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ルヴァンカップ 3回戦 長崎vs新潟
悔しい。試合が終わって一晩あけても未だに悔しい。
第1戦
手応えはありつつ結果が出なかった課題も多く残った…しかし確かに通用もしていた第1戦のアウェイ戦だった。
2024 6/5
ルヴァンカップ プレーオフラウンド1st leg
〇アルビレックス新潟 2vs1 V・ファーレン長崎●
やはりリーグ戦においてのインパクトメンバー中心ということで気合いも充分でありながらも隙もあったのだろう。
失点については、どちらも「長崎なら注意力を保てていれば防げたのではないか」と思えてしまうものでもあった。
1失点目は他のチームからも何度もやられたりやられかけている形であったし、2失点目は特に自陣ゴール前にあんな楽にパスを通されてはいかんと思ったけどどうなんだろう。
しかし通用する部分は確かに通用していた。惜しすぎる決定機が決まっていれば、勝っていてもおかしくはなかった。
とりわけ得点を決めた山田陸は(本人談では)偶然とはいえ見事な得点を決めたそれ以外での躍動ぶりもその能力の高さと気持ちを感じられたし、感覚派ドリブラー松澤海斗は新潟サポーターのみならず、見るもの全てに大きな衝撃をもたらした。
フアンマの徹底した戦いぶりには「この人は絶対敵にしたくないな」と改めて感じたものだった。
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書き続けると相当な文字数になるので割愛するが、持ち味を存分に出せていた選手も少なくなかった。ただ負けたわけじゃない。長崎の強さは存分に見せ付けられた。
この広報チョイスのプレー集を見ての通りだ。
そしてホームであるトラスタで、ここからもう一段ギアが上がる長崎のサッカーで戦えるのはむしろチャンスだ。
迎える第2戦への期待は高まるばかりだった。
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まぁ現実は非情であったのだけども。
第2戦
とにかく悔しさと、ルヴァンカップで長崎を応援できなくなってしまう喪失感を感じるばかりだ。
いい戦いをできていただけに余計に。
2024 6/9
ルヴァンカップ プレーオフラウンド2nd leg
△V・ファーレン長崎 1vs1 アルビレックス新潟△
マルコス以外はメンバー総替え。リーグ戦のメンバーの登場だ。マルコスの実力が下平監督に認められてるようで嬉しい。
試合開始直後こそ危なっかしい場面はあったものの、意外なまでにかなり多くの時間で新潟を押し込んだ長崎。
いつもの構えた守備ではなくて前線から積極的にボールを奪いにいく守備…長崎型のハイプレスは、新潟としてはもちろんサポーターですらさすがに予見していなかったのではないか。
高い位置でボールを奪い、素早くボールを繋ぎ、時にはトリッキーな攻め方で相手ゴールに迫る迫力には「これはいける!」という期待感を抱かずにはいられなかった。選手たちも手応えを感じていたのではないか。
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だからこそ最初の得点が決まったのが後半26分あたりというのがひとつ惜しかった。
(結果的にオウンゴールとされたものの)見事な得点へのプロセスを見せたこの得点と同様に、本当に多くの決定機を作っていただけに、もっと早くにひとつ決められていれば…。
不運もあったけども、何度も何度も決定機を作りながら得点を奪えたのはひとつだけ。恐らくJ2の試合であれば多くのゴールが決まっていたような展開だったのを守り切られてしまったのは、長崎を責めるのではなく新潟を褒めるべきだ。このくらいゴール前が硬くないとJ1ではやっていけないのだろう。
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そして1点決めたことで守りに入るのではなく、このまま押し切ろうと追加点を狙いにいったことが仇ともなった。
試合を見た方ならなんとなく心当たりもあるの思うが…僕もそう思ってしまった1人だが、
「この勢いでもう一点を!!」という空気感も大きかったのだ。選手たちだけではなくサポーターやおそらく監督やスタッフ陣まで、みんながそうなってしまったのではないか。
(さらなる前がかりになったことは、長崎の得点直後のチャンスシーン。マテウスのシュートを新潟キーパー阿部が弾きマルコスが詰めた場面…オフサイドとなって得点が認められなかったシーンがあったことも関係したと思う)
試合を決めようと前がかりになったが故に大きくなった長崎の隙…特にあれだけコンパクトだった長崎の陣形が逸る気持ちと疲労とがあって前後に広がってしまい、その隙を突くかのような新潟の同点ゴールは「これがJ1のチームか」と感じざるを得ないものだった。このチャンスで決めなければ…となった場面でしっかり決めてくる力は流石としか言えなかった。
新潟にも得点シーンまでにも多くあった、ちょっとしたボール保持の時間から上手くチャンスを作ってシュートまで進めた決定機とは少し毛色が違うような、
長崎としては最後の最後までなんとか守ろうと奮闘した守備が発動すらしなかったような、本当に完全な隙を見逃さなかったそんな新潟の同点ゴールだった。
そしてこの同点ゴール以降は焦るが故にチームとしてバランスを崩してしまった長崎と、余裕を持った…というか明らかに落ち着きを取り戻した新潟の対比が出た。しっかりボールを回し余裕を見せる新潟に対して長崎は活路を見いだせなくなってしまった。
結果は1-1のドローだ。
無念だ。本当に悔しい。くやしい。
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これが現在地
長崎がいかに通用していたとはいえ、新潟との2戦目の結果は引き分けだった。
長距離の移動疲れ、怪我による大量の戦列離脱者の発生などと新潟からしたら不安要素もたくさんあった中でも2戦目は勝つことができなかった。むしろその不安要素は新潟をよりまとまらせるために作用したのかもしれないが。
長崎は新潟の抜け目なさに完全にやられた形となった。カップ戦の経験値の無さが最大の敗因だったのかもなと思う。
先述した1戦目の敗戦によりプレーオフラウンドの突破条件が2点差以上の勝利になっていたことで…そして1得点目までの手応えがありすぎたがために起こってしまった過剰な前がかりによって生まれた隙…ということだろうか。
1戦目の結果を踏まえなければ生まれないものだったはずだ=やはり経験値の無さでもあるのだろう。
とはいえ、1戦目を負けていなかった場合はまた試合展開も変わっていたに違いないけども。
なおゴールポスト選手とクロスバー選手は両者にとって無情なる魔物と化していたので「あれが入っていれば…」はお互い様である。
J1相手に戦えるだけの力を証明しつつも、勝ちきるためにはまだ足りない。
足りない何かは、相手を追い詰めたがために直面する最後の硬い守備を突破する決定力かもしれないし、どんな試合展開やシチュエーションでもそれに応じて発揮するべき冷静さやここ一番の集中力かもしれない。
強い相手とやることでしか得られない経験値かもしれないし、細かい戦術的なところや個人個人の判断や技術のところかもしれない。
下平監督、ヨネやマサルさんのインタビューでも悔しさと具体的な反省とともに、前を向いてさらに強くなる気概に満ちている。
繰り返すが長崎はJ1に通用するチームにはなってきたと思うし、この経験を持ってさらに実力を高められれば絶対目標であるリーグ戦での今シーズンの優勝は見えてくるはずだ。
長崎の選手たちや監督、コーチ陣、スタッフの皆がこの試合を糧にしてくれる。絶対にやってくれると信じていいんだ。
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サポーターたち
大雨の中で最高の応援を届けたサポーターたちのことを忘れてはいけない。
雨足が強くなって、より大きくなった声援の迫力はとんでもなかった。なんとしても勝ちたい、勝たせたいという気持ちがこもった、某監督が仰っていたような「声援とは声の援護」であったと思う。
そして引き分けとなりルヴァンカップからの敗退が決定しながらも、試合後に選手たちを勇気付けるために歌ったと思うV-Roadは最高にかっこよかった。
長崎サポーターの声の中で細かいとに目線をうつすと、「確かにそうだね」と受け入れられる意見もあれば「それは違うんじゃない?」と胃を唱えたくなる意見もそれは見られるけど、それはどこだって誰だってそうだ。細かい意見や感受性までひとつにまとめる必要は無い。
共通事項として「長崎に勝ってほしい」「長崎を応援したい」という気持ちがあればいいのだ。
2024年6月9日。このルヴァンカップ2nd legのためにトラスタに駆け付けた長崎サポーターは、僕としては最高にかっこよかったなと感じた。大雨の中本当にお疲れ様でした。
同様に遠路はるばる来ておきながら雨に見舞われてしまった中で必死に声を出し続けた新潟サポーターも最高に手強かった。
そしてSNSでは両サポーターがお互いの健闘を称え合うコメントが飛び交っていたことも。当事者でなければなんという素晴らしい光景であることか。…あまりにも悔しすぎて喪失感が大きすぎて、新潟サポさんからの言葉をまだちゃんと受け止めきれないんですよ、そんな自分であることの理解はしてるんですよ、はい。
というわけで、この熱戦は最高のサポーターに彩られた1戦でもあったことはここに残しておきたい。
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感謝したいのはサポーターだって同じなんだ。
今回もお読みいただきありがとうございました。ルヴァンカップ敗退の悔しさが消化しきれないまま書いたので、ちょっと何言ってるか分からないとこもありますがご容赦ください。
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