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良縁成就


今日は成人の日ですね。私の三番目の息子も本日無事に、成人式を迎えました。親として、ちょっとだけ肩の荷を下ろしたような気がします。今年は思いがけないコロナ禍の中で、思うに任せないこともあった成人式だと思います。変わらず成人を迎えた皆さん、本当におめでとうございます。
よしえ食堂ができるまでということで毎週月曜日に更新しています。今日は今年になって思うことをつづってみました。

成人の日

今年はコロナ禍にあって、成人式も思うように開催できない地域もあったようで、親心としては少々複雑な気持ちになりますが、成人式は特別ですよね。特に振袖を着る女の子にとっては格別です。わが娘のときは、朝から早起きをして着付けに連れていき、ポートレートを撮影をしたり、会場まで連れて行ったりと、とても大変でした。それでもきれいに仕上がっていく様子を見ながら、胸がいっぱいになった一日でした。特に母親は、子どものそんな姿に、それまでの思い出が頭のなかを走馬灯のように巡ります。
その点、男の子の息子はあっけないというかそっけないというか、スーツを来てコートを羽織って、ひとりで出かけていく背中を追っかけて、送っていきました。同級生の友達たちと合流して笑顔がこぼれる姿を見て、やっぱり胸が熱くなりました。「元気でいてくれてありがとう」そう思える瞬間でした。息子には、心からおめでとうの気持ちを伝えたいと思います。

感謝を伝える日

わが身のときのことを思い出しました。成人の日とは、20歳まで無事に育ったことをお世話になった方々に感謝を伝える日だと聞きました。朝から美容室で振袖を来て、母も正装をと着物に羽織を着て、カメラ係の父も一緒に、お世話になった方々のお宅にご挨拶に伺いました。母が心づくしと、私が初誕生のときにご近所に配った但馬屋老舗(大分県竹田市)の銘菓荒城の月でできた子持ちまんじゅう「蓬莱」を20年ぶりに用意して持参しました。一軒一軒お礼を伝えてまわりました。ちなみに50歳の私の誕生祝いのときも、これでお祝いをしましたが、美しいおまんじゅうに見るだけで感慨深い思いになります。

その当時、癌で闘病中だった祖母の病床の枕元もたずねました。嫁入り姿を見せることはできないだろうからと、遠路、着物を着て移動して見せにいったら、本当に喜んでくれたことを思い出します。病院の中が一瞬で華やかなになったとほかの入院患者の方々にも喜んでいただいて、お祝の言葉をいただきました。「おめでとう」っていい言葉だなぁと思ったものです。成人したんだなぁって。
祖母はそれから2か月もせずに、闘病の甲斐なく旅立ってしまいました。最後の晴れ姿を見てホッとしたのだろうと思います。
そうだ私も、子どもたちがお世話になった方々のところに、お礼に伺わなければ。行事ごとは忙しくしていると、つい忘れてしまいます。

人とのご縁

今日の息子を見ていて思ったのですが、20歳になるまでには、たくさんの人に出会います。数えきれない人に出会います。そしてその中でもご縁を長く繋いでいく人もたくさん出てきます。一生のおつきあいになる人もいると思います。生きている間にはたくさんの人に出会います。「袖触れ合うも多生の縁」といわれますが、ご縁とは本当に不思議なものです。もちろん、出会えば別れもありますが、人に出会うことで様々なことが拓かれていくと実感しています。
昨今は、年賀状のやり取りも減ってしまいましたね。年に1回の年賀状の交流だけで続く縁もありました。今では、住所を聞くこともなくなりました。携帯やスマホ、パソコンでメールやLINEを送れば、あっという間に連絡が取れる時代です。SNSで実際に出会わなくても、ネットだけでつながっていくご縁もあります。昨年からのコロナ禍にあっては、オンライン講座やオンラインミーティング、リモートワークでつながることも増えました。空気や電波だけでもご縁はつながっていくことを実感しています。

ご縁で生かされる

人はご縁で生かされている、そう思います。出会いから、すべてがはじまります。もちろん、だからこその別れもあります。どんな出会いを経験するか、どんなご縁を繋いでいくかで、人生は大きく変わっていきます。変わる人生、それは楽しいものですよ。出会いは、自力で何とかできるものなのか、不可抗力なのか、そんなことを思います。運のよさ、それを祈る気持ちです。

だからこその2021年、年頭にあたって、良縁成就を祈願したいと思います。
成人の日を迎えた息子も、これからたくさんの出会いと別れのなかで成長しながら人生を送るのでしょう。親としてできるのは、せめていい出会いがたくさんありますようにということでしょうか。
皆様にとっても、いいご縁がたくさんあるようにお祈り申し上げます。
さあ、楽しみな1年を送りましょう。

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