かもめ会 序文
今は、時代の変革期です。
日常生活から経済活動まで、人間生活の多くが大きく変化しようとしています。
しかし、その変化は追い詰められた結果の変化であり、決して自主的な変化ではありません。
また、長い地球の歴史上で起こってきたような進化に伴う自然界の変化の結果でもありません。
最も大きな原因は、ここまで放って置いた環境破壊によるものであり、その結果による生活基盤の崩壊です。
NHKスペシャルでも盛んに警告している様に、地球環境のタイムリミットは後10年ほどしかありません。
この10年で私たちに何ができるでしょうか。
ざっと考えて我々に出来ることは大きく2つあるでしょう。
一つ目は、環境破壊を食い止めるために、環境に対して直接働きかける。
二つ目は、環境破壊を起こした原因である人間の心に働きかける。
一つ目は結果であり、二つ目は原因なのです。私たちは主に、二つ目の方の人間の心に向き合います。
二つ目の心の問題に取り組む時、人間のことがわかっていないと、真の原因を取り除くことはできません。
そこで、二つ目の心の問題にアプローチする時、やはり二通りの道があるように思います。
それは、心を直接躾けるための心がけや振る舞いを正すことです。
もう一つは、道徳や倫理などの心がけや振る舞いの前に、自分の立ち位置を知ることが重要なのです。
立ち位置を明確にするためには、世界観が重要なのです。
人は世界観の外にあるものに対しては、受け入れ態勢ができていません。そのため、そのことがたとえ事実であっても実感することができないのです。
その世界観を広げるため「知」の学びをし、そしてそのことを実感に繋げていくために「行」の実践をいたします。
今こそ、着実に真実を認識していく必要があるのです。
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