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ニクタベイコウ!

今週もまた有料記事を買ってくれたり、サポートしてくれた人がいて、本当に感謝しております。前回書いたように、この「週刊連載しぐさ」は40本となる来週で最終回でして。一応、noteの審査にも通ったので、再来週からは別の「定期購読マガジン」を始めるワケですが…。ごめんなさい、正直、今回の記事レベルのモノしか書けないのでね(汗)、みなさま、無理しないでいただければと思います。

さて。本日は、非常に今さら感がありますけど、「いきなり!ステーキ」に関するどうでも良い話を書いておきますね。一応、知らない人のために説明しておくと、2013年に「ステーキの立ち食い」を提唱して誕生してから、順調に人気と業績を伸ばし続けて、2019年10月には487店舗まで拡大した飲食チェーンでしてね。創業した一瀬邦夫社長はワンマンで知られていて、自分の存在を全開アピールしているあたりは好き嫌いが分かれるところじゃないでしょうか。

僕が初めて店に行ったのは2015年で、別に毎週通うほどではなかったものの、ツボに入った要素がいくつかあったため、今まで適当なペースで足を運んでいた…ってな調子。まず「店のシステム」が好きでした。基本的には座って食べたいけど、ステーキが好きな僕にとって「ライスやサラダが付かなくて、肉だけをササッと食べられる」というのは効率的に感じたし、ランチ時に付いてくるライスを断ると100円割引してくれるあたりはオトク感があった。公式アプリに入っていた「肉マネー」という独自のプリペイド機能も良くて、「毎月29日(肉の日)にチャージすると15パーセントのボーナスが付く(1万円チャージしたら1500円!)」ということで、定期的にチャージしてた利用者は少なくないんじゃないかしらん(特に常連は100パーセント使ってたハズ)。

ただ、何よりも面白かったのが、「肉マイレージ」という、食べた肉のグラム数が加算されていくポイント制度。ポイントが上がると、ゴールド→プラチナ→ダイヤモンドとランクアップしていって、ドリンクが無料になったり、誕生月に好きなステーキが食べられたりする特典があったのです。とはいえ、僕的にはそんな特典よりも、単純に「食べた分が数字として記録されていくこと」が好きだった。常連のランキング争いに参加するつもりはゼロでしたけど(オフロスキwさんとかマジ半端なかった)、トータル2万グラムを超えてプラチナ会員になれた時は、素直に喜んだものですよ…(遠い目)。現在は5万6千グラム程度でございます。

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アプリ内に「行った店が記録される」のも好きで、2018年の夏頃から「なるべくいろいろな店に行って、写真を撮ろう」と思いつきまして。撮影し忘れた水道橋店と立川北口店、イオンモール千葉ニュータウン店、晴海トリトンスクエア店、大泉学園店などを合わせると、現時点で487店舗中57店舗しか行けてませんが(汗)、同じ味ながらも知らない土地に行って食べるのは、それなりに楽しかったというね(地方だとサラダが美味しい気がしたりした)。

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そして「味」も好きでした。人気商品であり、自分もよく食べていた「ワイルドステーキ」には「肉が硬くて不味い」という評判もあるんですが、個人的にはあのぐらいの噛み応えがある肉が好みなのでノー問題。前述の理由と合わせて、僕的に「いきなり!ステーキ」はかなり好きな外食チェーンだったのです。まぁ、2018年に愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」に出演した際、放送前の立ち話の中で番組関係者Mさんに仕事の悩みを相談したら、「たくさん人を募集してるし、『いきなり!ステーキ』で働けばいいじゃないですか」とアドバイスをされた時は、「別に働きたいほど好きじゃないよ!」と思いましたがー(どうでも良い記憶)。

だがしかし。2019年頃から大量出店の弊害やらアメリカ進出失敗やら社長による怪文書やらで一気に旗色が悪くなり、2020年のコロナ禍によってさらに業績が悪化して大量閉店しているというのだから、飲食チェーン経営も大変ですわな。最近はとにかく迷走している感が非常に強くて、4月の「肉マネーのチャージボーナスの廃止」には非常にガッカリさせられましたが、それ以上に失望させられたのは、2020年12月24日に発動された「肉マイレージ改正」ですよ。現在(※1)、Googleに「肉マイレージ」と打ち込むと「終了」「死亡」「改悪」などのサジェストが出てくるあたりからも、どれだけ評判が悪いか分かっていただけるのではないでしょうか。

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この改正、「誕生月に好きなステーキ(300g)が食べられる→500円の食事券になった」りしたため、「もうすぐ誕生月を迎えようとしていた常連客」が激怒するのは当然として(会員カードをメルカリで売るなど、特典を悪用する人もいたみたいですが、せめてある程度の告知期間が必要では)。「半年間で規定の回数だけ来店しないとランクダウンさせられる」というのもまた酷い(グラムや店の記録自体は残る)。肉を100キロ食べないとなれないダイヤモンド会員とか、ずーっとずーっと店を支えてきたのに、そりゃあ裏切られた気持ちになるのが普通ですよね(※2)。

「肉を10回食べれば次はタダ」という新システム自体は悪くないけど、公式サイトの説明にあった「タダ肉をむさぼり食う」という表現は、なんかバカにされているみたいで腹立たしいしさぁ(※3)。「いきなり!ステーキ」の常連になるような人はさ、“効率良く「タダ肉」を食べられること”よりも、日々積み上げることで到達したランクを楽しんでいたのだろうに…。「肉マイレージ 改悪」で検索すると、多くの批判記事が引っ掛かるので、いくつか読んでみましたが、そりゃそーだと頷くことしきり。

まぁ、さすがにこの事態を予想できないほど経営陣がバカだとは思えないので(※4)、相手の立場になって考えてみると、長年採用してきたシステムを変えざるを得ないほど追いつめられているんだろうし、要は「常連を大事にするより新規の獲得を狙った」ってことなんでしょうな。その経営判断が正しかったかどうかが分かるのはまだ先の話でしょうけど、どうなることやら…。

な〜んて否定的な意見を書いてきましたが、少し冷静に考えてみるならば。最初に改正を知った時に失望したのは本当ながらも、僕が好きな「記録要素」は残ってるし、「誕生月クーポンの変更」については、昨年11月に誕生月ステーキを堪能したばかりなので、それほど不満はない…という、他人の痛みが分からない人間の文章。それと、実は新メニューのグリルチキンステーキ(700円)が結構好きでしてね。

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外出時、よく「ガスト」でチキンステーキガーリックソース(699円)を食べているんですけど、これからは10回食べればタダ肉クーポンがもらえる「いきなり!ステーキ」で食べた方がオトクだよなぁと。だから現在は「ランクダウンを気にしなければ、改正後の方がアリかな」なんて思ったりしてるーー。ううむ、本当は「せっかく相当数の固定客がいたのに、システムを変えざるを得なかった経営判断」云々について掘り下げるハズだったのに、結局、僕が“効率良く「タダ肉」を食べようとしているだけの男”ということしか書けませんでした。おしまいッ!



※1 2021年1月23日時点。

※2 後から知ったんですけど、改悪発表の日、総合1位だったオフロスキwさんが別れを告げるツイートを投下してました…。

※3 公式サイトにあった「タダ肉をむさぼり食う」という表現は、現在は変えられております。

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※4 昨年、『カンブリア宮殿』に出演された時は全否定されたそうですが、一時は確実にブームを築いたのだから、スゴい人ではあるんじゃないかな、たぶん、きっと。



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