvsベディス レビュー
クラシコに勝ち、希望の光が見えていた。
ベティス戦が始まるまでは。
今回は全く良い所が無かった。
リスキーな守備
この試合では、ベティスのビルドアップに苦戦し、主導権を握れなかった。
その理由としては、前からのプレスがはまっていないから。
マドリーの守り方は、いつもと同じ。
前からプレスに行き、相手GKまでボールを下げさせる。
相手の2CBに、ベンゼマとクロースorモドリッチの2人でがマーク。ベティスの中盤の選手が下りてくる場合は、クロースorモドリッチ、またはカゼミーロが対応。
相手GKはパスコースを消された事により、前に蹴るしかない。それをマドリーのCBが回収。
シティ戦やクラシコでは、このやり方で成功した。
しかし、今回は成功とは言えないだろう。
回収できたシーンもあったが、この戦術がピンチを迎えた時もある。
ファーストディフェンダー(ベンゼマとクロースorモドリッチ)が裏を取られると一気にやられる。
この画像は前半38分20秒のシーン。
クロースが、パスコースを消さずに前に行ったため、裏を取られ、中への侵入を許し、シュートまで持っていかれた。そしてCKから先制点を許してしまった。
ただ、あの失点はラモスがクリアしてれば防げたのに・・・
話を戻すと、前線の守備がかわされると、中盤での人数がたりず、数的不利になりやすい。
この試合では、ベティスのCBやMFにボールを回され、ビルドアップを許しピンチになることが多かった。
シティ戦では、前からのプレスでボールを奪い先制に成功。
今回は、対応が遅れたため、失点に繋がった。
コパのソシエダ戦でも同じやられ方だった。
この戦術はリスクが高い。
と言うか、そもそもこの戦術(守り方)は、カゼミーロとバルベルデがいることで成り立つ。
カゼミーロがいれば、多少の数的不利でも、相手を潰してくれる。
バルベルデがいれば、縦横無尽に駆け回り、ボールを刈り取ってくれる。
この2人がいれば、当然リスクは低くなる。
どちらかが欠けるだけで苦しくなるのは、言うまでもない。
果てしなく遠いゴール
ベディスは守備時、ロレンとフェキルが前に出ての4-4-2。
この陣形をマドリーは崩すことが出来なかった。
ベディスの、ボールを取りに行く時は、複数人で囲みに行く。行かない時は、ブロックを形成し守る。奪ったらカウンター。
この意識が高く、チームとしても連動していた。
見てて思たのは、ベディスのGKとCBの間にスペースがあること。
誰でも良いからそのスペースに走らないかな?と考えていた。
結局、誰もそこを使わず。
走るそぶりを見せるだけで、効果はある。
相手は最終ラインが下がり、押し込みやすくなるし、CBとMFの間延びしたスペースからもチャンスを作れる。
もう何回も書いているけど、点を取れる選手がいない・・・。
この試合でもPKの1点だけ。
ジダンには早急に、点の取れるシステムを、考えてもらわなければならない。
交代の意図
後半24分にクロースを下げ、マリアーノを投入。
点を取りに来たのだ。
ベンゼマとマリアーノの2トップにして4-4-2。
バスケスとヴィニシウスが幅を取り、マリアーノも前線にはることで、相手のラインを下げる事に成功。
この事により、モドリッチやメンディのシュートなど、チャンスが増えていった。
交代してから、チャンスは増えたが、点は入らない。
マリアーノ頼みになってきている。本当に頼むよ。
クロースを下げる理由
クロースを下げた理由は、守備強度の問題。
昔に比べれば彼の守備意識は本当に高くなった。
ただ強度と言う面ではそこまで。
4-4-2にすると、中盤はカゼミーロ&誰か。
この試合だとカゼミーロの相方は、クロースかモドリッチのどっちかになる。
守備強度の問題でジダンはクロースを下げた。
最後に
今のままでは、リーガもCLも取れない。
マドリディスタは、ジダンにチームの傾きが変わる、アイディアを求めている。
そのアイディアは、何でも良い。勝てれば。
もう時間がない。
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