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加点効率がいいトリックってそんなにない~その2~

前回の続きになります。

もしまだ読んでない方は先に前回の記事を読むことをお勧めします。

今回は前回見ていけなかったマエダ選手を見ていきます。
ナンバ選手は次回です。

※僕自身は1度もシャドージャッジの経験が無いので、一個人の見解になります。実際の採点と異なる可能性は大いにあります。



今回の着眼点(おさらい)

今回フィーチャーする選手は

  • EJ優勝:コバヤシ トウヤ選手(前回の記事)

  • SJ優勝:マエダ ヤスタカ選手

  • WJ優勝:ナンバ ツカサ選手

以上の3名です。

3名それぞれの決勝の演技を次の着眼点で見ていきます。

  • 選んでいるトリックの系統

  • エレメント(トリックの要素)数

  • クリッカー平均点とエレメント数の比較

  • 加点されている・加点されてそうなトリック

選んでいるトリックの系統は、シンプルにどんなトリックをやっているのか見ていきます。

ここで言うエレメント数は、加点されているかどうかは一旦考えずに、ストリングやヨーヨーを操作しているものを全部エレメントとして数えます。ただし、トラピーズ等明らかにかぶっているものは数えません。

最終的にトリックの系統やエレメント数と公開されているクリッカー平均点を比較して、加点されてそうなトリック、されてなさそうなトリックを整理して、JYYFの大会だとどういう考え方で評価しているかを考察します。
スコアシートはそのまま掲載出来ないので、出典のリンクとクリッカー平均点を記載していきます。

引き続きマエダ選手を見ていきます。


SJ優勝:マエダヤスタカ選手

ザ・”競技ヨーヨー”って感じの構成なマエダ選手。

加点されるトリックしかしません!!!!

みたいな強い意志を感じます。
ルールに則って真っ向勝負という感じで、これが極まるとMir Kim選手みたいになると思います。
音をしっかり聞いていて、各所のマウントだったりグリトラ、ラセレーション等のキメがばっちりハマってます。
トリックが成功していてもジャッジに見えていないと加点されないので、トリック成功もはっきり見えるしピタっと止まってアピール出来ていて本当に教科書って感じの構成です。
目指せ九州発の第二のMir Kim

マエダ選手の動画はコバヤシ選手の動画と違ってクリッカーの音が全編通して聞こえないので、深堀りはあまり出来なくて、全体的な傾向の話だけになりました。

トリックの構成はコバヤシ選手と似ていてホップ系、ラセレーション系が多く見られますが、スラック系は少なく、様々な形のマウント、スラックの掛け方を丁寧に決めることで加点を狙っている印象です。
エレメント数は175くらいで、ヨーヨーを持っている時間が全体で9秒くらいあったので、170秒の間に170回ほどエレメントがあるので1秒に1回は何かしらをしている計算になります。
コバヤシ選手と比べるとそこまで多くないですが、クリッカー平均点がマエダ選手の凄さを物語っています。

マエダ選手のクリッカー平均点は119.5点です
コバヤシ選手の127.5点より若干低いですが、ミス数がかさんでしまってコバヤシ選手よりも10程度多く見えました。
これを加味すると、同レベルの加点を取れていると言ってもいいでしょう。

なので、コバヤシ選手よりエレメントが少なくても同じくらい加点があるので、殆ど加点されていないエレメントがないと言えるんじゃないでしょうか。

数少ない加点されていないエレメントが何かというのは、これまでコバヤシ選手の動画であったり、その前の記事でも書いたようにレール系であったりホップの要素被りが該当すると思います。

より少ないエレメントで加点が同程度なので、効率が良いとも言えるかもしれませんが、ヨーヨーを回している時間はより長いので、結局どっちとも言えない感じですね。


次回予告

細かくクリッカーを見れないのでそんなに長くならないと思ってましたが、もう一人とまとめを書くと長くなるのでまた次回に続きます。

次回見ていくナンバ選手の動画は若干クリッカーが聞こえる部分があるので深堀りしていきます。

それでは次回もお付き合い頂けると嬉しいです。

あとがき

本人に前回の記事が気付かれました、ひぃん。

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