魏の大将軍、司馬懿 【EDH5~6想定】

近年のMTGではユニバースビヨンドという名称で他IPとのコラボセットが発売されています。
今年はFalloutコラボが発売されましたし、7月にはアサシンクリードとのコラボセットの発売が予定されています。
そんなコラボセットのうち最も古いものは何かご存じでしょうか?
ウォーハンマー40k?違います。ストレンジャーシングス?惜しいけど違います。

正解はアラビアンナイト三国志です。

1999年5月発売

みなさんも三顧の礼や帝国の帳簿兵、伝国の玉璽などこのセット出身のカードに触れた事はあると思います。
ですが、ポータル三国志出身のカードを統率者に据えたデッキはほとんど見かけません。
ということでデッキを組んでみました。

統率者紹介


クリーチャータイプは人間・兵士

パワーが沼の数です。以上。

ちゃんと説明しますと、6マナでタフネスが4固定、パワーはコントロールしている沼の数になります。
基本である必要はないので、アーボーグがあるとコントロールしている土地の枚数と等しくなります。
ちなみに、ポータルセカンドエイジには同一の能力をもったダクムーアの女魔術師というカードが収録されています。

女司馬懿

司馬懿といえば五丈原の戦いにて孔明に女物の服を送られるというエピソードが有名ですので原作再現と言えるでしょう。ホンマか?

デッキ構築

司馬懿の能力を活かそうと考えるとおのずとデッキの方向性が定まります。
つまり、沼を大量に置いて司馬懿のパワーを上げ、司馬懿の攻撃による統率者ダメージによって対戦相手を敗北させる事です。
これを最終目的として考えた時、必要なカードは以下の通りです。

  1. 土地を増やすカード

  2. 司馬懿の打点を増やすカード

  3. 司馬懿の攻撃を通すカード

1と2は近しいように思えますが若干方向性が異なります。
1は司馬懿のパワーを上昇させるのが主眼となりますが2は司馬懿が与えるダメージを増やすのが目的です。
つまり、二段攻撃の付与やダメージの増加効果などは2に属する事になります。
3については言わずもがなですが、司馬懿自身には何の回避能力もないためこれの攻撃を通す手段を考えなければなりません。
そして、これらのパーツを揃える為にはターン数がかかります。司馬懿に二段攻撃を付与して倒すとしても必要な沼の数は11枚。単純に考えて11ターンかかる計算です。
それまでの時間を確保する手段は当然必要です。
つまり上記の3つに加えて
4.時間を稼ぐためのカード
も必要となります。

実際の構築

まずはデッキリストをどうぞ。

上記の4種類のカード群についてそれぞれ分類していきます。

土地を増やすカード

つややかな雄鹿
カノプテック・レイス
駆け回る偵察兵
真面目な身代わり
旅人のガラクタ
ティタニアの杖
精霊信者の剣
ニッサの欲動、苦茨
ナヴィゲーション・オーブ
侵略樹、次元壊し
無限地帯
更に戦場には出さないが手札に土地を加えるカードとして探検の地図と闇の領域のリリアナが採用されています。
基本的にはよくあるカードが採用されていると思いますがいくつかマイナーなカードがあるので個別で解説します。

レイスなのでナズグルで強化できる

カノプテック・レイスはウォーハンマー40k出身のアーティファクトクリーチャーです。
テキストの通り、ダメージを通したときに3マナ払って生贄に捧げることで基本土地を2枚戦場に出すことができます。
つややかな雄鹿に近い挙動をするクリーチャーですね。
ブロックされない能力も持っている為、ごく稀に装備品を握って殴りに行くこともあります。

ブランチウッドの鎧!ブランチウッドの鎧じゃないか!

ティタニアの杖は攻撃を行ったときに森・ドライアドトークンを出す装備品です。
森じゃん!と思われるかもしれませんが、アーボーグがあれば森は沼になります。
更には森の数だけの+修正もありますので、アーボーグがなくとも打点補助とマナ増加には貢献することができます。

ナヴィゲーション・オーブは起動型能力で耕作を行えるバルダーズゲート産のアーティファクトです。
設置に3マナ、起動に2マナの合計5マナを要求されますが緑を使わずに耕作を行えるというのは貴重な効果です。
門をサーチすることもできるので門を運用する統率者でも採用されるかもしれません。

8番

侵略樹、次元壊しは対戦相手の墓地から土地を持ってくるアーティファクトです。
機械兵団の進軍のストーリー中で印象的な活躍があったので覚えている人も多いと思います。
対戦相手の使用したフェッチランドを拾ってきて自分のデッキから沼をサーチしたり、アーボーグを置くことで沼にする事が出来ます。
下の能力もそもそも沼11枚を目指すデッキですから使用機会は結構あります。

司馬懿の打点を増やすカード

再鍛の黒き剣
審問官のフレイル
梅澤の十手
鞭打ち悶え
薄暮薔薇の棘、ヴィト
アクロゾズの放血者
血なまぐさい結合

ここにはあまり枚数を割いていません。態勢の整わないうちにこれらのカードを設置するとヘイトが上がりすぎるからです。
ヴィトに関しては序盤に設置してブロッカー代わりに使いつつ除去されることでヘイトを下げる役割を担うこともあります。

司馬懿の攻撃を通すカード

インプの悪戯
溶岩拍車のブーツ
街の鍵
多用途の鍵
稲妻のすね当て
きらめく短剣、つらぬき丸
速足のブーツ
先駆者の長靴
憑依の外套
ミスリルの胴着
ならず者の道

速攻を付与するカードや除去を回避するカードもここに入れています。
こちらも特殊なカードはないかと思います。

時間を稼ぐためのカード

すりのチビボネ
ファイレクシアの抹消者
アングマールの魔王
シェオルドレッド
汚涜
四肢切断
殺し
大群への給餌
バントゥ最後の算段
毒の濁流
滅び
アバドンの執行
もぎとり
死人に口なし
雪上の血痕
土牢
バジリスクの首輪
人知を超えるもの、ウギン
イス卿の迷路

一般的なこのレベル帯のデッキに比すると全体除去も単体除去も多めに採用しています。
マナが伸びる事を前提としたデッキですので、司馬懿を巻き込んでの除去もガンガン撃っていきます。
種類によってはミスリルの胴着や鞭打ち悶えなどを装備する事で司馬懿を生き残らせる事も可能なので活用します。
生物については相手の攻撃を思いとどまらせる役割もあります。
特にチビボネは接死によって立っているだけでプレッシャーがかかりますし、攻撃を通したくないという理由で相手にブロッカーを残させる事が可能です。

その他のカード群

その他にはアドバンテージをとるカードや相手のアドバンテージを咎めるカードが入っています。
オークと黙示録シェオルは過剰ドローを咎めますし、沼渡り囁くシェオルは単騎戦術への否定になります。
また、シェオルドレッド各種は侵略樹からサーチする事が出来る為相手の行動に対してインスタントタイミングでの妨害ができます。
巻物棚は土地サーチ系カードと組み合わせる事でブレストフェッチのような動きができます。
闇の領域のリリアナと並ぶと一見地味ですが強力なアドバンテージ源になります。

実際のプレイング

マリガン基準

土地3以上
アドバンテージを得られるカードが1枚以上
が目指したいラインとなります。
チビボネ精霊信者の剣みたいな初手が恐らくベストムーブです。
とにかく土地を置くことを目指すデッキなので手札の枯渇はかなり深刻です。兵站を重視しましょう。

序盤(~5沼)

土地を並べつつ置物を設置していきます。
ここで重要なのが強力な装備品の設置をしない、あるいは遅らせる事です。
例えば先駆者の長靴はEDHではほぼアンブロ付与の装備品ですが、これを早い段階で設置すると相手にアンブロ司馬懿が出てくる前に対処しようという意識を持たれてしまい、殴られて死ぬ事になります。
守りを除去に依存しがちなデッキなのでなるべく大人しく、土地を伸ばしていきましょう。

中盤(6~10沼)

6マナまで到達しても即司馬懿を唱える事はあまり良い展開ではありません。
沼6枚で唱えた司馬懿は6/4という6マナとしては明らかに物足りないスタッツしか持たないカードです。
どうしてもブロッカーを立てる必要がある時などに仕方なく唱える事はありますが基本的には全体除去なので盤面を整理し、ゲームを遅らせる事を目指します。

終盤(11沼~)

11は一つの目安ですが、仕掛けのタイミングです。
司馬懿ワンパンが成立した場合当然他のプレイヤーから集中的に狙われる事になりますので、その後の守りについてのプランができてから攻める事が望ましいです。
一人倒したところで残り二人に集中砲火を受けて負けてしまっては何の意味もありません。(卓MVPが貰える可能性はある)
この時相手がまだ死なないと考えている所から落としきれることが理想です。
例えば11/4の司馬懿がいる時に手札から再鍛の黒き剣キャスト+装備、先駆者の長靴キャスト+装備で9マナかけて22/15のアンブロが誕生します。打点がどれぐらいまで伸ばせるかは常に意識してプレイします。

終わりに

強いね

コーラシュでいいよ

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