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千葉ロッテリリーフ陣2021年のこれまで①

1.はじめに


 こんばんは、メーヴェです。
 手探りながらもnote初投稿です。
 日頃フォローして頂いている皆さんは僕が日々載せている「千葉ロッテマリーンズ・リリーフ陣登板管理表」をご覧になってるかと思いますが、「せっかくだしここまでのまとめをしてみようじゃないか」と思いnoteに挑戦してみようと思った次第です。
 色々な方の記事は拝見していますが、書く分のレベル感は正直わかりません。このページをうっかり開いてしまった方は何卒お付き合いください。では始めます。

2.言葉の整理


 以下、本文・日頃僕がTwitterで使っているリリーフの組み分けです(これは僕がこう分けてるだけなので皆さんは皆さんなりにどうぞ)。
・A組…抑え・セットアッパーのように所謂「勝ちパターン」の投手
・A'組…6回の接戦リードや、A組が使えない日に代理で7回を投げるなどの「準勝ちパターン」の投手。ビハインドでも投げる
・B組…主にビハインドで投げる投手。継投状況によっては回跨ぎも
・ロング…いわば第2先発として、経験の浅い先発投手の後に備えたり先発投手の緊急登板に備える役割(B組と括っても良い)

3.2021年初のリリーフ陣構成の確認


 まずそもそも1軍登録枠全体の整理からですが、コロナ特例で1軍枠が31になった去年からロッテは大体「投手14:野手17」で固定されており、リリーフはそのなかの8枠を占めます。
今年の8人を上記に当てはめると
・A組…益田、ハーマン、唐川
・A'組…小野
・B組…田中靖、河村、土居
・ロング…佐々木千
という風に組むことが出来るかと思います。ちなみに去年のメンバーは
・A組…益田、ジャクソン、ハーマン
・A'組…東條、小野
・B組…田中靖、チェン、石崎
・ロング…中村稔
という風な構成になっていました、ということも振り返っておいてください。例えば益田が連投中等使えない日は、ジャクソンが代理守護神を務めることがありましたね。

4.勝ちパターンの苦難

 苦難です。開幕の福岡のカードの苦しみを僕自身強い印象としてまだ抱えている部分があります…と、いうわけで以下載せる2枚で振り返りましょう。

登板マップ_3点差①

登板マップ_3点差②

 という具合に5/2終了時(33試合経過)での全「6回以降に3点差リード・セーブ機会があった試合」を洗い出してみました。全20試合あったようですね。
2021年の勝ちパターンの基本構成は
1.⑦唐川→⑧ハーマン→⑨益田
2.⑦唐川→⑧小野→⑨益田
3.⑦ハーマン→⑧唐川→⑨益田
 という変遷になって、執筆している時点では3つ目のパターンで落ち着いています。変動のポイントしては「小野は願わくばセットアッパーに育てたい」という首脳陣の意思・意図が見え隠れしていること、「抑えの益田は(まだ)ずらさない」ということがあるかと思います。
 開幕から不調のハーマンの不調を待つ間に小野を8回に抜擢し、結果的に2軍に小野は落ちてしまいますが(後述)その間にハーマンは5/2の登板まで11試合連続で無自責点。7回をしっかり任せられるほどになっています。唐川は4/28に埼玉西武・栗山に被弾するまで13試合連続無失点の抜群の安定感を見せています。
 勝ちパターン3人が3人とも無失点となるのは4/6と4/29のわずか2回ではありますが、着実に安定感を発揮しています。5/2までの各投手の数字は、以下でご確認ください。

5.2まで

 連投数自体は多くなって(23)いますが、先に記述した接戦の多さ・入れ替えが小野・東條と横山(登板無し)のみであることを考えるとここは仕方ないかなと思います。
 それでも現時点で3連投はゼロであること・勝ちパターンには今年も変わらず回跨ぎはさせない管理は継続していることは評価できる部分であると考えています。

5.若手たちの仕事場①(土居・河村)

 ここからはピックアップした投手の登板状況を振り返っていこうと思います。まずは「抜擢」された2人から。率直に申し上げるとこの2人の枠には松永と東條が入ると思っていました。もちろん土居も河村もオープン戦で結果を出し続けての選出ではありますが、前述2人の不調もあり開幕からここまで登録抹消されず投げ続けています(井口監督が今年から2年契約ってのも絡んでるとは思いますが)。

以下、土居と河村の登板マップをご確認ください。

登板マップ_河村

登板マップ_土居

(※すみません、土居の部分の4/25は「→佐々木千」の誤りです)
 ここまでは2人とも接戦リードは未経験です。開幕戦のビハインド登板からスタートをし、大差リードの場面なども含め着実に経験を積んでいっています。後述の佐々木千の使われ方との兼ね合いで1回ずつ回跨ぎも経験しました。そして河村は4/24、土居は4/25にそれぞれ「リード時の9回で回を全うできずに回途中降板」を経験。
どちらもチームとしては逃げ切ることが出来ましたが、その次回登板は河村は2登板を無失点、土居は3失点とここは明暗が分かれています。土居に関しては、一度ファームで勉強し直しということも近づいているのかもしれませんね。

6.若手たちの仕事場②(小野・佐々木千)

 続いては小野と佐々木千について。

登板マップ_小野

 小野は昨年東北楽天からFA人的補償でロッテに移籍しキャリアハイの40試合に登板。今年は勝ちパターンへ…と多くのマリーンズファンが期待を寄せるセットアッパー候補です。
 前述の通り、シーズン始まってからは接戦リードの6回に登板するなど準勝ちパターンと位置付けられています。ハーマンの不調もあり2カード目の札幌での北海道日本ハム戦より8回に登板することが多くなるものの、与四球から崩れる投球が散見されました。4/9の埼玉西武戦で一挙5失点を喫したことを機に2軍降格を経験。4/22に再昇格してからはシーズン開幕時と似たような役割に戻り、少しずつ信頼を高めていっています。
 ちなみに、イースタンで登板した2試合は共に「8回」。母数も少ないですし点差もついた場面でしたが、吉井投手コーチがブログで「長いシーズン勝ち抜くには、強いセットアッパーが必要です。できれば日本人でと思っているので、しっかり指導していきたいと思います。」と記述していたように「8回で育てたい」という意思が1軍2軍統一されていたように思いました。

続いて、佐々木千について。

登板マップ_佐々木千

 今年のマリーンズのリリーフ陣で最も起用法に変化があったのは佐々木千ではないでしょうか。
 最初に記述した通りシーズン序盤は主に本前(1軍で初めて開幕先発ローテを務める)をバックアップする役割でありましたが、次第に小野に近い役割(A'組)にシフト。土居をリリーフしてセーブを挙げた4/25がまさにそのハイライトかと思いますが、ここまでWHIP0.77は文句なしのチームダントツ。「そのうち先発にシフトするのでは?」と個人的に予想していたものを見事に良い意味で裏切られました。

7.田中靖洋というポジション

 最後に、田中靖洋についてを。僕をフォローしてくださっている方は「田中靖洋は「田中靖洋」というポジションだ」と去年から言い続けてたのを見かけたかと思います。その意味、理解して頂けたでしょうか。回途中ピンチでの登板でも颯爽と火消しして攻撃に繋げる仕事は、中々務まるものではないと思います。
 ここまで回途中で登板したのは12試合中7試合。その中で走者有の場面で登板したのは6試合で、走者は計11。2021年回途中でロッテリリーフ陣が回途中で登板したケースは13回ありますが、そのうちの半分を田中靖が占める形となっています。
 田中靖が登板するのはビハインドが主ですが、その6登板時に走者を還してしまったのは4/24の一度のみ。それ以外は走者を還さず無失点で攻撃に繋げています。欠かせない役割だということを、是非感じていただけたらと思います。

8.まとめ・終わりに

 いかがでしたでしょうか。あれこれまとめてたらすごく長くなってしまいました、すみません。ここまで読んで頂いた方々、本当に感謝です。ありがとうございます。
 時間は少しかかりましたが「勝ちパターンが確立されること」をこの33試合のうちに示されたことは非常にチームとして大きいなと思います。

 今後の展望として
・勤続疲労がある益田をカバーし得る若いセットアッパー・クローザー候補を育てていけるか
 ということは大きな課題であり、反対に言い換えれば楽しみの一つとも言えますね。記載はしませんでしたが、「体験」として今年上に呼ばれた横山が早くも定着するのか、東妻が殻を破れるのか…など想像は尽きません。もちろん上の順位を狙っていくためには東條・松永などの経験者の「復活」も必要不可欠ですね。

 以上、ありがとうございました。第2弾はやりたくなったらやろうと思います。

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