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2024 J2リーグ第15節 V・ファーレン長崎vsファジアーノ岡山 ぷれびゅー?


最近はあまりちゃんと書けてなかったので今回は少し真面目にやります。多分。


おさらい



まずは直近2戦の振り返りを。



どちらの試合も勝てたといえば勝てたし、よく負けなかったとも言えるし…と考えたら内容に対しては引き分けなのはまぁ仕方ないのかもしれない。

超絶選手枠になっているマテウス不在の場合の「チームとしての対処」と、強敵(とも)からの忠告ある「セットプレー時の守備」の課題をどう克服するかは楽しみである。


--1点目はオウンゴールではありましたが、ショートコーナーから完全に崩した形だったように思います。あれは狙ったものだったのでしょうか?

そうですね。(長崎は)ショートコーナーで全員がボールウオッチャーになるというのはあったので、それであそこ(ファーサイド)がかなりフリーになって、それでゴールまで行けたというのはチームとして準備してきたことですし、良い形だったかなと思います。

Jリーグ公式より元長崎 現秋田選手 畑潤基の試合後コメント

これは激励である。間違いない。


大分戦については大変に悔しいものの、特に過剰に悲観することはないと感じた。
超ハードだった秋田戦明けの中2日…その中で近場とはいえアウェイという大変な日程。

雨の日の上が閉まるドームという特殊環境(選手からするとかなりやりにくいらしいです)

そして何より手の内を知られている大分という相手。これは片野坂監督に留まらず、2年間彼の教えを受けた大分の選手たちにも【下平監督のスタイル】はバレバレなわけで…

ちくしょーめー!!お前らはシモさんに詳しいかもだけど、俺らは片野坂監督のことなんとなくしか知らんのよ!

ということを考えたら、悔しいけど悲観はしなくていいなという感想になった。むしろ、秋田戦のドローが反省の基準となりそう。



ファジアーノ岡山


悩める強敵


さて、15節。いつも5月に当たる印象がある岡山である。

8節までは首位であったものの、主力選手に怪我が多発の影響が大きいらしく、ここ数試合勝点を伸ばせずにいる。現在は5位である。

前節は徳島に1-2とホームで敗戦。


その前は彼らにとって何かと因縁が多い相手とも言える山形に引き分けている。


順位表としてはこうなっている。


勝点こそ清水に及ばないものの「長崎が負け数最小」という事実は誇らしい。ただし、2位を守ることではなく優勝を狙うチームであり、追いかける立場にあるということは絶対に忘れてはいけない。絶対にだ。

6勝5分3敗という成績で4位から6位が3チーム並ぶ中、得失点差で5位となっている。勝点では長崎とは6差。

しかし、岡山はシーズン前は大量の有力選手補強で優勝候補の一角に名を連ねていたチームであり、当然彼らも優勝を目指して再度勝ちを積み重ねていくため様々な策を練っているはずだ。厚い選手層をフルで使わないと乗り切れない状態らしいとはいえ、当然油断はならない。

またあまりに気になくていいと思うが、対戦成績から見て相性はかなり悪い相手である。

長崎から見て4勝9分7敗。昨シーズンは2分となる。最後に勝ったのはなんと2021年の5月に遡る。相性の悪さの説明がつかない相手でもあるが、説明がつかないから気にする必要もない。ぜひ勝ちたい相手とだけ覚えておこう。

そして彼らも彼らで岡山ではヒーロー的なポジションにいるのだ。
ホームでの観客動員数がJ2の中ではかなり多い方で、またサポーターが非常に温かい印象が強い。

ちなみに仕事でファジアーノのサポーターの方と話す機会があったが、長崎サポーターや長崎のスタッフのことをとても気に入ってくれていたのは嬉しい話。



故障者リストはないものの


さて、その岡山を苦しめている「怪我人続出」だが、長崎戦でどれくらい復帰してくるのか予想がつかない。ここ最近の成績が振るわないのも相まって「読めない」相手になる怖さがある。

中でも彼の出場の可否は気になるところ。

Kリーグ2部で13ゴールを叩き出した得点力もだが、彼がいるかどうかで、周りのスピード自慢の選手たちが活きるかどうかが大きく変わってしまうのだ。

またかなり話題になったガブリエル・シャビエルも姿を見ていない。

J1 コンサドーレ札幌で名を挙げた魔術師系ブラジル人選手だが、怪我なのかなんなのかわからないレベルで出場機会が少ない。他にも勝ち続けていた時期のメンバーが、前節&前々節とイレギュラーでハードな日程だったにも関わらず試合に出ていないという現状を見るに、怪我人の問題は深刻そうだ。

だからこそ出てくる「今までと違う策」や「新しいスター」が怖いのだ。

例えば先日浦和レッズから育成型期限付き移籍での加入が発表された早川隼平だ。

調べるに「名倉タイプ」のアタッカーのようだ。

また僕個人としては長崎に来てほしかった選手の1人、齋藤恵太もブレイクするかもしれない恐怖がある。
秋田で活躍していた、とんでもなく走り回る彼のことを覚えてる人は多いのではないか。(ちなみに秋田在籍時は、リーグ屈指の岡山キラーだったこともあって獲得したのでは…などと囁かれている)

持っている選手だ。

他にも…特に中盤の選手たちはスピードや技術に優れる選手が多く、捕まえるのがかなり厄介かもしれない。長崎がどう守りきるのか注目だ。



あと少し岡山との試合の見どころを記したい。

大怪獣バトル


さて、これは個人的に1番楽しみなところだ。

フアンマvs柳育崇、そして長崎守備陣vsルカオだ。

柳育崇はJ2屈指の【止める系ディフェンダー】で、やや器用さは欠くもののリーダーシップの意味でも彼の強さはやはり脅威。セットプレーでもその迫力を押し出してくる。
実は僕としては2022年時点で「長崎来ねぇかなぁ…」とか願ってた選手でもある。(当時栃木から岡山に移籍。大活躍を見せる。)

漢である
去年のフアンマvs柳。本当に見応えがあった。

長崎が長崎サポーター側のゴール裏方向に攻める際には大怪獣バトルが行われるはずだ。長崎サポにも馴染みが深い田上大地がどうも怪我のようで、柳がスタメンで出てくる可能性は高い。柳を超えるためにぜひトラスタ全体で応援を届けたいところだ。

強敵たる理由もわかる。


また岡山のFWにはもうプロレスラーのような体格をしたFWが存在する。

漢である

191cm91kgの体格を誇る武闘派FWだ。実のところ1ゴール1アシストとあまり数字は出せていないし、かといって抜群に上手いポストプレーやテクニックがあるとかいうわけではなさそうなものの、チームのために体を張るプレーは何度も岡山を助けてきたはずだ。
先に挙げたグレイソンが出てこないならばこの大魔神に出番が来ることになると思うのだが、彼の突進及びハイプレスには気を付けたい。

ちょっと人が良さそうなところもポイントである。

これも去年の写真だが、やはり迫力が凄い。櫛引+田中隼人がプレッシャーに打ち勝つよう応援を届けよう。


試合当日は雨予報であり、ロングボールの数はどうしても増えそうなので、この空中戦や肉弾戦はいつも以上に負けたくないポイントになると確信してる。

そろそろファンマつり再開しそうな気がする



打ち勝て


個人的にもうひとつ見どころとして楽しみなのが、長崎の右SBモヨの相手となる選手である。というのも、前節大分戦でも序盤は完全にモヨを狙い撃ちされていたが、試合を通してそれを乗り越え跳ね除けたといってもいいそのポテンシャルと成長力は、正直常軌を逸していると思う。

思えばモヨはほとんどの試合で、苦戦しながらも…一時はやられかけながらも試合中の自身の飛躍によって対面の相手を最後には乗り越えてきた。

そして今度の相手…岡山の左にはさらに手強い相手が来そうなのである。

対面の可能性があるのは2人。

まずはスピードと運動量が武器で、ここまで全試合スタメンで出場中の末吉だ。

人が良さそうな顔の彼と、どこか悪役みがあるモヨのやり合いはちょっと楽しみだが、J2屈指のウイングバックといっていい末吉を(対面だけでなく、周りの動きを含めた数々のバトルで)乗り越えた時大きな自信になりそうである。

そして逆サイドから移動してきたり交代で出てきたりする可能性がある【もう1人の柳】柳貴博も強敵だ。むしろ恐らくモヨからしたら色んな意味で彼は強敵だ。

J1での経験も長いサイドプレーヤーで、体格にも恵まれた選手だ。通算200試合出場と経験も豊富な選手でもある。

恐らく彼のバックボーンとなるのはこの気持ちなのだろう。彼のプレーには激しさと共にチームのために戦う気持ちが見え隠れする。
選手としては空中戦も含めた全てのレベルが高い万能型サイドプレーヤーという印象。

ただ思いの強さはうちのどの選手だって負けてない。

岡山の右として出る気もするが、個人的にはモヨと彼の対戦が見たい。そしてまたひとつモヨが階段を上る姿を見たい。

強敵を乗り越えて成長する姿はまさに桜木モヨ道。
まだまだすごい選手になりそう。



前節布陣


噛み合わせフォーメーション図。前節はその前から中2日の日程だったため参考にしにくいかもしれないが。

ここまでに注目選手をあげてきたが、ここに書かれていないメンバーも含めてどのポジションにもJ2トップクラスの選手を揃えているのがファジアーノ岡山である。

GKブローダーセンはやはり硬いし、シャドーの位置にいる田中雄大や木村のスピード及びすばしっこさは非常に厄介だ。

ボランチも輪笠、仙波も大変にいい選手だが、実は本来スタメンは昨シーズンまで山形でプレーしていたスタミナ豊富なテクニシャン藤田息吹がいる。岡山版加藤大と呼んでいい程の選手だ。

だが、長崎も選手層及び質についてはJ2トップクラスである。となればあとは「どう戦うか」という話にもなるかと思うが、戦術面の話を詳しく書くのは(調べながらじゃないと無理なので)控えておく。

サイドの人数有利を作ることと、お互いのカウンター潰しがキモになるかなとはなんとなく…はい…すいません…結局いつも通りのことをいつも以上に精度高くやっていくことが鍵だと思います。

特にモヨと米田の両SBの出来と、恐らく途中から出てくる両ウイング、松澤&マルコスはこの試合の鍵を握りそうな気がしてます。


観戦のポイントまとめ


・守備陣(特に田中隼人、櫛引、原田岳)と最前線(フアンマ、エジガル、増山朝陽、出ればマテウス)の肉弾戦は見応えあると思う

・長崎がいかに岡山のサイドを攻略するか

・秋田戦、大分戦で苦戦したハイプレスに対する回答を出せるのか

この3つは特に個人的に抑えたいポイント。まぁ試合始まれば全部忘れて叫んでそうだが。

あ、今回現地観戦です。夜勤明けでもあるし、いつも通りゴール裏の片隅で引きこもりしてます。



おまけ


おめでとう


さて、V・ファーレン長崎4月度のサポーター選出MVPはエジガルジュニオが選ばれた。恐らく加藤大と票が割れたんじゃないかと思うが…実はこの2人、大分戦DAZN組は耳タコだと思うが誕生日が1日違いでもある。エジガルが5/6、加藤大が5/7だ。

2人ともおめでとう\(^o^)/

尺を稼ぐなと怒られそうである(笑)


えすえぬえす


最近V・ファーレン長崎関連のvlogやnoteなどでのサポーター発信が増えてきて嬉しい。実は結構色々見てます。

新しく始めた方、長続きしてる方、更新頻度が多い方、たまにだけど発信される方。

色々見かけるけども、一様に「あーV・ファーレンのこと好きなんだなー」と伝わるものばかりで、負けてられんなと励みになります。

当noteで紹介してよいものかどうか悩んだり。



起点


最後に、酒の席なんかでおっさんがウザがられてるような語りを(笑)。

上記に繋がるのだけど、長崎のサポーターの方と少しお話をさせて頂いて心に残ってるのが、サポーターの空気感は大事ということ。

スタジアムだけの話じゃなくて、SNSだとかでもクラブを取り巻く空気感は本当に大事で…間違いなく選手たちにも伝わってるし、それは思いの外結果にも影響してくる。

今2つ引き分けが続いてるけど、楽観視ではなく「大丈夫!」とポジティブな気持ちで応援を続けれているのは単純に今2位ということと下との差も離れてること…それだけじゃなくて、今シーズンの起点となった2023年の最終戦の悔しさを乗り越えたことや、1位清水に我々は4-1で勝ったというチームへの自信と信頼があるのかと思う。

ここがスタートだと思ってるんだよね。本当に。

この勝ちは「やっぱ長崎強いじゃん!」って自信と期待になったはずで。


周りを見てもサポーターの雰囲気が本当にいい。=それは選手たちにも伝わってるに違いなくて、だからこそ選手たちが「次勝とうぜ!」って気持ちを盛り上げる空気になってるといいなと願うばかり。


上位対決となる岡山戦、絶対やってくれるよ!強敵に勝って、より大きな手応えを掴めることを期待してます。


うわ、俺うぜぇ…


今回はここまで。ご覧いただきありがとうございました。

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