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You can't turn back, but can go.

この記事にはDRAMATIC STARSの「Change to Chance」の歌詞が引用されています。


少々時を遡りますが、CtCイベお疲れ様でした!

約1年半ぶりらしいですね、ドラスタの新曲。赤子が生まれてからもうすっかり歩くようになってるくらいの期間ですね(※個人差があります)。
言葉にするとだいぶ昔だけどもGOOD NEW MORNINGの試聴動画で狂ったの、つい最近のような気もしないか?しないか?


さて。皆様、イベストは読了されておりますでしょうか

や〜、よかったです、すごく。自分と似た境遇に置かれた人物を演じることで、自分自身と向き合うことにつながるというコンセプト、「SideM」って感じだ〜

役がまた、いいよね。
篤志くんはかなり輝に近かった、と思うけど、多分「表向きの天道輝」に似てたんだろうね。輝より篤志くんの方がより素直で、楽観的なイメージ というか、輝に関してはかなりリアリストな印象があるから…

聖士くんシンプル好みな男で死んだ アテクシああいう、クソ真面目でちょっと天然なメガネにメチャクチャ弱いんですよ う〜ん…
あ、薫のことも大好きだよ 聞いてない?そっかー

柏木はフルボイスシナリオを超有効活用してましたけど 柏木みたいなふあふあグッボーイなんてそう簡単にいるわけないので、劇中劇では相対的にちょっと荒っぽくなりがちな男、愛しいね〜
優支くん、柏木が喋ってるから粗暴なイメージに感じるけど、教師を目指しているくらいなので優しくて賢い子なんだろうし、たぶんツンデレ要素強めの春名みたいな子なんだろうなーって思いながら見てた

名前がみんな二文字目が「志」「士」「支」なのは合わせたんだろうか。なんか…ぽいな……、
なんなら一文字目も解釈合う ドラスタ3人をそれぞれ名前の漢字は使わずに漢字一文字で表わせって感じだ、「篤」「聖」「優」。わかる〜

ドラスタって事実として「寄せ集め」ユニットじゃないですか。見てきたもの、やってきたこと、目指してきたもの、全部がばらばらで、独立している。その3人が、こうして「ユニット」として活動を共にしてきて幼なじみという関係性を当てはめられてもまとまっているのが、嬉しくて愛しいですね。設定だけでもこんなにクソデカ感情で大丈夫?


本題です。

突然ですが、柏木翼がアイドルとして生きる真意を、考えたことはありますか?柏木Pの自分は以前からよく考え、悩み、苦しんできました(ちょっと大袈裟)。

彼は幼い頃から、パイロットになるという夢を持っていました。パイロットである父の背中を追いかけたこと、彼自身が空を愛していること。そこにはたくさんの時間と思いの詰まった強い意志がありました。

そんな彼が、今こうしてアイドルという滑走路をまっすぐに走れている理由。ワケ。それを事細かに表現しているのがこのChange to Chanceイベント及び楽曲だと考えています。ということを解説する記事です。


「過去が未来を輝かせてく」という言葉は、SideM、315プロにとって大切なキーワードであると思います。後悔もやりきれなさも全部糧にして、未来へもっていく、ひたむきな強さ。好きだ…
「Reason!!」、全体曲で一番好きだ………ひるまさんとふぁの音源もください…

「過去」が大きなテーマであるSideM。そして今回のイベントで提示されるのは「もし過去に戻れるなら」という「if」。

輝が問います。

なあ。2人はドラマみたいに過去に戻れるとしたら、どうする?

柏木は、こう考えていました。

(初フライトが決まった日に戻って)
(お願いして、別な日に変えてもらって。)
(あの日の失敗を、なかったことにして……)

でも、
(たとえあの日から逃げ出しても、きっとどこかで、同じような出来事が起こったはずだ)

初めてこの言葉を、この言葉だけで聞いたとき、なんか…なんていうかすごく、あまりにもネガティブすぎや、しないか…!?と、思ったんですよ もっと自分を信じてあげてよ、っていう…なんでそんなこと言うの!!???っていう…………、

そらそこだけ切り取ればそうなります 人の話は最後まで聞きましょう

その言葉の真意は、(過去を変えられても、オレ自身の弱さは変わらない)でした。
(一時的に取り繕ったって、自分自身は誤魔化せないんだから)と、彼は言いました。

彼にとってパイロットになることは、幼い頃からずっとずっと追い続けてきた夢なのに……最初から諦めていたみたいな言い方をするので、それはあまりにもだろと……もっと自分を信じてやれと……

では、なぜ彼の中でこういう考え方になってしまったのか。

オタクはなにかわからないことがある時、逆算で考えます。そうです。CtC(曲)を、聞きます。

(2番の歌詞の話するので是非フルで聞いた上で読んで頂けると嬉しいです)

最近あいふぉんにしました(ずっとAndroidだった)。エアドロ、便利

こういう曲に連動するタイプのイベストって、曲とイベストどっちが先なんだろうか ずっと曲ができてからそれに沿ったおはなしを考えていると思っていたんですが、先にコンセプトは決めているのだろうか どうなんでしょう スタッフ〜


共通のコンセプトとして、3人が過去と向きあう歌詞、描写がされています。1番の柏木パートはこちら

なんか彩度…低い!?彩度M(ミドル)

さっきまで立っていた場所に戻ってみたってしょうがないさ 人生はOne-way flight

そして2番の柏木パートがこちら

やり直せるなんてことができたとしたって、違う誰かになれるわけじゃない

1番では「場所」、2番で「時間」のifを提示しています。
違う道を選ぶために時を巻き戻したら、未来は変えられるのだろうか。

それはできないその道を歩む人間自身は変わっていない。ならどんな道を進んでもしゃーない。と、この曲は歌っています。重い!!!?????

つまるところ、未来を変えるために大切なのは「道を変える」のではなく「自分を変える」しかない、ということがChange to Chanceの本質だと自分は考えました。

この結論が、先程のどうして彼の中でこういう考え方になったのかの答えになります。


彼の中で「過去に戻っても夢は叶わない」という答えが出たわけですが、では「今の夢」について柏木は、どう思っているのか。

輝のあの問いかけに、最終的に柏木はこう言いました。

(傷つくことも覚悟して、オレは前に進みたい)
(ここで出会えた輝さん、薫さんと、どんな失敗だって乗り越えていきたい!)

「オレは過去に戻れたとしても、戻りません。」
「3人で、この先に進み続けていきたいです!」

この「答え」が…ここにたどり着くのがマジでアイドルマスターSideM…て感じなんですけど、
「改めてアイドルとして頑張っていきたい」ではなく、「2人とやっていきたい」なんですよね

つまり、先程の「道」ではなく「自分」を変えるしかないという結論を「柏木翼」に当てはめると、彼自身の夢が、「何をするか」より「誰とするか」という考え方にシフトしているということになります。

「オレ自身の弱さは変わらない」と感じている彼が、運命共同体である2人と、背中を預け合える2人となら、新しい夢に向かって進んでいけると。

この展開、とあるエピソードと共通しています。そうです。アニメアイドルマスターSideM 3話「飛び立つ勇気」です。
先日再放送がありましたので、改めて視聴したプロデューサーの皆様も多いのではないでしょうか。自分も見ました。ほんと、何度見ても残酷で乱暴で鮮やかで美しくてどうしようもねえアニメーションだなと思いますね

前半では、彼は輝と薫に対してどこか「それぞれの夢を叶えるために行動を共にさせて頂いている人」という遠慮があったのかもしれないな、と思っています。運命共同体という言葉は彼自身が発したものですが、己の失敗によって「連帯責任」というイメージに、よりじぶんが迷惑をかけているというプレッシャーになってしまったのかなと。「自分の夢を叶える過程で2人の夢を壊すわけにはいかない」と。やっぱり、まだ「何をするか」準拠の思考だったんですね

だから改めて「夢のかたちは違くとも、目指す場所は同じ」「この3人だから」ということに2人が気づかせてくれたことで「誰とするか」という方向に、彼の中で夢の色が変わっていくっていう、流れがよぉ…ほんとに、良いよな…これ以上3話の話するとこの記事が終わらなくなるザマス!

アプローチの違いとして、CtCは「過去に戻るというif」、アニエム3話は「二度目の挫折」を提示することで、柏木の中の「昔の夢と今の夢」を描いています。
また、CtCは柏木のモノローグが多いため、より彼の心情と夢の変遷の様子が理解しやすいと感じています。逆に3話は、3人がそれぞれ口に出して感情を伝え合う描写が丁寧なので、その瞬間瞬間で誰が何を考えていたのかをいくらでも考察できる点で、噛みごたえがありますね。

そう 結局はドラマチックスターズって運命〜〜〜ッッ……ってコト!!!!
ありがとう!!!!!天道輝と桜庭薫と柏木翼が出会えたこの世にBIG感謝……


というわけで、柏木以外のことでChange to Chanceの話をもうちょっとします。言いたいことここで全部言っとかないと忘れる 鳥頭だから


イベント及び楽曲タイトルの「Change to Chance」という言葉について
チェンジとチャンスがこの順番であること。「Chance to Change」、つまり「変わるためのチャンス」ではなかったことに、大きな意味があると思っています。
自分が変わるチャンスをただ待っているのではなく、「チャンスを掴むために自分が変わるんだ」という、前のめりで貪欲で姿勢が、すごくドラマチックスターズ臭くて良いな〜と思いました


続いて薫と輝の話をするために、イベストの話に戻ります

輝の「もし過去に戻れるならどうする?」という問いに、輝と薫自身は明確な答えを口にしませんでした。ストーリーの構成上はしょっただけなのかもしれませんが、そこには理由があると考えました。その根拠は、二人が抱える「過去」は、巻き戻ってどうにかなるものではない、と思っているからです。

CtC2番の薫パートの歌詞を反芻します。

叶うはずのない夢を数えてみたって 何ひとつ夢なんて呼べないだろう

心臓潰れました。8年目ともなるとこんな歌詞歌わせるんですか?
まるで薫の夢を全否定するかのような暴力的な歌詞。ビビったんですけど、多分、薫の夢の形が変わったということを表しているんだと、思います。というか、願っています。

なぜかトリミングしてしまい顔が消えた

これは自分が大好きなサマー・グッバイRチェンジ前信頼度MAX台詞です。そこの歌詞は、ここでいう「以前の夢」の話を…しているんだろうな。そして薫自身が、以前の夢と今の夢の理解しているってことなんだろうな
あまり語られずとも、やはり彼の中でどこか「復讐」の念は少なからずあったと思います。でもそこに明確な解決は、ないから…薫には、前を向いていてほしくて……俺ァ…………
ね、このへんの話、こないだサイスタのメインストで言及あっておっ…てなりましたね 一生一緒にいてくれや

まあもっとすげえのが天道輝という男で 2番Bメロ デデン

裁きを求めるような自問自答 止まない

この…………前職弁護士に基づいて引っ張ってきたであろう「裁き」という単語の重みよ。不穏〜〜〜

この「裁き」というのは、あの男の子の裁判の際に、彼が取った決断に対する結果のことを意味すると思います。自問自答が止まないということは、彼自身、その決断が100%善であったと言い切れないからなのではないかと。
それでも、「消すことのできなかった胸の熱を、後悔じゃなく希望にしたいのならChange to Chance(チャンスを掴むために変われ)」。
輝の過去にある挫折は、かなり根本的なものです。「組織」というバフが、枷になる世界。理不尽で、身勝手な世界。でも、たとえ彼が、もう一度あの男の子の裁判に立ち会ったとしても、きっと同じ決断をすると思うから。

こんな痛みでさえも変えるしかない 今立っている場所から進むため

強いなあ、なんて強いんだこの男たちは。


最後に、ラスサビ前の歌詞「消えることのなかった光だけが 時を超えるたった一つの希望」の部分

イベストの内容に照らし合わせると、「自分の夢を再確認することで、未来に帰れるんだ」というストーリーの答え合わせだと捉えられます。

では、ドラマチックスターズの3人に当てはめるとどうなるのか。自分は「ずっと抱えてきた信念だけが、未来を作る道標になる」と3人が自分自身に言い聞かせているように感じました。
いくら夢の形が変わっても、信念だけは曲げない。それが自分たちの生き方なんだと、そう教えてくれるように思いました。


いやマジで今回の歌詞、いつも以上に要素が散りばめられているな…と…
この記事のタイトルも歌詞からお借りしました、「You can't turn back, but can go.」この曲の本質だと思ったので


あと私事なんですが、今回は記念すべき初の担当バナーということで、いっちょ担当デッキでハイスコアランキングに挑んでみました 普段あんまランキングは気にしてないんですが、なんとなく今の柏木デッキでどこまでいけるかやってみようと思い立ちまして

特段面白味もないですがこのような結果に ドドン

寿命縮むので余力のある方はオススメです


最後に、今回のサムネのために描いた絵の話をさせてもらっていいですか(もったいないばあさん)

配布SRチェンジ前セリフで、こんなことを言っていました

あの頃のオレから見て、カッコいい大人になってるかなぁ。と

自分はあの頃の柏木翼でもサイスタの運営でもなんでもないので、ちいちゃいかしわぎが今の柏木を見てなんて言うかは全くわかりません。そらそう

でも、今までの彼の経験や心情を見てきて、いちプロデューサーとしての思いと願いを、込めました

あーた、ほんとうにかっこいいよ







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