何度でも、 『はじめまして』を。
藍です。
今回は、ここに来るまでの「出会い」を語りたくて書いてます。
思い切り自分語りになります失礼します…
小学生の頃には、『ボカロ曲』はある程度、自然と周りにありました。千本桜がカゲロウプロジェクトが時代を作ったころだったと思う。皆(もしくは、少なくとも私の仲良くしていた人たち)が聴いていた。
でも私は特に興味を持つことなくその時を過ごしました。
ハチ との 『はじめまして』
中学校に上がるころかな。
友人から勧められた(というか有無を言わせず聞かされた)一人のアーティスト。米津玄師です。大好き。
初めて聴いたのは多分アイネクライネ。声、歌詞やMVの世界観、惚れました。
めっちゃええやん!って、
そのままほかの作品も聴いていきました。
ハチ、って名前でもつくってるんだよ。そう教えてもらって、追い始めたことが、今思えば私のボカロ曲を自分からきいた「初めて」。
パンダヒーロー、演劇テレプシコーラ、うわすき、今まできいてた音楽となにか違う、すき、
新しい世界を知っていくドキドキ、そしてあの年頃特有かな、みんなが聴いてない音楽をきいているというとくべつなトキメキ、
そしてなにより、大好きな曲が増えていくワクワク。ぜんぶぎゅっと抱えて、もっと教えて!ってした時間を、おぼえています。
………
こうしてハマった割に、私の中で 「ハチさんの曲をうたってるキカイ」とVOCALOID はあまり繋がらなかった。よってボカロ曲を聴き始めたきっかけは彼じゃないんです。
花ちゃんとの 『はじめまして』
米津さんは相変わらずすきで、駆け上がっていく姿をみつめ続けて。ほかの音楽も聴きながら、高校生になりました。
二年生になってから入った文芸部。ここで全てを変える出来事が。
2017年5月のことです。
新歓と称して行ったカラオケで部長さんが歌った曲。全然知らなくて、でも、
「これめっちゃ格好いいな!?」
出会い。
『花瓶に触れた』。タイトルを覚えて帰ってYouTubeできいた、それが私の、ボカロ曲との本当の、出会い。
ここで私、歌っている 『v flower 』というのが気になったわけです。初めてきいた名前。この子は誰だ?
花ちゃんが気になって、花ちゃんを追いかけて聴き始めてあれは何曲目か、
magic city 。
なにこの子こんな声で歌うの!?
めっちゃすき!
koyoriさんとの出会いです、次に聴いたのは 曖昧劣情Lover 。
もうこの辺で完全に惚れてました。花ちゃんの声好きだ。
花ちゃんについて調べたことでVOCALOIDってなにかをようやく知った。はなちゃんの歌ううたを辿って好きな作品に出会った。
だから私の中で彼女は、この広い深い世界の入り口を一緒に歩いてくれた、VOCALOIDの中で一番、身近で親しく思う存在だったりします。
みくさんとの 『はじめまして』
この辺りでようやく『初音ミク って何? 』がわかった私は、かつて全力で好き!してたハチさんの作品を振り返ります。
私、ずっとみくさんGUMIちゃんの声聴いてきたんじゃん。
もう一度、はじめまして。大好き!を教えてくれた、あなたがすきだ。
7月が来てみくさんよりひとつ年上になる頃には、ボカロ曲は日常の一部になっていました。
メリバメロルとの 『はじめまして』
正式名称は! せーのっ、メリーバッドエンドガールズインザミッドナイトメトロポールバックストリート!!!!(息切れ)
あのねファンタズムさんの作品です大好き。
………
高2の後半、
事情は省くが色々と精神的に来てきつかった。ぜんぶガタガタになった。
当たり前に出来てたことが辛くなって、思い通りに動かなくなった身体に苛立って、やめられない噛み癖で跡だらけにした腕が気持ち悪くて、
カーテンをぴったり閉じても入ってくる平日昼間の日差し、勉強もそんなにやる気が起きなくて、なんとなくネットの海をウロウロしながら音楽聴いてました。この期間に知った曲多いな。
その中で出会ったのが、メリバメロル。
あまりききなれていない耳では上手く聞き取れなかったくらい独特な声、キャパを軽く超えてくるほど大量にあざやかに生きてる音たち、ビビットに切り替わる映像。
初見で撃ち抜かれたり、じわじわ好きが巡っていったそれまでの好きな曲とは違って、ちょっと苦手だとすら思った。なのに何度も何度も聴いていた、深く刺さっていった。
べつに、この歌で救われたわけじゃないです。一曲で前向きになれるくらいならイージーじゃないですか。とひねくれてる。
そして私の事情とは関係なく、素晴らしい作品です。
ただ、痛い痛い、って思いながら布団に潜ってずーっときいてたこと。あ、私この曲すきかも、なんてようやく思った屋根によじ登って聴いてた夜のこと。どうしてもこの曲はそういう記憶と、一緒にいます。
解釈を捻ってみても 夜の街を歩いてく彼女たちはどうにも救われるようには見えなかったし、肌寒い夜に光る画面を見つめても誰も助けてくれなかった。その時みてたYouTube の画面では何回リピートしたところでどこかで聴いてる誰かの言葉が流れることもなかった。何もかも失った、はずもないのにひとりだった。
リスナーさんとの 『はじめまして』
ネットの海へdive(((
ツイッターを始めてみました、始めた、ものの何しようって考えて。ぽつぽつ書いてた小説を公開してみました。反応があると面白くなってきて、完全に創作垢になりました。
そんなとき星空文庫(利用していたweb小説サイト)をウロウロしていたら、物凄く心惹かれる小説に出会ったのです。
ファンになった。そして作者さんのアカウント見に行って突撃したんですけど、
その人が尋常じゃないボカロ愛を持つ方だったのですね。不思議な縁です。この方を起点にボカロを愛する方々と繋がってゆく。
(ひじゅみーん!みってるぅ?((内輪ネタ良くない)
…ボカロリスナー半端ないって。あいつら半端ないって。
一般人には意味のわからない熱量でしたよ。大好き!!!が止まない人たち。
めちゃくちゃ楽しそうだったんですよ。全力で語るところ見てたらどんどん、もっと聴きたくなっちゃうんですよ。
ひとり見つめてた画面の向こうには、大好きだって言う人がいっぱいいたんですよ。
メリバメロルを愛しすぎてる人がいたんですよ。
毎日現れる曲たちを知るたびどんどんすき!が増えていくんですよ。
とうとう夢中になりました。
ボカロリスナーさんはじめまして、私ボカロ好きになっちゃいました。
何度でも、はじめまして。
私は結局、音楽との出会い、というよりも「大好きなひとの大好きなものを知りたい!」が大きかったみたいです。
沢山のひととのはじめまして、そこから生まれた沢山の曲とのはじめまして。
好き!を伝える、って行動とのはじめまして、すき!を伝えたくて仕方がない自分とのはじめまして。
だからほかの方からきく、『ボカロがすきで仕方なくて、』というスタートとはちょっと違うかもしれません。にわかといわれるのは自明。
それでも「すき!」の熱量はきっと負けないって思ってる。
一曲にでも心とりこにされたら、すき!って叫んでいいと思ってる。
こうして語る間にも、大好きになれる作品が生まれているから、
何度でも、はじめまして、すきです。って言いたいのです。
#vocanote #VOCALOID #音楽 #エッセイ