サイバー競馬敗戦記(9月)

9月25日

土日の回収率69%。数字だけ見れば負けかもしれないが気持ちとしては勝ちと言えるような一日だった。皆さんも胸を張って「勝った」と言えるような人生を送ってください。バビット復活おめでとう。

9月24日

回収率64%。午前中は狐が憑いて嶋田の複勝20倍を的中するなど好調だったが、午後はさっぱりだった。近所のお稲荷さんに油揚げを備えにいこうと思う。

9月18日

ローズステークスのみ的中し、回収率は18%。圧倒的な敗北に見えるかもしれないが、2日連続で回収率ゼロを免れたのは確実に局面が動いている証拠だ。こちらの執拗な揺さぶりによって、これまで涼しい顔をしていた局面にも焦りの色が見え始めた。私にはその焦燥が手に取るようにわかる。

しかも明日はJRAの控除率80%デーだ。アンニュイさんによると、りんごが100個あったら80個は出荷できるようになる日だそうだ。そのりんごは、ふじなのか、サンふじなのか、ジョナゴールドなのか。いずれにせよ、局面が変わるにはうってつけの日じゃないか。私はそう思う。

9月17日

中央競馬は2週連続で回収率ゼロと悪い流れが続いている。負けを取り戻そうと臨んだ地方競馬も株も惨憺たるものだった。局面を変えるため、昨夜はめずらしく飲みに行き、終電で帰って起きると妻がいなかった。頭痛と吐き気がひどかった。犬が巣穴から私を見ていた。私も犬を見た。

「局面を変える」とは犠牲を顧みない危険な手を打つということ。家庭の不和や二日酔いと引き換えに私はこの閉塞感を打ち壊さねばならない。わかってくれるだろう? 犬は何も言わなかった。ただ私を見ていた。

安い3連複が当たったほかはすべて外れた。回収率は24%。クソめ。

9月11日

土日の回収率は0%。土日を通じて一つのレースも当てることができなかった。武士なら切腹しなければならないところだが、私の家系は代々の百姓である。先祖の畑は今ではコインパーキング等になっており、アスファルトの下には羽化できなかった蝉の死骸がびっしり。夏が終わる。部活を引退し、少し大人っぽくなったバレー部の先輩は、二十歳を過ぎて地元のキャバクラで働いていました。

9月10日

スプラトゥーン3のバンカラバトルで惨敗が続き、プロコンを壁に投げつけた。やはり私には競馬しかないのだと思い直し、再びプロコンを握って中山11レース紫苑ステークスを操作したが、逃げるはずだった三浦がなぜか控えて6着。投げつけた時にプロコンが壊れたのかもしれない。任天堂は不良品を売らないでほしい。

9月4日

もう終わりです。秋だし。

9月3日

回収率37%。しかし手残りはゼロだった。金を払ってゼロを回収しているということだ。ゼロを集めすぎるのも考えもので、我が家のウォークインクローゼットには使わないゼロがたくさんある。メルカリに出そうと思ったが、規約でゼロを出品することはできないとのことだった。これでサスティナブル企業と胸を張って言えるのだろうか。私はそうは思わない。



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