東証60年ぶりに市場再編

今日読んだ記事。

市場再編に伴い、東京証券取引所第一部が60年の歴史に幕を下ろす。高度成長期に対応するため、中堅企業の受け皿として二部が開設されたことに伴い1961年東証一部が誕生した。

市場の転機となったのはバブル経済に突入しつつあったNTT株上場。投資ブームが起こり、東証一部の代表的な銘柄で構成する日経平均株価は上昇。1989年には過去最高値の3万7915円87銭を付けた。しかしその後はバブル経済崩壊に伴う景気悪化、山一証券の自主廃業などの金融不安が広がり、物価は低迷。リーマンショック後の2009年にはバブル崩壊後の最安値となる7054円98銭まで下落した。

今までこういった記事を読んでこなかったけど、東証一部というと、上場したい企業が最終的に目指す市場、東証二部はその一歩手前の市場。というイメージだけあった。ただマザーズとかジャスダックとか、そういう市場の違いとか企業数とかはよくわからなかった。

まず4月1日時点で上場企業数は3822社、第一部は2177社、第二部475社、マザーズ432社、ジャスダックスタンダード652社、グロース34社、東京プロマーケット52社。半分以上が一部上場企業だとは知らなかった。ぱっと見た感じバランスが悪い。

再編後の市場は、プライム、スタンダード、グロースに分けられる。現時点での想定では、プライム市場は東証一部より厳しい基準となり、上場できるのは海外からも投資対象となる企業。スタンダードには東証二部・ジャスダックスタンダードに上場するような中小企業。グロースは高い成長性のある企業。私目線だと3段階のほうがシンプルでわかりやすい。条件を厳しくしたことによって偏りはなくなるとは思う。

そもそもどういった目的で再編成することになったのかというと「国内外の多様な投資者から高い支持を得られる魅力的な現物市場を提供することにより、豊かな社会の実現に貢献する」とのこと。
実際に、時価総額が実質大企業とはいえない企業も上場している。株の流動性の基準が国際的な投資基準を満たしていない企業が多い。もともと上場維持の基準が甘い。等の指摘があったよう。

グローバルに近づけるために厳しくするということか。企業側に求められる基準が今以上に高くなるから、経営も変えなければ置いてかれてしまう。再編成後どう変わるのかが気になる。

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