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キミの風

ううむ、娘のマナ子(仮名/9歳)が夏休みに入ってから、彼女のために平日を休むことが多くなり、その分、仕事を余計に片づけなくてはならなくなって、ブログやnoteの更新がすっかり滞ってしまっている今日この頃。なんとなく今回は、そんな自分の娘とのことを書くので、その手の「子どもの話」が苦手な方は読まない方が良いです。

小学3年生になった今年から、マナ子の夏休みの宿題に「読書感想文」が加わりましてね。彼女的には、愛読している「わかったさん」シリーズの一冊について書くつもりだったみたいなんですけど(ちなみに僕は「こまったさん」派)、ふと「一緒に本屋さんに行って、君が読みたい本を買ってあげようか?」と提案したら、「それがいい!」と即答。8月9日(日)、「劇場版 ひみつ×戦士 ファントミラージュ! 映画になってちょーだいします」を観る前、ふたりで池袋のジュンク堂に足を運んだのです。

正直なところ、「若草物語」あたりがいいんじゃないかと思ってたんですよ。今年映画が公開されてなんとなくタイムリーなムードだし(先生のウケも良いかも?)、僕自身、ちょうど読み直してみたのもあって、いろいろとアドバイスできるんじゃないかな…なんてね。だから、ちょっと勧めてみたんですけど、ちくしょう、そういう“大人の思惑”には敏感な我が娘ですよ、「パパが決めないで!」とぴしゃりと言われてしまって。「ごめんね、マナ子ちゃんが好きに選んで」と、遠巻きに見守る羽目になったというね…。

ただ、そんな感じで彼女が選んだのが、「あしながおじさん」だったのは、ちょっとうれしかった。僕は確か小学5年生ぐらいで読んだんですけど、「“あしながおじさん宛の手紙”という体の文章」が面白かったし(書簡体小説を読んだのは初めてだった)、孤児院育ちだけど明るくてユーモアがある主人公のジュディも魅力的だったし、とてもとても好きな物語だったんですよ。なんでこの本にしたのか聞いたら、「足が長いおじさんって不思議だから!」と勢いよく答えたから、オーホホホホホ、可愛い子!(月影千草先生の「おそろしい子!」風に)

「気になった場面や文章をチェックしておくといいよ」と、以前、ブログ読者のユーフォニア・ノビリッシマさんからいただいた「飛び出し坊や」の付箋をあげたら、「ちょうどほしかった!」と過剰に喜んでくれたのも可愛かったですねぇ…(親バカ)。まぁ、読書感想文自体は「わたしも農場で卵をとってみたかったです」「ダンスパーティーに行ってみたいです」「最後、ジュディがあしながおじさんに会えて良かったです」レベルのものでしたが(まだ小学3年生なのだから…って、よくよく考えると僕の映画の感想もその程度ではーー!?)、マナ子曰く、本を読むのが大好きだそうで。なんかね、僕自身、読書に救われた部分はあったから、そんな子に育ってくれただけでもありがたいなぁと、しみじみ思ったり。

だがしかし。彼女から「本が好きだから、中休みや昼休みも教室で読んでるの」とか聞くと、「あれ? 友だちと遊んだりしないの…?」と気になったりもする親心。いや、ハッキリ言って、娘は“友だちが少なそうなオーラ”が漂っているのが超心配だったりするのです。彼女の要望で一緒に「お人形さん遊び」をするのだって、僕も楽しいから別に良いのだけれど、とはいえ、あまりに内向的かつ「幼い」のではないかと不安になるし…。保育園の時、「まだ『アンパンマン』が好き」ということを同世代の男児どもにバカにされていたのを目の当たりにしたこともあって(危うく子どもを殺めるところだった…という通報されそうな文章)、彼女が実は学校で寂しい思いをしているんじゃないかと考えると涙が出てくる…ってのは情緒不安定気味ですな。

でも、これもまた仕方ないんでしょうな。彼女の人生は、彼女自身が生きていくしかないのだもの。親としては、愛情を持って見守りつつ、彼女がやりたいと思ったことをバックアップできる資金を蓄えておこう…ということで、頑張って日々働こうと思います。ちなみに今回のタイトル「キミの風」は、アニメ「私のあしながおじさん」のEDテーマなんですが、高校生の頃、よく分からないけど、この歌にかなり励まされたんですよね…(遠い目)。2番の「悪戦苦闘していても素早い動作の君が素敵だよ」とか、この時代のアニソンにありがちな“適当に作った2番の歌詞”感も好きです。おしまい。




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